才色兼備のオスカー女優。ナタリー・ポートマンの最新ニュースと社会活動

ナタリー・ポートマンは、ずば抜けた美貌と演技力で、ハリウッド屈指の人気を誇る女優。12歳のときに『レオン』(1994年)で、主人公の相手役に抜擢され、鮮烈なデビューを飾る。以来数々の話題作に出演。『ブラック・スワン』(2010年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。共演したダンサーで振付師のベンジャミン・ミルピエと結婚し、2児をもうける。

 

ナタリー・ポートマンの最新ニュース

新型コロナウイルス対策の募金活動に参加

プライベートでは2児の母であるナタリーは、絵本を読み聞かせて寄付を募り、子どもたちを救う「#SAVEWITHSTORIES」(セーブ・ウィズ・ストーリーズ)に参加。ナタリー以外にも、ケイト・ウィンスレットやヒュー・グラントなどの豪華セレブの姿も。

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ドレスにメッセージを込めて

2020年2月開催の第92回アカデミー賞授賞式では、ディオールのドレスを纏って会場へ。ドレスの上に纏っていたローブに刺繍されていたのは、監督賞へのノミネートが期待されていたにも関わらず、候補から外れてしまった8人の女性の名前。ノミネート者が全て男性だったことに対するこの無言の主張も、大きな話題を呼んだ。

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ナタリー・ポートマンのプロフィール

女優以外にも、女性の地位向上を目指す社会活動に積極的に参加しているナタリー・ポートマン。
Photo:Getty Images

ナタリー・ポートマンは、1981年6月9日、イスラエルのエルサレムで生まれた。身長は158cm。3歳のときにアメリカのワシントンD.C.に移住。幼いころから英語とヘブライ語を使いこなすバイリンガルとして育った。8歳からベジタリアンを貫いており、魚や動物から取った出汁も口にしない。また、レザー品の着用を徹底的に拒否している。

現在は、映画業界に蔓延するセクハラの糾弾と、男女間の賃金格差の是正を求める「Time's Up」運動に賛同するなど、社会問題にも積極的に取り組んでおり、自身のインスタグラムでもファンに向け、定期的にメッセージを発信している。

 

ナタリー・ポートマンの学歴

1996年、NYのNBCスタジオを訪れた14歳のときのナタリー・ポートマン。
Photo:AGENCE/BESTIMAGE

すでに人気女優として活躍していたティーン時代は、自他ともに認める勤勉少女だったそうで、高校時代に受けたテストでは常に平均90点以上をキープし、化学実験の論文が科学雑誌『Journal of Chemical Education』に掲載されたことも。高校の試験を受けるため、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)のワールド・プレミアを欠席したという話はあまりにも有名。

高校卒業後は、アメリカの名門ハーバード大学とイェール大学の両校に合格。ハーバード大学への進学を選び、心理学を専攻した。大学在学中は女優業をセーブし、学業を優先。世界から秀才が集まるハーバード大学内でも、教授たちから一目置かれ、弁護士として著名なアラン・ダーショウィッツ教授のアシスタントを務めた。

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ナタリー・ポートマンのキャリア

2006年、ベルリン国際映画祭で『Vフォー・ヴェンデッタ』の撮影会に出席したナタリー・ポートマン。
Photo:AGENCE/BESTIMAGE

1994年公開の、映画『レオン』で2000人以上の中からジャン・レノの相手役に抜擢され、12歳で映画デビュー。映画『スター・ウォーズ』新三部作(1999~2005)では、ヒロインのパドメ・アミダラ役を演じ、人気実力ともにハリウッドで不動の地位を築いた。その後、学業を優先させ仕事をセーブした時期があったが、復帰後の作品『クローサー』(2004)では、それまでの正統派女優のイメージを払拭するストリッパー役を好演し、アカデミー賞助演女優賞にノミネート、ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞した。

2010年公開のサイコスリラー映画『ブラック・スワン』では、過酷な減量と1年半に及ぶダンスレッスンで役作りし、精神のバランスを崩していくバレリーナ、ニナを演じ切った。ナタリーは本作で、アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)をはじめ、数々の賞に輝いた。

2010年からは、ディオールのフレグランス「Miss Dior」のミューズを務めている。

 

