「みんなディーバネタに夢中だから、私がソングライターだと思い出させないとね」。そう宣言したように、マライア・キャリーはスーパーディーバな天才作曲家だ。ディーバとは「わがままな歌姫」を指す蔑称由来の尊称に近いスラング。この言葉の理想を象徴しているのが、徹底的にゴージャスなマライアだ。生物学的には50代ながら「永遠の12歳」自称をつきとおしたり、ステージに子猫20匹と鳩100匹を所望した噂を流されたり、浮世離れしたスーパースターとしての逸話にも事欠かない(本人いわく「猫好きじゃないから子猫20匹はデマ」とのこと)。
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セレブリティや音楽、映画、ドラマなど、アメリカのポップカルチャー情報をメディアに多数寄稿。著書に『アメリカン・セレブリティーズ』(スモール出版)