トランスジェンダーであることを明かし、名前もエレンからエリオットに改めたエリオット・ペイジ(34)。これまでの葛藤とともに、手術も行なっていたことを語った。
2020年にトランスジェンダーであることを告白したエリオット・ペイジ(34)が、インタビューでこれまでの葛藤を告白。乳房切除術を行なっていたことなどを、赤裸々に明かした。
9歳の時、自分は「少年であると感じた」というエリオット。そして初めて髪を短くカットすることを許され、「男の子になりたかった。母に、いつになったら別の誰かになれるのかを訊ねた」と当時のことを振り返っている。
エリオットはその後、10歳のときにカナダのTV映画『Pit Pony(原題)』で俳優デビュー。しかし少女の役だったため、エリオットは髪を伸ばさなくてはならず、「夢を追いかける情熱と同時に、自分にとって辛い妥協をしなくてはならなかった」という。
さらには母であるマーサにも、当時は少女のように振る舞うことを推奨されたという。しかし現在はエリオットのカミングアウトを支持し、「自分が“本当の自分”であることを願ってくれている。完璧にサポートしてくれているんだ」と語った。
さらには乳房切除術を経ていること、トランスジェンダーであることをカミングアウトした2020年の12月は手術のリカバリー期間であったことも告白。手術は「完全に地獄だった思春期の頃から」受けたいと考えており、手術を終えた今は完璧に人生が変わり、本当の自分になれたと感じているという。
2007年、エレン・ペイジとして主演を務めた映画『JUNO/ジュノ』でブレイクを果たしたエリオット。2014年にはLGBTQの人権団体Human Rights Campaignのイベントにて、「私はゲイ」とカミングアウト。2018年には、かねてから交際していたダンサーのエマ・ポートナー(26)と結婚した。
そして2020年12月にはSNSでトランスジェンダーであることを明かし、名前はエリオットと改めたことを発表。エマとは、2021年1月に破局している。
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「自分の持っているプラットフォームをトランスジェンダーのコミュニティのために使っていきたい」と以前から語っているように、度々自身のジェンダーや葛藤を語ることで、世界の人々の理解を促しているエリオット。今回のインタビューも、多くの人々に勇気を与えたに違いない。
text : Mariko Peeling