主な映画出演作品

公開年/タイトル/役名

1994/レオン/マチルダ

1994/Developing(原題)/Nina

1995/ヒート/ローレン・グスタフソン

1995/ビューティフル・ガールズ/マーティ

1996/世界中がアイ・ラヴ・ユー/ローラ

1996/マーズ・アタック!/タフィ・デイル

1999/スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス/パドメ・アミダラ

1999/地上より何処かで/アン・オーガスト

2000/あなたのために/ノヴァリー・ネイション

2001/ズーランダー/ナタリー・ポートマン(カメオ出演)

2002/スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃/パドメ・アミダラ

2003/コールド マウンテン/セーラ

2004/終わりで始まりの4日間/サム

2004/クローサー/アリス

2005/Domino One(原題)/Dominique Bellamy

2005/スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐/パドメ・アミダラ

2005/フリー・ゾーン 〜明日が見える場所〜/レベッカ

2005/Vフォー・ヴェンデッタ/イヴィー・ハモンド

2006/パリ、ジュテーム/フランシーヌ

2006/宮廷画家ゴヤは見た/イネス

2007/マイ・ブルーベリー・ナイツ/レスリー

2007/ダージリン急行/ジャックのガールフレンド

2007/ホテル・シュヴァリエ/ジャックのガールフレンド

2007/マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋/モリー・マホーニー

2008/ブーリン家の姉妹/アン・ブーリン

2008/ニューヨーク、アイラブユー/リフカ

2009/水曜日のエミリア/エミリア・グリーンリーフ

2009/マイ・ブラザー/グレース・ケイヒル

2010/メタルヘッド/ニコール

2010/ブラックスワン/ニナ・セイヤーズ

2010/容疑者、ホアキン・フェニックス/ナタリー・ポートマン

2011/抱きたいカンケイ/エマ・カーツマン

2011/マイティ・ソー/ジェーン・フォスター

2011/ロード・オブ・クエスト ドラゴンとユニコーンの剣/イザベル

2013/マイティ・ソー ダーク・ワールド/ジェーン・フォスター

2015/ジェーン/ジェーン・ハモンド

2015/聖杯たちの騎士/エリザベス

2015/The Heyday of the Insensitive Bastards(原題)/Laura

2015/ア・テイル・オブ・ラヴ・アンド・ダークネス/ファニア・オズ

2016/ジャッキー ファーストレディ 最後の使命/ジャクリーン・ケネディ

2016/プラネタリウム/ローラ

2017/ソング・トゥ・ソング/ロンダ

2018/アナイアレイション -全滅領域-/リナ

2018/ヴォックス・ルクス/セレステ

2018/The Death and Life of John F. Donovan(原題)/Sam Turner

2019/アベンジャーズ/エンドゲーム/ジェーン・フォスター

2019/Lucy in the Sky(原題)/Lucy Cola

 

代表作
【1994】レオン

リュック・ベッソン監督のハリウッドデビュー作。ニューヨークを舞台に、家族を殺され、殺し屋のもとへと転がり込んだナタリー演じる12歳の少女マチルダと、孤独な殺し屋レオンの交流と復讐を描く。ナタリーは、本作が映画デビュー作。

 

【1999~2005】スター・ウォーズシリーズ

アナキン・スカイウォーカーを主人公に、少年時代から暗黒面に堕ちてダース・ベイダーとなるまでを描いた『スター・ウォーズ』新三部作。ナタリーは、アナキンとの禁断の恋により、銀河に危機をもたらす悲劇のヒロイン、パドメ・アミダラを演じた。

 

【2010】ブラック・スワン

2010年、映画『ブラック・スワン』では約10キロ減量して役作りしたナタリー・ポートマン。
Photo:SUN/Newscom/Zeta Image

ダーレン・アロノフスキー監督による『ブラック・スワン』は、ニューヨークのバレエ団の演目『白鳥の湖』のプリマの座をめぐって繰り広げられる、バレリーナたちの心理サスペンスを描いた作品。ナタリーは約10キロ減量し、ダンサー間の熾烈な競争のなかで、自身の心の闇にのまれていくバレリーナ、ニナを演じた。本作での演技が評価され、アカデミー賞主演女優賞など、数々の映画賞を獲得した。

