「ヘンリー王子は“スポーツ界のアカデミー賞”ESPYの受賞にふさわしくない！」と７万６千人が署名。非難されながら受賞した王子は「この賞は私のものではない」とスピーチ

パット・ティルマン賞は、2001年９月11日（現地時間）に起きたアメリカ同時多発テロをきっかけに米陸軍レンジャー部隊に入隊し、アフガニスタンで2004年に戦死した元NFL選手のパット・ティルマン（享年27）を追悼するために設立された賞で、「彼の遺志を受け継ぎながら他者に貢献し、スポーツと関わる人物」に与えられる。

ヘンリー王子は、負傷した兵士たちのためのスポーツ大会「インビクタス・ゲーム」を立ち上げ、10年間運営し続けていることが讃えられ受賞することになった。しかし、ヘンリー王子の受賞が決まるとパット・ティルマンの母メアリー・ティルマンが猛反対。

メアリーは、英『Daily Mail Online』のインタビューで、「もっとふさわしい受賞者がいるはずです」「その方たちは、ヘンリー王子のようにお金、資源、コネ、そして特権を持っていません」などと答えた。

ヘンリー王子の受賞に疑問を抱いた人は少なくなかったようで、授賞式前までに受賞者の変更を求めた人の署名は、約７万６千人に上ったという。元英国海軍司令官のアラン・ウェスト提督も、「英王室が退役軍人の怒りを買う危険がある」と警告していた。

そんななか行われた授賞式だが、ヘンリー王子は受賞スピーチで「パット・ティルマン財団に深く感謝します。パットのレガシーに対するメアリーのサポートをとても尊敬します」「母と息子の絆は永遠のものであり、どんなに大きな喪失をも超越します」とコメント。

また、自身の受賞については、「私は、インビクタス・ゲーム財団と20カ国以上から集まった何千人もの退役軍人や、軍人を代表して声を上げています」。「この賞は彼らのものであり、私のものではありません」などと話した。

ESPY賞授賞式の司会者は、テニスの女王であり、メーガン妃の親友としても知られるセリーナ・ウィリアムズ（42）が務め、ツーショットも撮影された。

ヘンリー王子が手にすることになったパット・ティルマン賞だが、世間の反応はいかに？