社会問題に取り組む才色兼備な女優ナタリー・ポートマン(39)が、2020年に絵本作家デビュー。最新インタビューでは、出版に至った背景や思いを具体的に明かした。
名門ハーバード大卒の才色兼備な女優として知られ、最近は貧困問題、女性問題に携わる活動家としても活躍しているナタリー・ポートマン(39)。2020年には古典作品をリライトした絵本『Natalie Portman's Fables』を出版し、作家デビュー!
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そんなナタリーは先日、オーストラリアの情報番組『The Project』に出演。出版に至ったきっかけは、現在3歳の長女、アメーリアの育児であることを明かした。
「古典童話のキャラクターは全て、男性優位であることに気づいたの。だから彼女が共感できるようなストーリーにしたくて」と言うナタリー。「もちろん古典童話は素晴らしいと思うし、原作を知ることは大切。だけど、現代の世界をもっと正確に反映した物語も読んで欲しかったの」と、背景にある想いを語った。
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とくに「プリンセスの話は全て問題があると思う」と言い、人気作品『シンデレラ』についてはこんな発言も。
「『シンデレラ』は、理論が飛躍しすぎているわ。王子から選ばれるためには、特定の靴に足がフィットしなくてはならない。しかも、靴を履けたのがたったひとりなんて。それに、王子が一緒に踊った女性の顔を覚えていないことも、全く道理が通ってない。何よりも、無礼だわ!」
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今回出版した絵本『Natalie Portman's Fables』では、『ウサギとカメ』、『三匹の子豚』、『いなかのネズミとまちのネズミ』の3作品をリライト。昨年9月のインスタグラムの投稿では、「絵本をみんなと共有できる日が待ちきれない。私も子どもたちに読み聞かせて、楽しんでるわ。みんなの反応も楽しみにしてる!」と綴ってPRした。
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さらに翌月には、7月にジョー・ジョナス(31)との第一子、長女ウィラを出産したソフィー・ターナー(24)へのプレゼントとして自身の絵本を進呈。ソフィーは絵本の写真とともに「ナタリー・ポートマン、どうもありがとう」とメッセージを添え、インスタグラムのストーリーにアップしていた。
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昨年は自身の絵本出版だけでなく、絵本の朗読によって子どもたちへの寄付を募る「#SAVEWITHSTORIES」の活動にも参加するなど、絵本の重要性を訴えてきたナタリー。ひとりの女性として、また、母親として、強い信念を込めた絵本は世界中でどのように受け止められるのか。ファンたちの反応が楽しみだ。
text : Mariko Peeling