未発表のブランドがバックステージビューティを手がける!?
2月11日にNYにて行われた3.1 Phillip Limの2019年-20年秋冬ランウェイショー。そのバックステージに潜入すると、驚くべき事実が発覚! なんと今回、バックステージのメイクアップに採用されたのは、FLOWFUSHIが発信する新ブランド。そのブランド名は、まだベールに包まれている。未発表ブランドがランウェイのメイクアップに使用されるのは前代未聞!
なぜこのようなコラボレーションが行われるに至ったのか?それは、"UNFRAME THE BEAUTY"という新ブランドが掲げるコンセプトにあった。そこには、美の正解を押し付けず、既存の枠組みを取り払うというFLOWFUSHIの想いが込められている。3.1 Phillip Limもまた、長年にわたって既成概念を追い払い、新しい美を追求したいという想いでファッションに取り組んできた。両社がこの"UNFRAME THE BEAUTY"というキーワードに深く共感し、今回のコラボレーションが実現したという。
ダイアン・ケンダルもアイライナーを絶賛
バックステージメイクアップのディレクションを担当したメイクアップアーティストのダイアン・ケンダルに今回のメイクアップに関する話を聞くと、まずはアイライナーを絶賛。「はじめにこの話をいただいたとき、"UNFRAME"というフィロソフィーに共感しました。パッケージにアップサイクル素材を用いているところも素晴らしいし、デザインも非常に美しい。さらに、日本の職人技によって生み出されたアイライナーの筆が、とても描きやすいんです」と語る。
ではメイクアップに関しては?「普通のアイラインとは異なる方法で、でもコンセプチュアルすぎずウェアラブルに仕上げたかった。そして、やわらかくフレッシュなムードを醸し出したいと思ったのです」とダイアン。モデル全員の上まぶたのクリースの上に白いアイライナーで弧を描き、中央に余白を作る。「下まぶたには40人のモデルの顔立ちに応じて、カーキとパープルを中心に異なるカラーをルールを決めずに入れていきました」。ここにも美の正解を押しつけない"UNFRAME"な考え方が反映されている。「アイラインを際立たせるため、肌はなるべくナチュラルに。アイブロウはとかし上げ、リップにはバームを塗るのみにとどめて。頬には、少しだけツヤを与えヘルシーに整えました」。メイクアップを施されたモデルは、それぞれ個の美しさを引き出されながら、フレッシュな輝きを放っていた。
フロントロウにはあの大物ゲストも登場!
3.1phillip limのランウェイに登場した服は、どれもクリーンでいてフェミニン。そして新しさがありつつウェアラブルで、完璧にメイクアップとファッションが調和していた。上の写真では特に、服の白ステッチと上まぶたのホワイトラインがマッチング。ランウェイのフロントロウには、スーパーモデル、サーシャ・ピヴォヴァロヴァと鈴木えみがツーショットでお目見え。
NYの街を翻弄する未発表ブランド
(上)バックステージにて、アーティストのデスクに並べられた新ブランドのアイライナー
さて、このブランド名未発表の新ブランドは現在、NYの街を斬新なキャンペーンでジャック中。書かれているのは「@UnframeTheBeauty」と「KEEP OR DROP」。そこには当然ブランド名の記載もなし。NYコレクション中、広告が掲げられたタクシーや地下鉄のポスターをいたるところで発見。思わず撮影したのがこちら。
これらは、「名のなき1本のアイライナーを一般ユーザーや学生にサンプリングし、KEEPかDROPかを直感でジャッジしてもらう。そして多数決で結果がKEEPになった場合にのみアメリカで発売する」という大々的なキャンペーンの一環。結果がDROPになった場合には、アメリカでの発売は中止になるという! 詳細はこちらのキャンペーンサイトと、公式インスタグラムをチェックして。
着たい服はどこにある?
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