90年代に活躍したモデル、キモラ・リー・シモンズ(47)がインタビューに応じ、ハーバード大学に通いながらモデル業を続けている娘アオキ・リー・シモンズ(20)について語った。
モデルのキモラ・リー・シモンズ(47)がインタビューに応じ、ハーバード大学に通いながらモデル業をしていることで注目を集めている、娘アオキ・リー・シモンズ(20)について語った。
アフリカ系米国人の父と、韓国で生まれた日系米国人の母との間に生まれたキモラは、13歳でシャネルと契約しモデルデビュー。それ以来、数々の有名ブランドでモデルを務めるなど、常にファッション界の第一線で活躍してきた。
そんなキモラの娘アオキは、16歳のときに、世界中の秀才が集まるとされる名門ハーバード大学に合格。現在は大学に通いながらモデルとしても活動している。
2022年8月18日(現地時間)、米週刊誌『People』の独占インタビューに応じたキモラ。アオキに対して、世間から「ハーバード大学に合格するほどの頭脳を持っているにもかかわらず、モデル業をするのは馬鹿げている」という意見が寄せられていると明かし、自らの見解を述べた。
「娘が、私の足跡を辿ってくれるのが愛おしい」と話した上で、「でも、もし私が娘のようなもの(学歴)を持っていたら、多分モデルにはならなかったでしょうね。だから、彼女にとっては苦痛でもあると思う」「自分の子どもに苦労はさせたくない、と思うのは母親として当然」と複雑な胸の内を告白した。
しかし、アオキがモデル業を続けることには賛成だというキモラ。「私はアオキにベストを尽くして欲しいし、アオキもそれを理解している」「学生としてか、モデルとして、どちらかだけじゃない。すべての情熱を追求することが重要」と、学業とモデル業の両立を目指すアオキにエールを送った。
また、今月はじめにはアオキも自身のTikTokを通して意見を発信。ファンから届いた、「あなたはとても聡明で高い学歴を持っているのに、どうしてモデルの仕事を選んだの?」というコメントを紹介した上で、意見を述べる動画をアップした。
@aokileesimmons Replying to @kthadon4 ♬ original sound - Aokileesimmons 🇫🇷🇰🇷🇯🇵
動画の中でアオキは「あなた(コメントの投稿者)が言いたいのは、私はたくさんの教育を受けているのに、なぜ必ずしも学位や知識が必要でない分野にいくのか、ということですよね」と切り出し、「ひとつは、(モデルの仕事が)好きだから。何かを好きになることを正当化すべきだと思うから」と返答。
続けて、幼い頃に周囲より身長が高かったため、バレーボールが得意だったというエピソードを交えて「だからと言って(バレーボールを)一生続けよう、と思うわけじゃない。必ずしも自分にとって得意なことをやる必要はないと思う」と語った。
さらに、「若い女性が、このような質問をされないような未来に向かって進んでいきたい。『頭が良いのに、なぜクリエイティブな情熱に従ったのか』って聞かれないように」と、アオキ。
「私は、勉強と美容やファッションをベースにしたクリエイティブなキャリアは両立出来ない、という考え方を変えたいのです。1人の人間が2種類の生き方をすることは可能」と締めくくり、ファンに好きなことを選択するよう呼びかけた。
長くファッション界の第一線で活躍し、モデルの多様性を示してきたキモラと同じく、学生兼モデルとして新しいあり方を提案するアオキ。ふたりが発信するメッセージに、これからも注目したい。