銃撃で亡くなったラッパー、テイクオフの追悼式にジャスティン・ビーバーら多くの著名人たちが出席

2022年11月11日（現地時間）、今月始めに銃撃され亡くなったラッパー、テイクオフ（享年28）の追悼式が行われ、ジャスティン・ビーバー（28）ら多くの著名人たちが出席した。

銃撃により亡くなった米ヒップホップトリオ、ミーゴスのメンバーでラッパーのテイクオフ（享年28）の追悼式が行われ、ジャスティン・ビーバー（28）ら多くの著名人たちが出席。早すぎる死を悼んだ。

2022年11月１日（現地時間）、米テキサス州ヒューストンにあるボーリング場で銃撃されたテイクオフ。地元メディアによると、その日テイクオフは、ミーゴスのメンバー、クエイヴォ（31）とともにプライベートなパーティを開催。パーティの終了後にゲームを楽しんでいた際、口論が勃発し犯人が発砲したという。

事件後、ミーゴスの所属レーベルは「テイクオフ自身は口論に参加しておらず、流れ弾に当たって亡くなった」と発表。警察当局は、犯人がいまだ逃亡中であると明かしている。

今月11日、米ジョージア州アトランタに位置するステートファーム・アリーナで行われた追悼式には、生前テイクオフと交流のあった多くの著名人が出席し追悼パフォーマンスを披露。

２万人収容のアリーナは最後のお別れに詰めかけたファンで超満員だったといい、ミーゴスのメンバー、オフセット（30）の妻でミュージシャンのカーディ・B（30）も客席から式の様子を見守った。

ミーゴスは2008年、血縁関係のある３人で結成。メンバーでテイクオフの叔父にあたるクエイヴォは「子どもの頃からテイクオフはいつも僕のそばにいて、その目で僕を見上げていた。（中略）僕のすぐ後ろを着いてきてくれて、いつも僕が先にやるのを確認してから（いろんなことを）真似して一緒にやっていた」と弔辞を述べ、幼少期から自身の母親の元で一緒に育ったというテイクオフとの思い出を振り返った。

また、クエイヴォのいとこで同じく幼少期から兄弟のように育ったというオフセットは、「（テイクオフは）音楽の文化を永遠に変えた」と賛辞を送った上で、涙で何度も言葉に詰まりながら「神様、あなたを疑いたくはないけれど、ただ分からない。時々、あなたが分からなくなる」と語り、悲痛な胸の内を吐露した。

テイクオフと長年にわたって友人関係だったというジャスティンは、2021年に発表した自身の楽曲で、大切な人を亡くした悲しみを歌った曲『Ghost』をピアノ伴奏のみのアコースティックバーションで披露。

「あなたに近づくことが出来ないなら、あなたの幽霊でもいい。どうしようもなくあなたが恋しい。あなたが僕の隣にいられないなら、あなたの思い出は麻薬のように僕の命を奪うほど、恋しくさせる」と歌いあげ、テイクオフを追悼した。

また、痛ましい事件を受け、以前からテイクオフと交流があったというシンガーソングライターのアリシア・キーズ（41）は自身のツイッターを更新。「毎日のようにこういった事件が起こる。多すぎる。私たちはあまりにも早く、多くの人を失っている」と、銃規制の進まない米社会に苦言を呈した。

テイクオフの遺族は「花やプレゼントの代わりにテイクオフに敬意を表して設立された、銃による暴力を防止する目的とするロケット財団に寄付を」とファンに呼びかけている。