まばゆい彗星のごとく現れた名品の数々がビューティシーンを賑わせた今シーズン。いつか宇宙に行く日がきても、これだけは絶対連れてゆく——。そんなギャラクシーレベルに輝くコスメティックスを、未来永劫、語り継いでゆきたい
ビューティ・プロ22名が選出 (五十音順) 有泉志乃さん(メイクアップアーティスト) 石橋里奈さんビューティエディター 浦安真利子さん(ビューティライター) 小川由紀子さん(ビューティエディター) 小田切ヒロさん(ヘア&メイクアップアーティスト) KIE KIYOHARAさん(メイクアップアーティスト) 平 輝乃さん(ビューティエディター) 貴子さん(医師) 巽 香さん(ビューティエディター) 前野さちこさん(ビューティエディター) 松井里加さん(メイクアップアーティスト) 摩文仁こずえさん(ビューティライター) MICHIRUさん(メイクアップアーティスト&ビューティディレクター) 森山和子さん(ビューティエディター) 安井千恵さん(ビューティエディター) 横溝なおこさん(ビューティエディター) Rie Shiraishiさん(ヘア&メイクアップアーティスト) 編集部ビューティ担当 編集G・C・R・H・M
ベスト・オブ・メイクアップ/【アディクション】ザ ファンデーション リフトグロウ
立体感までメイクするファンデーションの誕生だ。プロが仕込むハイライトのごとく必要なところにピタッと光が留まり、頰骨の位置が高くなったような錯覚を引き起こす。その秘密は開発に2年以上もの歳月を費やしたベストバランスのオイルブレンド。素肌さながらの生命感を宿して人生が充実している人のオーラすら醸し出す。そんな大気圏外まで轟く美肌を体感して。SPF20・PA++。全11色(30㎖)¥6,600/ADDICTION BEAUTY
"Cカールの艶めき"を頰にまとって、肌も気持ちもリフトアップ——松井里加さん
「白浮きせず、肌を内からトーンアップする輝きはその人の内面の美しさまで引き出すかのよう。同時発売のスポンジも素晴らしく、肌づくりの幅が広がります」(松井さん) 「ファンデーションが勝手に肌を最適な状態にチューニングしてくれる感覚。テクニックレスで欲しい部分に光が宿り、ナチュラルかつ極上のなめらかさと立体感が!」(浦安さん) 「光を操り、しぼんだ肌にもピンッ!としたハリ・ツヤが。スキンケア直後のように生命感がみなぎります。美容成分をたっぷり配合していて保湿効果も頼もしい」(小田切さん) 「このファンデーションを使うと肌がキュッと引き締まった印象に。もともと美肌の人でも、薄くのばすとより丁寧にお手入れしたように端正なムードが際立ちます」(KIEさん) 「ただ塗るだけで立体感のある顔になれるので使うたび感動。凛とした佇まいの中にも絶妙な抜けのある、"服に似合う肌"がかなうモードラバーのためのファンデーション」(編集C)
ベスト・オブ・スキンケア/【ポーラ】B.A グランラグゼ IV
人がアクティブに活動するには休息の時間が必要なように、肌も健やかであるためには細胞の休止期が重要なのでは? そんな発想から真皮線維芽細胞の分裂休止中に産生を高めるコラーゲンの存在を発見。ポーラの主要3ブランドと共通の独自美容成分を凝縮し、盲点だった"静の時間"で全方位のエイジングケアを目指す。4度目の進化を遂げた乳液の役目も果たす美容液が、また未知の次元を切り拓いてゆく。(50g)¥79,200/ポーラ
ポーラの主要成分"全部のせ"の美肌効果はだてじゃない!——摩文仁こずえさん
「シワ改善や美白など、あらゆるスキンケアが大ヒットしているポーラ。この一本でそのすべての効果を体感できるなんて、全美容人の夢!」(摩文仁さん) 「とろけて肌になめらかに溶け込むテクスチャーは至福の一言。使い続けるうちに、生命力さえ感じるような自信の持てる素肌に」(MICHIRUさん) 「シミもシワもたるみも乾燥も、年齢肌の複合悩みをひとつでケアできるのが心底ありがたい。使った翌朝は肌の色艶がよく、輪郭もすっきり」(横溝さん) 「つけた瞬間から肌にアイロンをかけたようなピンッとしたハリ感が生まれ、生き生きと輝き出す! ここぞという日の前夜に欠かせません」(松井さん) 「肌細胞の休止期を無下に扱わず、そこに可能性を見出した着眼点はまさしくポーラ。もはやスキンケアの領域を拡張しています。大地に包み込まれるような安らぎの香りに、手作業の余韻が感じられるパッケージ。静の時間と心を充足させるアプローチが随所にちりばめられています」(編集G)
ベスト・オブ・エッセンス/【クレ・ド・ポー ボーテ】セラムラフェルミサン S n
