国連機関「UNウィメン」の親善大使を務めるアン・ハサウェイが3月8日の「国際女性デー」に、アメリカの子育て支援に対する不満を訴えるスピーチを披露。その後日、なんとトランプ大統領の娘イヴァンカへの支援を明らかにし、大きな話題に。そんな彼女が抱く、熱い信念とは?
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男女の平等性を強く求め、国連機関「UNウィメン」の親善大使も務めるている女優のアン・ハサウェイ。そんな彼女が「国際女性デー」にあたる3月8日、ニューヨークの国連本部で情熱的なスピーチを披露。
自身と同じく、生まれたばかりの子どもを持つ親に対する、政府の支援が不足していると批判。さらにより良い育児休暇関連法のためなら、ドナルド・トランプ大統領の長女イヴァンカと協力することをいとわない考えを明らかにした。
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アメリカの法律では女性に対して出産前後12週間の無給休暇が認められているが、男性の育児休暇は認められていない。昨年3月に第一子のジョナサンくんを出産したアンは母になって初めて、現在の政策の厳しさを知ったと告白。その率直なコメントはセレブやファンを含む大勢の人々から支持され、ドナルド・トランプ大統領の娘イヴァンカも絶賛していた。
トランプ大統領は就任後に、イヴァンカを大統領補佐官に指名。しかしヘルスケアや女性のための非営利団体「全米家族計画連盟」への資金援助を停止したり、女性の権利問題についてほとんどアクションを起こしていなかったりと、イヴァンカの行動にも少なからず批判が向けられているのが現状。
共和党のトランプ大統領に対立する、民主党サポーターとして知られるアン。しかし3児の母でもあるイヴァンカが批判勢力によって扱われている状況に、少なからず同情しているよう。アンは出演した米トーク番組『ザ・ビュー』で「こんなことを言うなんて、自分自身でも驚いているけれど…今のイヴァンカが置かれた状況は大変よ」と語った。「(様々な世論の中で)何か正しいことができるか、疑問だわ」。
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またアンはイヴァンカ氏とは政治的信念が違っても、全米の新米ママやパパに良い変化をもたらすことができるのなら協力をいとわないとも断言。
「そうすることで育児中の人たちに現実的なサポートができるのならば、お互いの違いを乗り越えて手を結ぶわ。イヴァンカと協力してもいい。彼女とすべての意見が一致するわけではないし、それは彼女も同様だと思う。でも私たちが違いを乗り越えて大人の対応をすることで、必要としている人に支援や援助を与えることができるなら、そうする。当たり前よ」。
母となり、女優という壁を超えて新たな活躍を見せているアン。強い影響力を持つ、彼女の熱い想いがイヴァンカだけでなく、多くの人々に届くことを願うばかりだ。