人種差別的発言をする動画が流出し、批判を浴びていたビリー・アイリッシュ(19)。「そんな言葉を口にした自分自身に吐き気がする」と、インスタグラムに後悔と反省の思いを綴った文書を公表した。
人種差別的な発言をするショッキングな動画を、とあるユーザーによりTikTokにアップされてしまったビリー・アイリッシュ(19)。「チンク」という中国人に対する侮蔑語を発したり、アフリカ系アメリカ人特有のアクセントで話したりする姿が映し出された動画は、瞬く間にSNS上で拡散され、世界中のメディアでも大きく報じられた。
この動画に関して、2021年6月21日(現地時間)、ビリーがインスタグラムのストーリーに謝罪文を投稿。
「多くの人から動画の説明を求められている。私自身も、きちんと説明したい。なぜなら、私について間違った認識が広まっているから」と、動画にある姿は本来の自分とは違うと釈明する言葉からスタートした。
続けて、この動画が撮られたのは13歳か14歳のときであること、当時は曲の歌詞を口にしただけで「あの言葉がアジア系の人たちに対する侮蔑の言葉だとは知らなかった」と説明。「そんな言葉を使った自分に愕然とするし、恥ずかしい。考えただけで吐き気がする」とも語った。
また、この侮蔑語を耳にしたのはこの歌詞が初めてで、家族や周りの誰もが口にしたことがなかったとし、「自身が無知だったことや、当時の年齢は、人を傷つけてしまったことの言い訳にはならない。本当に申し訳ないと思っています」と謝罪の言葉を述べた。
さらに、アジア系の英語アクセントを馬鹿にしていると批判された部分については、「わざと作った声で、ばかげたことを話している。これは全く意味のない言葉で、子どもの頃から友人やペット、家族に話しかけるときに使っていた。ふざけているだけで、特定の人や言語、アクセント、文化を真似ているわけでは決してない」と弁明。
その上で、「どのように解釈されたとしても、人を傷つけるつもりは一切なかった」と言い、人を傷つけてしまったことに対して「心を痛めている」と付け加えた。
最後に、「私は思いやり、寛容、公平、平等を求めて闘うために努力をしてきました。私たちは会話をし、人の話に耳を傾け、学ぶ必要があります。私はあなたたちの声を聞き、あなたたちを愛しています」と、対話することの大切さを綴った。
自らの非を認め、自分の言葉で正直な思いを語ったビリー。そんな彼女のメッセージを、人々はどのように受け取ったのか。今後の進展を見守りたい。
text:Mayu Yamamoto