「死期が迫っていることを感じる」クリス・ヘムズワース、アルツハイマー病の遺伝的素因があることが発覚

『アベンジャーズ』のソー役で知られるクリス・ヘムズワース(39)が、自身が出演しているドキュメンタリー番組内で遺伝子検査をしたところ、一般の人に比べてアルツハイマー病になる可能性が高い遺伝的素因があることが発覚したと明かした。

大人気シリーズ『アベンジャーズ』のソー役で知られるクリス・ヘムズワース(39)が、一般の人に比べてアルツハイマー病になる可能性が高い遺伝的素因があることが発覚したと明かした。

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2022年11月16日、人間に秘められた可能性を探求するドキュメンタリーシリーズ『リミットレス with クリス・ヘムズワース』が、ディズニープラスで配信スタート。

本作は、ハリウッドきっての肉体派俳優としても有名なクリスが30代後半になって体力の衰えを感じたことをきっかけに「より長く、より上質に生きる方法を見つけたい」と考えたことから始まったプロジェクトだそうで、最先端の科学研究に基づき人間の体の可能性を発見するという内容になっている。

番組内でクリスは世界的に著名な専門家たちとチームを組み、長寿の秘密を解き明かすために6つの危険な試練に挑戦。マイナス36度という極寒の北極圏の海を上半身裸で泳いだり、高さ900フィート(約270メートル)のビルの頂上を歩いたり、頭脳だけを頼りにGPSなしで大自然をトレッキングしたりと、その内容はまさにヒーローそのもの⁉︎

クリスは極限状態の中、クリス自身が最も恐れていると語る“死”とまさしく隣り合わせになることで、老化や死の恐怖に立ち向かうのではなく受け入れる、という理論を実践していく。

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そんな過酷な挑戦の中では、肉体だけではなく感情や認知などメンタルヘルスも重要な要因。そこでクリスは番組内で一連の遺伝子検査を受けることになったのだが、検査の結果、自身が「APOE4」と呼ばれる遺伝子を両親からそれぞれ1つずつ受け継いでいることが発覚。この「APOE4」こそ、アルツハイマー病になる可能性を高める遺伝的素因だそう。

クリスは発覚について「この遺伝子を2つ持っている人は1,000人に1人か、10,000人に1人か」と極めて希少なことを語った上で、「この結果、僕は一生のうちにアルツハイマー病を含む神経変異疾患と闘う可能性が(一般の人より)8倍〜10倍高くなった」と説明した。

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検査結果を聞いたクリスは「私たちのほとんどは、なんとか死を回避したいと思って生きていて、どこか希望としてなんとかなるだろうと思っている。そして、自身にそういったこと(病気など)が起こっていると聞かされて突然、その事実が身に沁みる。自分に死期が迫っていると感じるんだ」と語り、初めて死を現実のものとして考えたと告白。

その上で、今回遺伝的素因が分かったことについては前向きに考えているというクリス。「アルツハイマー病の予防を考えると、予防になることは全て残りの人生に良い影響を与えるもの」「睡眠、ストレス管理、栄養、運動、その全ては健康のために一貫して必要」と話し、「若いうちから生活習慣を改善させる重要性について改めて実感した」とした。

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クリスは2010年にスペイン出身の俳優エルサ・パタキー(46)と結婚し、現在は長女インディア・ローズ(10)、双子の男子サーシャ&トリスタン(8)と、3児の父でもある。今回の検査結果については「まだ理解できないと思う」という理由から、子どもたちには話していないというが、いつかは打ち明けて「(子どもたちに)自分自身で判断して、検査を受けたいと思った時には受診してほしい」と語り、検査の重要性を強調した。

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2002年に俳優デビューを果たし、数々の人気作品に出演。20年近くにわたって俳優として第一線で活躍を続けるクリス。番組では年齢による衰えをテーマにしている一方、年を重ねることで得られる利点についても言及しており、「引き受ける作品を厳選できるようになったことで、家族との時間を増やすことができた」と語ったクリスは「今、もし何かが僕を家族や子どもたちから引き離そうとするなら、それは前向きで建設的な経験でなければならない」と続けた。

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