レネー・ゼルウィガー、疑惑の整形手術について初の声明を発表

数年間のブランクを経て2014年に映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016)への出演発表とともに表舞台へのカムバックを果たした、女優のレネー・ゼルウィガー。変わらぬスレンダーボディでレッドカーペットに降り立ったが、その変わり果てた姿にメディアは大騒ぎ! 連日、「整形手術をしたのでは?」という疑惑で持ちきりに。

そんな噂が轟くなか、自身の整形疑惑についての発言を頑なに拒否してきたレネー。しかし先日ようやく重い口を開き、初となる声明をニュースサイトに向けて発表。自身に向けられた整形疑惑について”真実”を語った。


疑惑の発端となった姿がこちら。そのあまりの変貌ぶりに、「誰だかわからない」という声が続出。Photo: Getty Images

こちらが、以前のレネー。奥二重の目元が印象的だった。Photo: Getty Images

『私たちは、もっといいことができる』と題した文章で、レネーは「他人からどうこう言われる筋合いはないけど、私は自分の顔を変えたり、目の手術をするという選択はしていません」と、整形疑惑をキッパリと否定。

あくまで「このことは誰にとっても大事ではない」と前置きした上で、「でも(整形の)可能性について、ジャーナリストが公の場で語ることにより混乱を招いていること、そして社会の肉体第一主義的な考えを定着させることにつながる」と考え、真実を語る決意したという。


カムバック当時からさらに、顔が変化し続けていると噂されるレネー。こちらは今月撮影された、最新画像。Photo: Getty Images

さらにレネーは「痩せすぎ、太り過ぎ、老化してる、茶髪の方がいい、太もものセルライト、フェイスリフト・スキャンダル、薄毛問題、太っているのか妊娠か、変な靴、汚い足、美しくない笑顔…。そんな見出しが、密かに人の価値を決めるようになっている。今の社会は、人々が“社会的に認められる”ために存在し、“プロフェッショナルとして価値を見出される”必要があると、感じているの。笑いものにされて、傷つかないようにね」と言及。

「その風潮は、若い世代や感受性の強い人々にとって、大きな問題を引き起こしかねない。偏見や自己否定、いじめ、などを引き起こす、トリガーにもなりかねないわ」と、“外見至上主義”なメディアのあり方に苦言を申し立てた。


主演を勤めた『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)、『シカゴ』(2002)が立て続けに大ヒット。キャリア絶頂にいた頃のレネー。Photo: Getty Images

2003年に出演した『コールドマウンテン』でアカデミー賞&ゴールデングローブ賞の助演女優賞をW受賞し、スター女優としての地位を確立させたレネー。しかしその後は恋愛や私生活のスキャンダルばかりが取り沙汰されるハリウッドに嫌気が差し、2009年に女優業を休業している。

そんな繊細な心の持ち主だからこそ、今回の整形疑惑を“単なるデタラメ”と容認できなかったよう。レネーの強い意思が伺えるメッセージにファンは強く心を打たれたようで、SNSでも絶賛する声が多数挙がっている。


以前の面影が残る、2008年のレネー。Photo: Getty Images

2013年のレネー。Photo: Getty Images

これまでもシャーリーズ・セロン、ダイアン・クルーガーや、レナ・ダナムなど、外見主義的なメディアの報道批判をしているセレブは数知れず。美しいセレブたちへの憧れでエクササイズに励むというポジティブな影響もあれば、プレッシャーを受けて苦しむというマイナス点もあることは事実。彼女たちの熱い言葉がきっかけとなり、日に日に過激になりつつある海外メディアが変わるきっかけになることを、祈らずにはいられない。

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