時の流れと肌の変化に関する10年以上の研究の末、肌老化の進行を遅らせ、エイジングサインの出現を防ぐ新アプローチを発見。肌の弾力低下の根本的な原因を解明し、視覚的にもハリのある印象を紡ぐ"4Dアプローチ"を5年ぶりに刷新した。併せて開発されたのは、肌を支える立毛筋をサポートして端正な印象に磨きをかけるエクササイズ。肌の年齢が巻き戻ったかのような、擬似タイムリープ体験を。(40g)¥36,300/クレ・ド・ポー ボーテ
肉厚なハリ感が育まれ、ゆるみのないフェイスラインに!——平 輝乃さん
「毛穴のそばにある"立毛筋"とリフトアップの関係に着目したのは、最先端研究を続けるこのブランドならでは。乾燥でしぼんだ肌に潤いが注入され、輪郭がシャープに整うのを実感」(平さん) 「使ううちに顔のもたつきが気にならなくなり、痩せたわけでもないのに『何かやったよね?』と周りに思わせるほどの効果が。当分美容医療に頼らなくても済みそうです(笑)」(安井さん) 「塗るついでに推奨のエクササイズも試してみたら、だらけた肌細胞にキュッと詰まったようなハリ感が! ふっくら弾力をアップし、頰のこけや肌のしぼみも目立たなく」(摩文仁さん)
ベスト・オブ・エマルジョン&ローション/【デコルテ】(右)AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス (左)AQ アブソリュート ローション ハイドロインフューズ
肌がリラックスした状態でスキンケアを行うと効果が高まる。AQ独自の着眼点をさらに掘り下げ、進化を遂げたのは肌感度を磨くためのアプローチ。肌と同時に心までもしなやかに整える、金香木・ホワイトムクナ・白檀のエキスを厳選配合した。それらが導くのは単なるスキンケアでは決してかなわない、まさしく"幸福感あふれる肌"。そのオーラはたとえ絶対零度の世界でもまばゆく輝き続ける。各(200㎖)¥11,000/コスメデコルテ
なめらかさと弾力の黄金比で、"調子のいい肌"が毎日続く——浦安真利子さん
「先行乳液を塗ったあとの肌は触れたくなるほどにフルフルで、透明感は過去イチを更新。さらに目に見えてツヤがみなぎります。あとに使う化粧水が面白いほど浸透するのにも感動!」(浦安さん) 「肌にみるみる浸透していく手ごたえがあり、ふっくらとしたハリ・ツヤがすぐに感じられます。保湿力が大幅に進化して、これでスキンケアした日は冬でも長時間乾き知らずの肌に」(Rieさん) 「どんなスキンケアでも太刀打ちできなかった極度の乾燥を解決してくれたコンビ。朝使うとベースメイクアップのノリが段違いで、自然なツヤと生命感をはらんだ柔らかな肌がかなう」(編集H)
ベスト・オブ・クレンジング/【カネボウ】メロウ オフ ヴェイル
わずかな圧もかけることなく肌のノイズを吸い上げて、するんとオフできる。そんなフューチャリスティックなクレンジングが現代に舞い降りた。豊潤なジェルに浮かぶ油剤が塗り広げる動作で肌表面に集まり、汚れを素早く吸着。手を離すと汚れを含んだ油剤がジェル内に引き込まれ、肌に潤いを残しながらスムースに洗い流せる処方だ。この逸品がメイクオフを"攻めのケア"に革新する。(160g)¥6,600/カネボウインターナショナルDiv.
肌疲れまでほどけるようなクレンジングは初体験!——前野さちこさん
「洗い流した直後から、すでにスキンケアを終えたかのように肌がしなやかに整っているのに感服。義務的だった毎日のクレンジングが、楽しみなリチュアルへと変わりました」(前野さん) 「優しくなでるだけでポイントメイクもソフトに浮き上がらせ、しなやかで透明感のある後肌に。とろんと絡む極上のテクスチャーが病みつきになり、常にストックしておきたい!」(貴子さん) 「とろけるジェルが潤いのヴェールに変わり、肌を守りながらメイクオフ。それなのに毛穴のノイズも瞬時にクリアになるから驚き! 洗うたび、透きとおる素肌に出合えます」(石橋さん)
ベスト・オブ・アイメイクアップ/【パルファン・クリスチャン・ディオール】ディオールショウ サンク クルール 743
名品アイシャドウが、素肌の心地よさを保つブルー フラワー エキス、やわらかな密着感をかなえるパインオイルを新たに加えてアップデート。目もとの動きとシンクロする、かつてないほど軽やかなテクスチャーを実現した。「ローズ チュール」と名付けられたピンクベージュの743は、まぶたにひとひらの薔薇の花びらのような彩りを。これさえあればまなざしのパラレルワールドは無限に広がる。¥9,130/パルファン・クリスチャン・ディオール
甘さも知性も色気も、この5色さえあればすべてがかなう——MICHIRUさん
