全仏オープンとウィンブルドン選手権を棄権し、コートから離れていた大坂なおみ選手(23)が、久しぶりに公の場に登場! ESPYアワードでの受賞スピーチに注目が集まった。
スポーツ選手やチームの活躍を称える「ESPYアワード」の表彰式が2021年7月10日(現地時間)に行われ、大坂なおみ選手(23)が最優秀女子アスリート賞を受賞。全仏オープン以来初めて公の場に登場し、現在の心境を語った。
ルイ・ヴィトンのトップスにグリーンのタイトスカートでドレスアップした大坂選手は、恋人でラッパーのコーデー(23)とともにレッドカーペットに登場。
今年5月に開催された全仏オープン第1回戦で、選手のメンタルヘルス問題を理由に記者会見を欠席し、1万5,000ドル(約165万円)の罰金が科された大坂選手。翌6月に以前からうつ病を患っていること、さらに、メンタルヘルスのために全仏オープンの2回戦を棄権することを発表した。
表彰式で最優秀女子アスリート賞を受賞し、久しぶりの笑顔を見せた。受賞スピーチでは、「今年は本当に……まだ終わっていませんが、本当に大変な年でした。(中略)素晴らしいアスリートたちに囲まれて、とても嬉しいです。皆さん、本当にかっこいい。テレビで見ていた方もいるので、自分がここにいることがとても不思議です」と、現在の心境とともに受賞の喜びを語った。
最近、米雑誌の『TIME』にエッセイを寄稿し、自身のメンタルヘルスについての想いをつづった大坂選手。
「私は自分の症状を公表することに大きなプレッシャーを感じていました。率直に言うと、メディアや大会側は私を信じてくれなかったからです。私以外の誰かが同じ経験をしないためにも、アスリート、特に弱い立場にあるアスリートを守るための対策が講じられることを願っています」と語っていた。
今月開幕する東京オリンピックに日本代表として出場することについては、「この数週間、大切な人たちと一緒に過ごして充電したことで、自分を見つめ直すと同時に、前を向くことができました。東京でプレーできることを、これ以上ないほど楽しみにしています」と前向きなコメントが!
2021年7月16日(現地時間)には、Netflixのドキュメンタリー番組『Naomi Osaka』がプレミア上映予定! 東京で元気な姿を見られる日が待ち遠しい。
text:Saki Wakamiya