マスク生活から解放されて早1年。リップが主役の今シーズン、百花繚乱のロングラスティングリップに気持ちが高揚するものの、自分の唇に自信が持てない、という声も。ぷりんとグラマラスな唇がほしい、人中を短く見せたい、きゅっと上がった口角が理想……。
そんな“なりたい唇”を叶える救世主的存在が、リップペンシル。リップペンシルを使いこなして、好みの形を操り、今っぽいグラデーションを叶え、美しい仕上がりが続く、完全無欠なリップメイクアップを!
今回話を聞いたのは……
2008年からM・A・Cに在籍。ファッションとリンクし、キャラクターを魅力的に見せるメリハリメイクが得意。ソフトなカラー使いやトレンドをデイリーに落とし込むメイクテクニックに定評あり。M・A・C公式のインスタグラムのコンテンツのディレクション、ライブコマースでも活躍。
リップペンシルのカラーバリエーションが17色!というM・A・Cのナショナルアーティスト、山田昌美さんにリップペンシルの役割やメイクアップに取り入れるメリットをヒアリング。さらには、4つの“なりたい唇”を叶えるリップペンシル活用術もレクチャーいただいた。
リップペンシルなら美容医療級に唇を盛れる!
実は今、リップペンシル人気が再燃し、90年代以来のブレイクを見せている。その背景にあるのが、コロナ禍のマスク。
「目もとだけが見えていたとき、アイメイクアップは盛りやすいので簡単に“なりたい自分”になれました。でもマスクが外れたら、自分でも『なんだかイメージと違う、私の唇こんなにぼんやりしてたっけ?』というギャップを感じる人も多いのでは?」と山田さん。
そうした違和感から、昨今では唇のヒアルロン酸注入などの美容医療を選択する人も。そんな可愛い色を乗せるだけでは解消できないギャップを埋めてくれるアイテムが、リップペンシル。「リップメイクアップは盛れない、と思っているなら、ぜひ使ってみてください。グラマラスな肉感リップもツンと上向きな唇も、プチ整形級にコントロールできますよ」
そもそもリップペンシルって、なぜ必要なの?
いまどきのリップスティックやリキッドリップは、発色がよく色持ちも優秀。もちろん単品でも可愛く仕上がる。それでもリップペンシルを使ったほうがいい理由はなんだろう。
「まずは、輪郭を繊細にしっかり描けること。薄い唇を厚く、口角を上げる、山をくっきり、など、自在に形を補整でき、理想の唇の形に近づけられます。年齢を重ねると輪郭が曖昧になるので、くっきりさせることで若々しさもアップします」
さらに、「ペンシルは口紅より油分が少なく密着力が高いので、ペンシルファーストにすることでよれにくく、落ちにくくなります。質感の違うリップペンシル×リップカラーを合わせれば立体感が出て、ふっくらボリューム感のある仕上がりに」
【メイクアップHOW TO/使い方】リップペンシルで、唇のお悩み解決
そんなリップペンシルの魅力を知ったら、次に気になるのがメイクアップへの取り入れ方。M・A・Cのリップペンシルとリップカラーを組み合わせ、山田さんが4つのお悩み解決メイクを提案。なりたい唇も憧れのリップメイクも、リップペンシルを使いこなせば、仕上がりのクオリティは想像以上!
マルチタスクなリップペンシルをポーチに1本
リップペンシルの一番得意な仕事は、輪郭をくっきり描くこと。でも、先の4メイクアップのように使い途はそれだけにあらず。「ペンシルファーストにすれば輪郭が際立ち、リップファーストにすればエッジはより自然に。唇全体をペンシルで塗りつぶし、ベースを仕上げてからグロスを重ねると留まりがよく、仕上がりが持続します。マットなラインにツヤのリップを重ねたり、色調が違うペンシルとリップを調和させてグラデーションをつくったり。リップペンシルで全体を塗り、スーパーマットに仕上げることもできるし、リップペンシル×リップカラー、リップペンシル×グロスも楽しめる、実はマルチタスクなアイテムなんです」。
リップペンシルを活用したいと思ったとき、まず最初に買うべきリップペンシルのカラーは「素の唇の色とよく使うリップカラーの中間色がおすすめ」と山田さん。盛っていることを悟られずに、あくまでナチュラルに形を補整できるカラーから取り入れ、リップペンシルマイスターへの道を極めたい。
【リップペンシル5選】まず使ってみたい、エントリーアイテム
山田さんからのアドバイスを受けて、「まず最初に買うなら」手に取ってみたいペンシルをセレクト。“リップペンシル”と一口にいえど、そのスタイルはさまざま。取り入れやすそうなスタイルとカラーを見極めて、マイベストリップペンシル探しの旅へ!