「まぶたにしっとり息づく繊細な彩りは、まるで"塗るドレス"。使い方次第でその人の秘めたる魅力を自在に引き出せます。どんな気分や服装にもマッチするタイムレスな存在」(MICHIRUさん) 「よりナチュラルな処方になってモードでいてこなれたまなざしに。マット、サテン、パーリー、メタリック、グリッターの質感がこのひとつで楽しめ、持っているだけでアガる!」(小田切さん) 「計算された配色と肌なじみを極めた質感に惚れぼれ。ベーシックになった赤系シャドウの中でも仕上がりの洗練度が段違いです。おしゃれな顔になれるので毎朝つい手が伸びますね」(編集R)
ベスト・オブ・チーク/【ナーズ】 アフターグロー リキッドブラッシュ 02799
チークでありながら、潤いをたっぷり抱え込んだスキンケアのよう。クリーミーなリキッドに贅沢に配合されたのは、ヒアルロン酸とヴィーガンコラーゲン。見せかけではない本物のハリ・ツヤを呼び覚まし、頰にもぎたての果実さながらのフレッシュ感をもたらして。レイヤードによって印象を思いのまま調節できる、シームレスな仕上がりも魅力のひとつ。無重力級の軽やかさで、今、チークの常識が反転する。¥4,620/NARS JAPAN
頰をツヤッと発光させて、ピュアな幸福感があふれ出す!——安井千恵さん
「ムラなくのびるリキッドは"塗った感"がまるでなく、素肌と一体化。みずみずしくイノセントに頰を染め上げます。なじませる量次第で血色ニュアンスも華やかな紅潮感も自在」(安井さん) 「ピーチピンク×ゴールドパールがくすみがちな肌に楽しそうなムードをオン。つけていると『チーク可愛い!』と必ず褒められます。ウォータリーなのに崩れにくいところも優秀」(横溝さん) 「パウダーともクリームとも違う、じゅんわりにじみ出す質感がたまらない! アイコニックなオーガズムの色みがひときわナチュラルに息づいて、"初恋色"と呼びたい無垢な頰に」(編集M)
ベスト・オブ・リップ/【シャネル】トランテアン ル ルージュ (上から)10・8・5
ブティックを訪れて目にするのは、カンボン通り31番地の写真の数々。そこにまつわるエピソードを聞いて心惹かれるものを選び、運命の一色をたぐり寄せる。そんなメゾンのエスプリに触れるリチュアルもこのルージュの真価のひとつ。植物の宝石と呼ばれるガーデニアから抽出したオイルを含み、唇の形そのものさえ美しく魅せて。リフィラブルなガラス製のケースは紛れもなく一生もの。ラグジュアリーの未来形がここに。¥25,300/シャネル
私自身をエナジャイズする、シャネルのストーリーを唇に——Rie Shiraishiさん
「一色一色の持つストーリーから色を選ぶという発想が素敵。10番のブラウンレッドはメゾンの誇るバロックジュエリーの精神を受け継いで、等身大のシックな華やぎがかないます」(Rieさん) 「ガブリエルの足首を彩ったリボンの色に着想を得た8番は、わずかに青みを帯びた肌を美しく魅せる赤。シャネルの世界観を見事に体現する、化粧品の域を超えたアートピースです」(平さん) 「ガブリエルを迎える際にお針子がまとっていた色だという5番のレッドは、その物語のとおり塗れば背筋が伸びるよう。カジュアルなスタイルもひときわ格上げしてくれるカラー」(前野さん)
ベスト・オブ・フレグランス/【スリー】エッセンシャルセンツ 全5種
土に触れたり、樹木の匂いを嗅いだときの安らぎや心がゆさぶられる感覚をフレグランスで呼び覚ませたら――。合成香料を使用せず、精油だけで構築された香りは呼吸を深くして、直感と本能を研ぎ澄ます。石に着想を得た00に、花をイメージした01、樹木を想起させる02と、全5種を自由に重ねてパーソナルなハーモニーを生み出すのも心地いい。"自分に還る"ためにまといたい、アイデンティティファーストな香りをいつもそばに。(各9㎖)(右から)00 ¥5,060・01 ¥5,390・02 ¥5,060・03 ¥5,390・04 ¥5,060/THREE
精油のみでつくられた香りは、どこまでも自分自身のために——巽 香さん
「自己演出という目的を抜きにただ自分のためにまといたい、心のお守り的存在。近頃は帰宅したらすぐに00と02をレイヤード。ささくれだった気持ちも穏やかに解きほぐされます」(巽さん) 「ストイックでいて優しく静かな佇まいも感じる00。インスピレーションソースが石と知り、その二面性に納得しました。疲れた心を癒やして同時に襟を正してくれる、そんな香り」(森山さん) 「湿った森の中にいるように自然の気配を色濃く感じるのに、アーバンで洗練されたムードも併せ持つ唯一無二の調べ。その日の心模様にしっくりなじむブレンドを探すのも楽しい」(小川さん)