2015年に自らのセクシュアリティについて言及した女優クリステン・スチュワート(30)。最新インタビューでは、当時の思いやカミングアウトについて赤裸々に告白。
プライベートに関しては多くを語らずも、自らのセクシュアリティについてはキッパリと公言している女優のクリステン・スチュワート(30)。
同性カップルのひとりを演じる最新作『Happiest Season(原題)』の公開を控え、クレア・デュヴァル監督(43)と雑誌のインタビューで対談。カミングアウトの難しさについて自身の考えを語った。
「初めて女の子とデートした時、即座にレズビアンなのかと聞かれたの」と、自身の経験を振り返ったクリステン。
「私はその時21歳で、(それを明かしたら)これまで一緒にいた人たちを傷つけるんじゃないかと感じた。でも、ゲイを公言することを恥じたわけじゃない。ただ自分のことを世間に晒したくなかった。何かを失うような気がしたから」と、当時はカミングアウトに消極的であったことを明らかに。
「あの時はまだ秘密主義者だった。異性と付き合っていた時でさえ、カメラに撮られないよう必死だったの。だから、ある特定のグループの人々を代表することや、クィアの人たちを代表することで受けるプレッシャーについて理解していなかった。今なら分かるけどね」
いざオープンにすると、世界から同性愛者とラベリングされ、メディアに追い回される日々を経験する。当時についてクリステンは「あの頃はまだ子供で、侮辱されていると感じた」と、胸の内に抱いていた苦悩を告白した。
それでも年月を経て、環境にも心境にも変化があったよう。「今は楽しんでいるわ。私が何かすることで、悩んでいる人たちが少しでも癒されることが嬉しい。それって最高よね。子ども達が自分に自信を持っている姿を見るのが好き。自分が子どもの頃は、そうなれなかったから」と、LGBTQ+コミュニティの代表として、誇りを持っていると明言!
クリステンが自身のセクシュアリティをオープンにしたのは、2016年のこと。
当時噂されていた元アシスタント、アリシア・カーガイルとの交際を認め、「ここ数年考えていたことだけど、自分はゲイかストレートかを決める必要がないっていう人は、もっと増えると思う。人がどう思おうと、自分の好きな人を好きになればいいのよ」と発言。さらにその後出演したTV番組で、「私はゲイ」とキッパリと公言した。
それからは、2016年から2019年までヴィクトリアズ・シークレットのモデル、ステラ・マックスウェル(30)と、2017年にはシンガーのセイント・ヴィンセント(38)、2019年にはスタイリストのサラ・ディンキン(29)との交際が報じられてきた。
ちなみに現在は、昨夏から噂されていた脚本家ディラン・マイヤーと交際中のクリステン。11月にはラジオで「プロポーズする準備はできている」と語ったり、自身のSNSでは顔写真をほとんど公開しないクリステンが、彼女のインスタグラムでツーショットを披露するなど、その熱愛ぶりが大きな話題に。
最近もディランのアカウントでクリステンが選挙の投票を促すなど、交際は順調そのもののよう。
女優として、そしてLGBTQ+コミュニティを代表するひとりとして、自らの思いを恐れず発信しているクリステン。そんな彼女の経験やメッセージは、世界中の人々に勇気を与えているはず。
text : Mariko Peeling