神奈川・三崎のストア/Part 3:都心から日帰りできる、デスティネーション・ストア

神奈川・三崎
『rhubarb』

雑貨好きの目的地は港町の一軒家

品川から京急電車で約1時間。次第に広がるローカルな風景を眺めながら、終点三崎口へ。メールでいただいた地図を頼りに向かったのは、駅から車で15分ほどの住宅地。その一角に、北欧や英国のヴィンテージ雑貨を揃える「ルバーブ」がある。

かつては表参道にお店を構えていたが、2011年に惜しまれながらクローズした。その理由を店主の川合陽子さんに尋ねると、等身大で誠実な答えが返ってきた。「趣味の延長のような感じで、旅先で集めたものを扱うお店を始めましたが、場所柄もあってか忙しく、仕事中心の日々に疲れてしまって。もっと自分の生活を大切にしたいと、家族で引っ越すことにしました」。

何のゆかりもない港町に決めたのは、田舎への憧れと、海辺の暮らしを求めて。今は子育てを中心にした自分のリズムを守りながら、自宅の敷地で「ルバーブ」を再開。「店中心の生活から離れたぶん、バイイング時はより客観的に、広い視点でセレクトできるようになりました」と川合さん。

店内には、目移りするほどの雑貨が並び、物欲をそそる。何より素晴らしいのは、そのディスプレイ。訪れた人それぞれの生活に自然と溶け込むようなアイデアが満載だ。気負わない価格にも、思わず顔がほころぶ。川合さんの暮らしに根ざした審美眼は、素朴で、とてもやさしい。


元はマグロ漁船の漁師たちの宿泊施設だった建物をお店に改装。好きな人に来てほしいという思いから、現在はアポイント制に

Data
ルバーブ
アポイントメント制。来店希望日、時間、名前、連絡先(電話番号)、店までの交通手段(車 or 電車)をメール、電話、FAXなどで知らせると、追って店の詳細等を送ってくれる。
http://www.rhubarb.jp/

photography:Ayumi Yamamoto

FEATURE
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