2020年はサステイナブルな化粧品とともに。地球と一緒に、きれいになる

最近、さまざまなシーンで目にする“サステイナブル”というワード。持続可能な社会を目指し、私たちができることは?  個人の美を追求するだけではなく、自分が生活をしている社会とその未来に責任を持つ、という目線でコスメティックスを選ぶこともその一つ。環境保全の観点から素材を採用し、使用後まで考えられたプロダクトを生活に取り入れよう。

La Bouche Rouge / ラ ブーシュ ルージュ

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サステイナブルを徹底的に追求した口紅。 人体に害がなく、環境への負荷も少ない

リップの材料には動物性油脂やパラベンなどをいっさい使用しない製法をとっている。使うほどに唇の状態が整うセラムタイプの口紅。日本では21色で展開。ケースへの刻印サービスも。

ラ ブーシュ ルージュ(右から)[レフィル] PASSIONATE RED ¥4,600・ [レザーケース] BLUE、RED、 ROSE CLAIRE 各¥13,500/ エドストローム オフィス 

「ラ ブーシュ ルージュ」創業者兼クリエイティブ・ディレクター
ニコラス・ジェルリエ スペシャルインタビュー 

製造過程から環境に考慮し、 プラスチック素材を徹底排除

 サステイナブルな口紅をローンチさせたパリのラグジュアリーブランド「ラブーシュ ルージュ」が日本上陸。色鮮やかなレザーケースに収められ、口紅はどこまでも優美。正直、サステイナブルとは無関係な存在にさえ見える。

「この口紅は、マイクロプラスチックをはじめ、製造過程でも多用されるプラスチックやシリコンを使用せず、どの段階においても環境への影響を減らすための原料を選択しています」と語るファウンダーのジェルリエ氏。大手化粧品メーカーのマーケッターとしての過去を持つ彼は、一つの口紅が製造される過程で実に多くのプラスチック素材が使用され、それが環境へ大きな負荷をかけている事実に驚いた。

「通常口紅はシリコンで作られた型で形成されますが、その型は3回も使用すれば破棄されます。その数、年間3億個とも言われているほど。ならば、再利用できるメタルの型にすればゴミは減らせて環境への負荷も低減できる。同様に、包装や、カタログ、店内からもプラスチック素材を排除しました」

 とはいえ、ケースのレザーは環境的に問題はないのだろうか?

「これはフランスでも歴史のある革の工房で職人が一つずつ手で巻いているのですが、その革はラグジュアリーブランドのバッグなどを製作した際に出る端切れなんです。これをケースに再利用すればゴミが減らせます。また、レザーは使い込むほどに味が出て自分だけのケースになる。口紅はレフィルタイプなので、ケースは何代にもわたって使うことができるでしょう」

 これこそ究極のサステイナブル。ちなみに、フランス語で赤い唇を意味する「ラ ブーシュ ルージュ」は“革命家”という意味も同時に持つ。口紅でサステイナブルとは、まさに革命家! 

ニコラス・ジェルリエアート系の仕事からフランスの大手化粧品メーカーに転職し、マーケティングに携わる。その際、化粧品ができる工程を知ったことが自身のブランドを立ち上げるきっかけに。

進化するクリーン・ビューティ

人間のためだけでなく、地球に暮らす生き物の未来を考えて誕生したコスメティックス。各ブランドが力を入れるその活動の一部をお届け。次世代のため、一人ひとりができることから始めたい。

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1 Melvita/メルヴィータ

使用後の環境汚染ゼロを目指す

生物学者兼養蜂家のベルナー・シュビリアによって創業されたオーガニックブランド「メルヴィータ」。健康にも環境にもベストな活動を数々行うなか、注目は“水を汚さない化粧品づくり”への取り組み。現在33種の洗い流し用製品が、28日以内で90%以上の生分解度を獲得。さらに日本では少ない、サンゴ礁や海洋に影響が疑われる化学物質を含まないUVケア下地も発売する。
ネクターブラン UVシールド SPF35・PA+++(30㎖)¥4,400/メルヴィータジャポン

2 athletia/アスレティア

リサイクルガラス使用率90%以上を実現

「アクティブに、しなやかに生きる」。そんなライフスタイルをサポートするために誕生。全製品の共通成分アシタバとシソは、農薬、化学肥料不使用の循環型農園で栽培。肌を目覚めさせるウォームアップオイル「コアバランス オイル」のボトルは、これまでリサイクル使用率の低かったカラーガラスを含め、業界最高水準のリサイクルガラス使用率90%以上を実現。包装は無駄を省いたシンプル設計に。
コアバランス オイル(50㎖)¥5,500/アスレティア

3 ethique/エティーク

固形化することでプラボトルを排除

シャンプーを固形化することで、プラスチックボトルを排除した「エティーク」。ニュージーランドでブリアン・ウエストによって創立された。シャンプーバー1個あたり、液体シャンプー(約350㎖)3本分、コンディショナー バーは液体コンディショナー(約350㎖)5本分に相当。収納用ケースも生分解性に優れた竹素材を使用。
エティーク シャンプー バー フリッツ ラングラー(110g)¥1,980・バーコンテナグリーン¥1,800/ピー・エス・インターナショナル

4 Jurlique/ジュリーク

自然と環境、さらに女性の未来を先につなげる

創業当時から、自社農園でサステイナブル活動に挑戦してきた「ジュリーク」。原料を育て、雨水を利用し、野生動物や自生植物との共存を試みている。植物の力と先進技術を融合させたエイジングケアライン「ニュートリディファイン」シリーズもその環境下で誕生。現在はSDGs17の目標のうち8つの実現にも取り組み中。また、2月29日をもって紙のショッピングバッグの無償提供を終了する。
ニュートリディファインセラム S(30㎖)¥15,000/ジュリーク・ジャパン

5・6 tarte/タルト

機能性と自然の両立をおしゃれにかなえる

「体によいコスメはつくれる」をモットーに、“コスメ中毒”を自認するモーリーン・ケリーが手がけるメイクアップブランド。動物実験を行わず、実使用テストでより高い安全性を確認。さらに、動物由来成分もいっさい使用せず“ヴィーガンコスメ”として世界中でファンが増加中。立体的な顔をつくるコンシーラーとマスカラはタルトの代表アイテム。
5 ダブルデューティビューティシェイプテープ コントゥアーコンシーラー 全30色 ¥3,200・6 ビッグ エゴ マスカラ¥2,900/タルト

SOURCE:SPUR 2020年4月号「地球と一緒に、きれいになる」
photography: Youjin Lee〈aosora〉 styling: Sizuka Yoshida interview & text: Yuumi Fujii〈dis-moi〉