女優であり、フェミニストとしても精力的に活動するキーラ・ナイトレイ(35)。新作映画のインタビューでは、いまだハリウッドにはびこる男女賃金格差について声を上げた。
いまだ男女の格差問題がはびこるハリウッドでは、昨今、多くの女優たちが不平等なギャランティについて声を上げてきた。そんななか、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『ラブ・アクチュアリー』などの大ヒット映画で人気女優となったキーラ・ナイトレイ(35)が、男女の賃金格差について語った。
1970年のミス・ワールドを舞台にした新作映画『Misbehaviour(原題)』で、ミス・コンテストに反対するフェミニストを演じているキーラ。豪誌『stellar』のインタビューでは、同作で描かれる男女の賃金格差に触れ、自身も映画業界で同じ問題を痛感していることを明かした。
出演を決めた理由について、「脚本を読んで、第2波フェミニズムの抗議に賛同したの。いまだ私の稼ぎは、(シャネルの広告)モデルとしてが大部分だから」と明かしたキーラ。そして、「女性が男性より稼げる職業は、いまだにモデルだけ。もしくは売春ね」と、厳しく意見!
ここ数年、同レベルの役を演じても、男性が女性より多く報酬を受けていることが取り沙汰されてきたハリウッド。これまでも多くの女優が男女間の賃金格差解消を訴えており、今回キーラは、改めて同問題を取り上げた。
また、「レッドカーペットを歩くと、10点満点の採点をつけられ、上から下までカメラで撮られる。これが、現代女性が直面する複雑な状況だと思うわ」とも語ったキーラ。イベント等において、いまだ女性が性の対象として世間にさらされていることにも声を上げた。
そんなキーラは2013年にミュージシャンのジェイムス・ライトン(37)と結婚し、2015年には長女エディ(5)、2019年には次女のデリラ(1)を出産。2児のママとして子育てに奮闘する中、今年初めには子育ての認識にまつわる男女間の違いにも言及した。
「男性が子育てすることは期待されておらず、もし行なったとしたら、それはボーナスとみなされる。職場においても、私の夫は育児について聞かれたことはないわ。一方それが私だったら、“それで、お子さんとは何をして遊んでるの?”って聞かれるのにね」。
子育てに経済面と、さまざまな面でのジェンダーギャップに声を上げることを厭わないキーラ。しかもそれが自身の経験に基づいた言葉だからこそ、同じ悩みを抱える女性たちにはグッと胸に迫るものがあるはず。これからもオピニオンリーダーとして、どんどんと声を上げて欲しい!