ダイアナ妃が1997年8月31日に衝撃的な死を遂げてから、早20年。最愛の母を失ってから20年という節目を迎えた今年、息子のウィリアム王子とハリー王子が共同声明を発表。邸宅だったケンジントン宮殿の庭園に、ダイアナ妃の像を建立することを明かした。
Photo : Getty Images
ケンジントン宮殿の広報は1月28日、「息子ふたりの意思のもと、ケンジントン宮殿の敷地内にダイアナ妃の像を建立することが決定しました。王子たちは像を建てるために委員会を開き、密やかに費用を集めてきました」という声明を発表。
像を建てるに至った経緯についてはウィリアム王子とハリー王子の言葉で、「僕たちの母が亡くなってから20年が経ちました。彼女がイギリスのみならず、世界に与えたポジティブな影響を認識する、適切な時期が訪れたと感じています。僕たちの母は、多くの人の心に触れてきました。記念像を建てることで、今後ケンジントン宮殿を訪れた人々が彼女の人生、彼女が遺したことについて考えてもらえることを望んでいます」と伝えられた。
ダイアナ妃が亡くなった当時、ウィリアム王子は15歳、ハリー王子は12歳。ふたりはここ数年になって頻繁に、母のことについてインタビューで語る機会が増えていた。
ウィリアム王子はつい先日も、親族を亡くした子どもを支えるチャリティ団体「Child Bereavement UK」を訪れた際に、ガンで父親を失った女の子に親身に話しかける様子が報道されたばかり。父親の死に向き合う女児に対して「まだ幼かった頃、僕もママを失ったんだよ」と語りかけ、「パパのことを話しているかい? ちゃんと話すことが、とても大事なんだ」と、自身の経験によるアドバイスをしていた。
Photo : Getty Images
そして数多くのチャリティーやボランティアに参加するなか、特段アフリカでの活動に重きを置いているのが、弟のハリー王子。母の意思を立派に受け継ぎ、イギリス、そして世界のために尽力する息子たち。ふたりの活躍こそが、ダイアナ妃が遺したなかでも最大で最高の“影響”なのかもしれない。
Photo : Getty Images