2017年12月6日(現地時間)に『タイム誌』が選ぶ「沈黙を破った人たち」が“今年の人”として発表され、歌手のテイラー・スウィフト(27)、女優のアシュレイ・ジャッド(49)やローズ・マッゴーワン(44)らが選出された。彼女らの共通点は過去にセクハラを受けた被害者であり、声をあげたことだ。
2017年12月6日(現地時間)に『タイム誌』が選ぶ「沈黙を破った人たち」が“今年の人”として発表され、歌手のテイラー・スウィフト(27)、女優のアシュレイ・ジャッド(49)やローズ・マッゴーワン(44)らが選出された。彼女らの共通点は過去にセクハラを受けた被害者であり、声をあげたことだ。
『タイム誌』は、公式インスタグラムに動画を投稿。「性的暴行やセクハラを受けたすべての女性や男性の痛みを分かち合えたら」と発表している。
なかでも記憶に新しいのが、2013年に当時ラジオDJだったデヴィッド・ミューラーからセクハラを受けて訴訟していたテイラーが、今年の8月に勝訴したこと。そして、デヴィッドに求めた損害賠償金が1ドルだったことも話題を呼んだ。被害を受けた後も泣き寝入りしないテイラーの姿勢は、世界に多大なる影響を与えた。
また、勝訴後には「性的暴行を受けた女性のための組織に寄付をしたい」と声明を発表していたテイラー。実際に、性的暴行や児童虐待の被害者を支援するチャリティ団体「ジョイフル・ハート・ファウンデーション」に寄付したことも明らかになっている。
また、元大物映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインから、セクハラを受けたことを告白した女優のアシュレイ・ジャッドとローズ・マッゴーワン。この一件では、約50人以上もの被害者たちが告発したと言われており、ハリウッドにおける長年のセクハラ問題が明るみになった理由のひとつとして、選出された。そのほかにも、ハッシュタグ「#MeToo」は、これらの被害をSNSで告白する際に使用されるなど社会現象にまで発展。
さらに、同誌は表紙にメッセージを残したことも話題に。顔を写していない人物をあえて枠に入れることで、セクハラの被害者でありながら、いまだに真実を打ち明けられない人もいることを問題提起している。世界中に衝撃を与えているセクハラ問題。しかしながら、今までとは風向きが変わったことに間違いないはず。