パリ発のランニングブランド、SATISFYでバンダナをゲット。そう書くと、ランニング好きだと思われるかもしれません。でも私はまったくのラン未経験者。その日も買い物をするつもりはなく、同行者に誘われて、オープンしたばかりの直営店をのぞきに行っただけでした。

それなのに気づけば、入店から数分でバンダナを会計していました。しかも、その場にいた中で買い物をしたのは私だけ。誰かにつられたわけでも、特にバンダナが欲しかったわけでもありません。私はいったい何にお金を払ったのだろう。今回はそんな話です。

2026.09.30

走らない私が、パリのSATISFYでバンダナを買った理由

パリ発のランニングブランド、SATISFYでバンダナをゲット。そう書くと、ランニング好きだと思われるかもしれません。でも私はまったくのラン未経験者。その日も買い物をするつもりはなく、同行者に誘われて、オープンしたばかりの直営店をのぞきに行っただけでした。

それなのに気づけば、入店から数分でバンダナを会計していました。しかも、その場にいた中で買い物をしたのは私だけ。誰かにつられたわけでも、特にバンダナが欲しかったわけでもありません。私はいったい何にお金を払ったのだろう。今回はそんな話です。

INDEX
SoftCell™ Bandana €60/SATISFY

ささっと買ったとはいえ、色はダークブラウンと迷いに迷った末にライトパープルをセレクト SoftCell™ Bandana €60/SATISFY

今月オープンした、SATISFY初の常設店へ

ショップのムードは、はっきりと記憶に残っています。機能的なランニングウェアやシューズが並んでいるのに、私がイメージするスポーツショップの雰囲気とはまったく違っていて。ロックTのようなウェアのグラフィック、床に置かれたオブジェの上に整然と並ぶプロダクト、シューズと一緒にラックに飾られたレコードや写真。

足を運んだ日がちょうどオープン日でした!

記録の更新やトレーニングだけを重視しない、オルタナティブなランニングのあり方がそこにありました。

その日はバタバタと過ごし、後からSATISFYについてリサーチ。ブランドは2026年9月、パリ・マレ地区に初の常設拠点をオープンしたばかりでした。ウェアやシューズを扱う「SATISFY SUPPLY」と、コーヒーや補給食を提供する「SATISFY FUEL STATION」が通りを挟んで向かい合っています。

SATISFYのSoftCell™ Bandanaをパッケージから出したところ

店のしつらえも、スタッフの佇まいも自然でした。パリとは思えないくらい(!)、にこやかでフレンドリー。自分たちの好きなものを、そのまま自由に並べているような空気が心地よく、気づけば私は、カラフルに並べられ、スタイリングのキーとして提案されていたバンダナを手に取っていた、というわけです。いい買い物をしたと思いながらも、帰国後に頭に残ったのはバンダナ自体ではなく、「なぜ買ったんだろう」という問いでした。

SATISFYとはどんなブランド?

SATISFYは2015年に始動した、パリ発のランニングブランドです。公式サイトでは、ランナーの気を散らす要素を減らし、“the High”を引き出すためのテクニカルギアを開発していると説明されています。

SATISFYのSoftCell™ Bandanaを広げたところ

パッケージから出したてほやほやのため折り目が!

特に印象的なのが、ブランドが発信するビジュアルです。褪せた色合い、荒々しい自然の風景、パンクやスケートカルチャーを思わせるグラフィックは、ひと言でいえばおしゃれ! それでいて、たとえばダメージTのような雰囲気のMothTech™シャツでは、オーガニックコットンのボディに、身体の熱がこもりやすい位置を考慮した虫食い風の通気孔を配置。デザイン性と機能性を両立しています。

SATISFYのこの秋のウィメンズコレクション

ランニングの知識がない私にも、SATISFYが見慣れたスポーツブランドとは違って映りました。

2007年のパリと、思いがけずつながった

そして創業者の名前を検索したところで、思わず声が出るほどびっくり。ブライス・パルトゥーシュは、かつて大好きだったデニムブランド・APRIL 77を手がけていた人物でもあったのです。APRIL 77は2001年にパリで始まり、ロックミュージシャンの装いを思わせる細身のデニムで、2000年代のファッションシーンに存在感を放ったブランド。

懐かしのAPRIL 77(2007年にはインスタも存在していなかった!)

私は2007年にパリに住んでいて、当時のAPRIL 77が好きでした。パリではエレクトロミュージックが盛り上がりつつ、街を歩くおしゃれな人たちのスタイルには、インディやガレージロックの空気も漂っていた頃。APRIL 77のデニムは、そんな時代のムードをそのまま形にしたような存在でした。

エディターなのにお恥ずかしいのですが、当時はまだiPhoneもなく、SNSも今ほど生活に入り込んでおらず。好きは好きでも、ブランドの背景まで深く理解していたわけではなかったのだと思います。今振り返ると、私が好きだったのはデニムそのものだけではなく、はいていた人たちや、一緒に聴いていた音楽、パリの街に流れていた空気まで含めたものだったんだな、と。

SATISFYのSoftCell™ Bandanaについているタグ

ケアラベルは外側に。ミシン目から手でちぎれました

デニムとランニング。ジャンルはまったく違うのに、約20年を隔てて、私は同じ人物が手がけたブランドにもう一度反応していた、ということ。この円安の時代、ランニングに疎い人間に€60のバンダナを衝動買いさせてしまう。SATISFYのプレゼンテーションは、それくらいうまいのだと思います。あの頃とは違い、決済はタッチで、レシートはメールで届きました。でも今回、パリから持ち帰ったのは、バンダナだけではなかった気がしています(まだ走るとは言っていない)。

今回紹介した商品はこちら!
パリのランニングブランド、SATISFYのバンダナ

商品名

:

SoftCell™ Bandana

ブランド

:

SATISFY

カラー

:

Dusk

価格

:

¥13,000 (2026年9月30日時点の公式サイト表示価格)※パリでの購入価格は€60

今回紹介したスポットはこちら!

SATISFY SUPPLY

住所

:

47 Rue de Saintonge, 75003

エディターMATSUEプロフィール画像
エディターMATSUE

モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。