 

ナタリー・ポートマンの社会活動

2018年、ウーマンズ・マーチにてスピーチを行うナタリー・ポートマン。
Photo:Getty Images

2003年、発展途上国で生きる貧困層の女性に無担保融資を行っている国際地域社会援助協会(FINCA)の親善大使に就任。ウガンダやグアテマラを訪れ、講演活動などにも精力的に取り組んでいる。2011年からは、国際協力団体のフリー・ザ・チルドレンの親善大使を務めている。また、ミューズを務めるディオールと共同で、特定のルージュの売上の一部をケニアの女子教育支援事業に寄付する活動を実施。

また、2013年秋にディオールから発売になったルージュの収益の一部は、東日本大震災によって被災した子どもへの教育支援のために寄付された。

  
「#MeToo」運動
2017年10月、女優のアシュレイ・ジャッドが映画界におけるセクハラを告発したことをきっかけに、世界各地で発生した「#MeToo」運動。ナタリーも、自身のセクハラ体験について、映画デビュー間もない13歳のころから性的嫌がらせを受けていたと告白。「長い間ずっと、たくさんの人たちが声を上げてきたにもかかわらず、その声は誰にも届かなかった。有色人種の女性は特にね。だから映画業界が女性たちの声に耳を傾けることは、とても重要なことよ」と語っている。

 

「Time’s Up」運動への賛同

2018年のゴールデングローブ賞では、ディオールの黒いドレスをまとい、映画業界に蔓延するセクハラ糾弾と男女間の賃金格差是正を求める「Time's Up」運動への賛同を表明したナタリー・ポートマン。
Photo:Getty Images

「#MeToo」運動を受けて、2018年1月のゴールデングローブ賞授賞式では、出席者らが黒いドレスをまとい、映画業界に蔓延するセクハラの糾弾と男女間の賃金格差の是正を求める「Time's Up」(もう終わりにしようの意)を表明。ナタリーも、ディオールの黒いドレスを身にまとい、運動への賛同を表明した。

また、「Time's Up」運動をさらに広めるべく、インスタグラムのアカウントを開設し、定期的にメッセージを発信し続けている。同年10月には、米誌『Variety』主催のイベント「Variety's Power of Women summit」で、女性の権利を主張するとともに、「『Time's Up』を支持する女性たちに対して、クレイジーだと非難するのはやめて」とスピーチした。

 

ナタリー・ポートマンの恋愛遍歴

ガエル・ガルシア・ベルナル

2003年から2004年まで約1年ほど、ナタリー・ポートマンが交際していたメキシコ出身の俳優ガエル・ガルシア・ベルナル。
Photo:Getty Images

2003年から2004年まで約1年ほど、メキシコ出身の俳優ガエル・ガルシア・ベルナルと交際。破局後、2007年のベルリン映画祭では、ツーショットを披露し、話題となった。

  

デヴェンドラ・バンハート

2008年、フォークシンガーのデヴェンドラ・バンハートとの熱愛が発覚したナタリー・ポートマン。
Photo:Brian Flannery/Flynetonline.com

2008年、フォークシンガーのデヴェンドラ・バンハートとの熱愛が発覚。交際中、デヴェンドラの楽曲『Carmensita』のPVにナタリーが出演し、注目を集めたことも。

  

ベンジャミン・ミルピエ

2013年、ヴァニティ・フェア誌のアカデミー賞アフターパーティに夫婦そろって出席したナタリー・ポートマンとベンジャミン・ミルピエ。
Photo:Billy Farrell/BFAnyc.com

2009年、映画『ブラック・スワン』(2010年)の撮影現場で、ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパルダンサー兼振り付け師でパリ・オペラ座バレエ会社取締役であるベンジャミン・ミルピエと出会い、ロマンスに発展。2010年には、婚約と第1子妊娠を電撃発表し、翌2011年6月には未婚のまま長男アレフくんを出産。2012年8月、約2年間の婚約期間を経て、結婚した。2017年3月には、第2子となる長女アマリアちゃんを出産し、2児の母となった。2018年、長男アレフくんとともに、ロサンゼルスでバスケットボールの試合を観戦するナタリーの姿がパパラッチされている。

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