ビリー・アイリッシュ、レディ・ガガも涙! ビヨンセが悲願の年間最優秀アルバム賞を受賞、グラミー賞最多35冠を達成

米歌手ビヨンセ(43)がグラミー賞2025で、悲願の年間最優秀アルバム賞を受賞! 短くも力強い感動的なスピーチに、ビリー・アイリッシュ(23)やレディ・ガガ(38)は涙を浮かべ、テイラー・スウィフト(35)がグラスを掲げて祝福する様子なども話題を呼んでいる。

2025年2月2日(現地時間)、第67回グラミー賞授賞式が米ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで行われ、ビヨンセ(43)が年間最優秀アルバム賞を初受賞。約25年のキャリアにおけるグラミー賞獲得数は35となり、グラミー史上最多記録を更新した。

ビヨンセ
Photo:Getty Images

米音楽界の最高峰、グラミー賞史上最多受賞数と最多ノミネート数(99回)を誇るも、同賞の最大の栄誉とされる年間最優秀アルバム賞を受賞したことがなかったビヨンセ。

カントリー・ジャンルに取り組んだ8枚目のアルバム『COWBOY CARTER』で、これまで4度受賞を逃していた同賞をついに受賞。また最優秀カントリー・アルバム部門で、黒人アーティストとして史上初の受賞を果たすなど、新たな歴史を作った。

ビヨンセ
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米サイト『Page six』によると、ビヨンセはレッドカーペットには姿を見せなかったそうだが、煌びやかなスキャパレリのオートクチュールのペイズリー柄ドレスと、お揃いのロンググローブを身に纏い、授賞式の会場に登場。25カラットもの巨大なペアシェイプダイヤモンドをあしらったロレイン・シュワルツの豪華なジュエリーを輝かせた。

今回のグラミー賞で11部門にノミネートされていたビヨンセは、TV中継に先立って行われるプレセレモニーで、マイリー・サイラス(32)とのコラボ曲『II Most Wanted』が最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞。

ビヨンセ、テイラー・スウィフト
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授賞式本番ではまず、最優秀カントリー・アルバム賞を獲得した。プレゼンターは15年前にこの賞を受賞したテイラー・スウィフト(35)。

米メディア『USA TODAY』によると、真っ赤なヴィヴィアン・ウエストウッドのカスタムミニドレスに身を包んだテイラーが受賞作を発表すると、ビヨンセは明らかに衝撃を受けた様子で目を見開き、その“素”で驚いたような表情がネット上で拡散されることに!

ビヨンセ、テイラー・スウィフト
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ステージに上がったビヨンセは「わお、これは本当に予想もしていませんでした」と受賞スピーチを始め、アルバムでコラボレートした多くのカントリーアーティストに感謝。

「ジャンルというのは、ときにアーティストとして、自分の居場所に閉じ込める暗号のようなものだと私は思います」と続け、「私はただ情熱を持っていることをやり、粘り強くいるよう、人々を励ましたいだけです」と語った。

カントリーからポップスに転向し、成功を収めたテイラーと、ジャンルを超えてカントリーに参入し、認められたR&B界の女王がグラミー賞授賞式のステージでハグする様子に多くのファンが感動。ネットは大いに盛り上がった。

『BBC』の報道によれば、ロサンゼルスの一部を襲った山火事による影響に焦点を当て、募金活動を兼ねて開催された今回のグラミー賞授賞式。式典のラストを飾る最大の賞、年間最優秀アルバム賞の発表はロサンゼルス郡消防局のメンバーによって行われた。

ジェイ・Z、ビヨンセ、ブルー・アイビー・カーター
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そこで自分の名前が呼ばれたビヨンセは、唖然とした表情を見せ、長女ブルー・アイビー(13)と抱き合い、そしてラッパーの夫ジェイ・Z(55)とハグ。娘と手を繋いで、感極まった様子でステージに向かった。

『BBC』によれば、黒人女性が年間最優秀アルバム賞を受賞するのは、史上4人目で、1999年にローリン・ヒル(49)の『The Miseducation of Lauryn Hill』が受賞して以来とのこと。

ビヨンセ
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まず受賞スピーチの冒頭で、壊滅的な山火事から「私たちの安全を守ってくれている」消防士たちへの感謝と称賛を述べ、スタンディングオベーションを浴びたビヨンセ。

「とても満たされていて、とても光栄に思っています」と語り、「とても長い年月でした」と笑い、こう続けた。「グラミー賞、すべてのソングライター、すべてのコラボレーター、すべてのプロデューサー、すべてのハードワークに感謝したい」。

さらに、黒人女性初のカントリーミュージシャンとして知られるレジェンドで、今回のアルバムで2曲コラボレートしているリンダ・マーテル(83)に感謝の意を表明。「これをマーテル夫人に捧げたいです」と語り、最後に「みなさんに神のご加護がありますように。本当にありがとう。ありがとう」と短くも力強いスピーチを締め括った。

ビリー・アイリッシュ、フィニアス
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このとき、ビヨンセを祝福する女性アーティストたちの様子も注目の的に。米『CNN』によれば、レディー・ガガ(38)とビリー・アイリッシュ(23)はスピーチを聞きながら、涙を流していたという。

また今回6部門にノミネートされながら無冠に終わったテイラーも、ビヨンセの夫ジェイ・Zとグラスを掲げ、笑顔で乾杯するシーンがこぞって報じられ、SNSを賑わせている。

なおビヨンセは授賞式の前日に「COWBOY CARTER」のコンサートツアーを発表し、話題を呼んだばかり。当初1月に予告されていたが山火事のため延期となっていたもので、日程などの詳細はまもなく発表されると見られている。来日にも期待したい。