ベルギーの王位継承順位1位のエリザベート王女(18)が成人とみなされる18歳に! 将来、ベルギー初の女王となる可能性が高い王女は、よりよい世界のために最善を尽くすとスピーチ。
10月25日(現地時間)、ベルギーのフィリップ国王(59)とマチルド王妃(46)の長子エリザベート王女(18)が、ベルギーで成人とみなされる18歳の誕生日を迎えた。
国王夫妻にはエリザベート王女のほか、ガブリエル王子(16)、エマニュエル王子(14)、エレオノール王女(11)の3人の子どもがいるが、ベルギーの憲法では王位継承資格は男女の別なく長子相続が定められている。つまり、このままいけばエリザベート王女は将来、ベルギー初の女王となるということ。
王女が成人年齢に達したことで、国王が突然退位する事態になった場合でも、王女は摂政などの国王の権限代行者なしで、王位を引き継ぐことができるように。そんな未来のベルギー女王である王女の節目の誕生日とあって、ブリュッセル王宮では盛大な祝賀行事が行われた。
式典にはロイヤルファミリーはもちろんのこと、ベルギーの全閣僚が出席。王女にはバースデーギフトとして、ベルギーの切手に登場する栄誉が与えられ、父フィリップ国王が撮影したポートレートが使われた。
さらに王女には、国王からベルギーの名誉勲章であるレオポルド勲章が与えられ、国王は「誕生日おめでとう。翼を広げて能力を発揮し、幸せになって欲しい。それが心からの願いです」と、父親としての祝辞を述べたそう。
それに続いて王女もスピーチを披露。「18歳というのは大人への転換点。私にはまだ学ぶことがたくさんあることはわかっています。私は今後、世界をより理解するよう努力し、よりよい世界の発展に尽くします。国家は私に期待してほしいです」と力強く述べ、そのスピーチを聞いていたマチルド王妃が涙をぬぐう場面も。
また、王女は「家族は常に私を支え、力づけてくれます。私たちは強いチームです。ママ、いつもそばにいて、私の話を聞いてくれてありがとう。パパ、信頼してくれてありがとう」と、18歳らしい言葉で家族に感謝するシーンもあったそう。
そのスピーチからも未来の女王となるにふさわしい、しっかり者ぶりが伝わってくるエリザベート王女。オランダ語で教育を行う学校を経て、現在、イギリス・ウェールズにある国際的な教育機関が運営するアトランティック・カレッジに留学中。
フランス語、英語に堪能でドイツ語も勉強しており、テニスやスキー、スキューバダイビングなどのスポーツに打ち込む一方、ピアノ、料理もたしなみ、ボランティアも精力的に活動している文武両道なプリンセスとしても知られている様子。
まだ学生の王女が本格的に公務で活躍するのはもう少し先となりそうだけど、18歳になったエリザベート王女の動向には今後ますます注目が集まりそう!
text:Makiko Ota