バーバリーは、2024年9月16日（現地時間）、2025年春夏コレクションを発表した。テーマは「イージー・エレガンス」。英国本来のクリエイティビティを活かした表現力豊かなシルエットに、親しみやすさを感じるようなエッセンスを加えたルックが揃った。
今季、ダニエル・リーが会場として選んだのは、ロイヤル・ナショナル・シアター。この代表的なブルータリズム建築に、英国人アーティスト、ゲイリー・ヒュームによるオリジナルセットが設けられた。
デザインコードを再解釈。軽やかな足取りで新しい風を
今季は、バーバリーのコードを引用しながらも、現代的で、よりリアルかつエフォートレスなスタイルが数多く提案された。アイコニックなトレンチの要素を解体したり、シルクポプリンやリネンといった軽やかな素材を使用することで再解釈した。
トレンチのディテールを活かしたフルレングスのドレスは、鮮やかなキャロットオレンジでオプティミスティックなムードを演出。この多彩なカラーリングも今季の特徴の一つ。パルマ、グリーン、ベルフラワー、ライラックといった明るくいきいきとした色調と、ホワイトリー、エクレ、 テラコッタ、スカイラークのニュートラルなトーンのコントラストが印象的だ。
ブランドのルーツであるアウトドアの要素も散りばめられている。伝統的なファブリックにウォッシュ加工やサンブリーチ加工を施し、あえて着古したような風合いを表現。 ケープやパーカには、さまざまな天候に対応するためにコーティングが施された。
伝統的なバーバリーチェックをまといながらも、モダンな雰囲気を醸し出すアイテムも目立った。リネンコットン、シルクビスコース、チェーンメイルのジャケット、パンツ、バッグなど、幅広い素材やアイテムにチェックが取り入れられた。
