最新アルバム『Beautiful Trauma』のコンサートツアーを行っている歌手のピンク(38)が、あるファンのためにコンサートを中断! 「最愛の母を失った」というプラカードを掲げたファンに熱いハグをし、世界中を感動で包み込んだ。
最新アルバム『Beautiful Trauma』のコンサートツアーを行っている歌手のピンク(38)が、あるファンのためにコンサートを中断! 会場がどよめくなか、ピンクが駆け寄ってハグをした相手は14歳の少女。そんな彼女の手には、悲しみを綴ったプラカードが掲げられていた。
2018年8月20日(現地時間)、オーストラリアの都市ブリスベンでコンサートを開催したピンク。満席の会場を沸かせるなか、突然客席を凝視し「あれ何?」とつぶやいたそう。すると次の瞬間、セットリストを中断。ステージを駆け下りあるファンのもとへ向かうと、熱いハグを交わしたのだ。
後の取材でそのファンは、オーストラリア在住の少女、レア・マーフィーであることが明らかに。レアの叔母であるカトリーナ・ドンキンは『TODAY.com』のインタビューに応え、ふたりのハグに隠された秘話を明かした。
かねてからピンクの大ファンで、この日を心待ちにしていたという14歳のレア。同じくピンクのファンである母デビーとふたりでコンサートを訪れる予定だった。しかしコンサート当日も間近に迫った今年6月、母が急死してしまう。
強い想いが伝わってか、プラカードに気づいたピンクから念願のハグを受けたレア。さらに言葉を交わし、セルフィー撮影にも成功! まるで奇跡のような出来事の一部始終を、米版『Yahoo!』に明かした。
「号泣していたら、ピンクが『泣かないで。あなた、すごくかわいい。大丈夫、すべてうまくいくわ』と声をかけてくれたの。とても優しくて、愛に溢れた人だったわ」
レアの父も同インタビューで、「ピンクの行動が、僕たち一家をとても励ましてくれた」と回答。さらに叔母カトリーナはSNSで、ピンクからのハグを「天国からのハグ」と称し、「ピンク、ハグとセルフィーをありがとう。レアはあれからずっと笑顔で、スキップしたり踊ったりしているわ」という感謝の言葉を発信した。
最愛の母を失った少女の心を癒しただけでなく、世界中を感動で包み込んだピンク。そんな内面の美しさこそが、長年第一線で活躍し続ける人気の理由なのかもしれない。
text : Ayano Nakanishi