世界中の熱い視線のもと、2018年5月19日(現地時間)に執り行われたヘンリー王子&メーガン・マークルの挙式。晴れてプリンセスとなったメーガンの美しいドレス姿、豪華な参列者、前代未聞と言われたチャールズ皇太子とのバージンロードなどが注目を集めるなか、人々が着目したのが、ダイアナ元妃を連想させる演出の数々。リングやブーケ、挙式でのパフォーマンスなど、ふたりが亡きプリンセスへ捧げたオマージュとは?
世界中の熱い視線のもと、2018年5月19日(現地時間)に執り行われたヘンリー王子&メーガン・マークルの挙式。晴れてプリンセスとなったメーガンの美しいドレス姿、豪華な参列者、前代未聞と言われたチャールズ皇太子とのバージンロードなどが注目を集めるなか、人々が着目したのが、ダイアナ元妃を連想させる演出の数々。リングやブーケ、挙式でのパフォーマンスなど、ふたりが亡きプリンセスへ捧げたオマージュとは?
ヘンリー王子お手製! ダイアナ元妃の愛する花々で作られたブーケ
メーガンのブーケに使用されたスイートピーやスズラン、アスチルベ、ジャスミン、アストランティアの花々は、なんとヘンリー王子自ら、自宅であるケンジントン宮殿の庭園「ホワイトガーデン」から手摘みしたもの。生前、花をこよなく愛していたことで知られるダイアナ元妃。手塩にかけたこだわりの庭園には、とくに気に入っていた花を厳選して植えていたとか。
さらに礼拝堂の入り口を彩ったアーチにも、「ホワイトガーデン」から摘まれた花々をふんだんに使用。ジギタリス、ストック、ブナ、シデ、カバノキのほか、ダイアナ元妃の死から20年を迎えた2017年に新たに植えられた、白の牡丹やガーデンローズなども含まれていたそう。
ダイアナ元妃の大切なリングを着用
お色直し後、レセプション会場へと向かうメーガンの右手薬指で存在感を放っていたのが、大きなアクアマリンのリング。ロイヤルウォッチャーには見覚えのあるこちらのリングは、ダイアナ元妃のもの。
チャールズ皇太子との離婚後に、このリングを愛用していたダイアナ元妃。サファイアのリングを受け継いだキャサリン妃に続き、元妃の形見を継承したメーガン。晴れの日にアイコニックなリングを身につけ、ダイアナ元妃の姿を連想させた。
ダイアナ元妃の親しい友人、エルトン・ジョンによるパフォーマンス
挙式後の昼食会でパフォーマンスを行ったのは、世界的人気を誇る歌手のエルトン・ジョン。ヘンリー王子がゲストに向かって「ここにピアノを演奏できる人はいますか?」と呼びかけ、エルトンがステージ上に登場する、とうユニークな演出だったとか。
残念ながら写真や動画はリリースされていないものの、『ユア・ソング』、『タイニー・ダンサー』、『サークル・オブ・ライフ』、『アイム・スティル・スタンディング』の全4曲を熱唱し、ゲストから盛大な拍手喝采を浴びたそう。
ダイアナ元妃の親しい友人として知られており、1997年の葬儀でもパフォーマンスを行い、自身の名曲『キャンドル・イン・ザ・ウインド』を捧げたエルトン。その後も追悼イベントに出演するなど、ダイアナ元妃に関連するイベントでは欠かせない重要人物のひとり。
ダイアナ元妃の姉が朗読を担当、大役を果たす
ヘンリー王子の強い希望によって式に招かれたのが、ダイアナ元妃の姉弟たち。チャールズ・スペンサー伯爵、レディ・ジェーン・フェローズ、レディ・セーラ・マッコーコデールの3人のうち、レディ・ジェーンは朗読という大役を担当。壇上に立ち、旧約聖書の一編である『雅歌』を読み上げた。
昨年11月に行われたインタビューでは、ダイアナ元妃の家族や友人らと対面したことを明かしていたメーガン。「彼(ヘンリー王子)の伯母や、ダイアナ元妃の親しい友人たちを介して、彼女の人となりを少しだけ理解できた気がする」と語り、亡きダイアナ元妃を知る意欲をうかがわせた。
ウィリアム王子の隣の空席は、ダイアナ元妃のため?
挙式が執り行われたセント・ジョージ礼拝堂の最前列に座っていた、キャサリン妃、カミラ夫人、チャールズ皇太子、ウィリアム王子たち。しかしウィリアム王子の右隣には、空席が。その不自然な光景に気づいた人々から、“ダイアナ元妃のための席なのでは?”と予測する声が続出。
しかし英ゴシップ誌『HELLO!』いわく、空席にした理由は「エリザベス女王の前に誰も座らぬための配慮」だそう。真相は明かされていないものの、式に込められたダイアナ元妃へのオマージュの数々を考えると、人々の推測もあながち間違いとは言えなさそう?
昨年11月に行われた婚約発表のインタビューでは、ダイアナ元妃への想いを熱く語っていたヘンリー王子。母が生きていたら「(メーガンとの結婚を)飛び跳ねながら、大喜びしてくれたと思う。メーガンとも、大親友になっていただろう」と語り、感動を呼んだ。
死後20年が経った今も、ウィリアム王子&ヘンリー王子兄弟の心に生き続けるダイアナ元妃。愛息子の晴れ舞台を、誰よりも喜んでいるに違いない。
text : Ayano Nakanishi