店主が選ぶとびきりのお酒と素材を生かした絶品料理。カウンター越しの会話も楽しい、居心地のよい隠れ家的イタリアンと和食の最新に注目を。
イタリアン 
Cosi Com’ē／コジ コメ
飾らない日常のイタリア料理
広尾「ボッテガ」などで活躍した井村俊介シェフが昨年6月にオープンしたイタリア酒場。駅からはやや距離のある場所ながら、客足が絶えない繁盛店だ。時季替わりの料理は、毎日ノートに手書きするセンスのいいメニューブックに並ぶ。「その日、自分が食べたいもの、作りたいものを」と井村シェフ。各州の地方料理から季節野菜を使ったワインにぴったりのアテまでシンプルな料理を、飾り立てることなく小皿で供する。国内外のクラフトビールやナチュラルワインとともに味わいたい。
1 アンティークの調理器具を使った照明など、イタリア料理店らしからぬインテリアもセンス抜群
2 「イカ墨のリングイネ」￥1,800。濃厚な味わいにワインが欲しくなる
3 フィレンツェの郷土料理「ギアラとちりめんキャベツの煮込み」￥1,900。定番のモツ料理より
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東京都世田谷区下馬2の14の18
電話番号：03-6318-6402
営業時間：17時～21時LO
定休日：日曜、ほか不定休あり
igora／イゴラ
名店仕込みの味を、ワインと
北イタリアの星つき店などで1年半修業し、三軒茶屋「ブリッカ」などを経て店を開いた坂井務シェフ。コースでもアラカルトでも楽しめる料理は、イタリアのコアな郷土の味から日本の旬を生かした一皿までがバランスよくメニューに並ぶ。イタリア修業時代にワイナリーを巡り、収穫などの研修も経験。約300種揃えるナチュラルワインへの造詣も深く、カウンター越しに料理に合わせた一杯を提案してくれる。ゆったりとしたローカウンターも居心地よく、くつろいで食事をするのにぴったり。
4 料理はすべて￥6,500のコースより。手前・スカモルツァチーズを挟んだ「穴子と里芋の焼きテリーヌ」。奥・「タリオリーニホタルイカと芽キャベツ」
5 手打ちパスタ「トロフィエ 猪モモ肉とラディッキオのラグー」
6 坂井シェフ。ワインもまかせて安心
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東京都世田谷区奥沢6の22の10 ハルシエール自由が丘1F
電話番号：03-5760-6176
営業時間：11時30分～13時30分LO（木～日のみ） 18時～22時LO
定休日：水曜
樋渡／ひわたし
旬の極上素材のコースで勝負
魚は豊洲市場からとびきりを、肉は信頼の置ける生産者から。パスタは、その日提供する分だけ、その日に打つ。妥協のない食材と仕事で「レストランの料理を楽しんで」と話す原耕平シェフ。麹町「ロッシ」など有名店で修業し、神保町「ジロトンド」でシェフも務めた腕を、自らの店でフルに発揮する。繊細な魚の前菜から豪快な肉料理まで、日本の四季とイタリアが薫る。基本コースのみだが、日曜はブランチタイムでアラカルト営業も。芝公園の古きよき商店街に、新たな人の流れを生んでいる。
7 フルオープンのキッチンで手際よく調理する原シェフ
8 料理はすべて￥8,000のコースより。「イワシと葉玉ねぎのスパゲッティ」。柚子の香りを添えて
9 埼玉県東松山市「国分牧場」産「牛上ミスジのロースト」。循環農法で栽培する野菜のサラダ、タップナードを添えて
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東京都港区芝2の15の4
電話番号：03-6809-3037
営業時間：17時30分～22時LO、12時～17時LO（日）
定休日：月曜・第4日曜（祝日不定休）
TRATTORIA Quattro Mani 82／クアットロ マーニ 82
シェフの修業先の郷土料理が軸
オーナーでサービス担当の富松範臣さんと鈴木慎平シェフは高校の同級生。あうんの呼吸でつくる店の空気も楽しいニューフェイスだ。スペシャリテは、特注の炭焼き台で焼く肉料理。豪快な焼き目と炭の香りがつくる味は、上質な食材と的確な技があってこそ。加えて鈴木シェフの修業先であるエミリア・ロマーニャ、トスカーナを代表する郷土料理中心のメニューは、ビギナーからコアなイタリア料理好きまで満足できるラインナップ。DIYで仕上げたという店内のシンプルかつラフな雰囲気もいい。
10 肉肉しい「ボロネーゼ 自家製手打ちパスタ タリアテッレ」￥1,700
11 「本日の骨付き豚 炭火焼き」￥4,200（写真は2皿分）。鹿児島「ふくどめ小牧場」のサドルバック種など、脂のさらりとした豚肉を使用
12 鈴木シェフ。イタリアで約3年の修業経験を持つ
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東京都港区新橋5の24の5 根岸ビル1F
電話番号：03-6459-0682
営業時間：11時30分～14時LO 18時～22時LO、17時〜（土・祝日）
定休日：日曜
和食
きたぽん酒
主役は、熟成させた旨〜い日本酒
日本酒だけで400本以上を揃えるこちらの店を初めて訪れるなら、熟成酒と料理のペアリングが楽しめるおまかせコース（￥6,000）がおすすめ。農家やファーマーズマーケットから仕入れる自然栽培の野菜の味わいはどこまでも強く鮮やか。イタリア製生ハムの極薄スライスを 燗酒に合わせれば、脂が甘やかにとろけて頰もゆるゆるに。吉野杉の一枚板のカウンターに、現代の作家ものから和の古食器、ヨーロッパのヴィンテージまで揃う器に目が喜んで、お猪口選びも楽しくなる。
13 白金「酉玉」の店長を経て独立した北尾秀仁さん
14 生ハムの盛り合わせ￥2,000〜。日本酒60㎖￥500〜
15 前菜の4種盛り ￥1,000。自家製明太子を合わせたブロッコリー、 甘みに驚くほうれん草など。平貝の炙りメイヤーレモン挟み￥1,200
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東京都渋谷区広尾1の10の5 日興パレス広尾プラザ103
電話番号：03−6882−4800
営業時間：18時〜24時30分LO（フード）、〜翌1 時LO（ドリンク） 24時〜翌2時バータイム
定休日：不定休
荒木町 きんつぎ
通いつめたい、和の食と酒の店
豆皿に盛られた前菜や小ぶりな握り、すり流しなどを一品ずつ提供するおまかせコースが松竹梅の3種類（￥ 3,800〜）。リズミカルに進む食事とカウンター内外のやりとりも楽しい、リピーター続出の人気店が四谷の荒木町にある。調理と接客を担当する佐藤正規さんと調理に専念する北村徳康さん。ふたりの若き料理人による、ライブ感のある調理風景を眺められるカウンター席と個室がふたつ。刺し身からラーメン、デザートまで、季節の食材を使った料理を日本酒と一緒に味わわせてくれる。
16 新玉葱すり流し、平目の握り、 牡蠣とワラビの粕煮などが並ぶ前菜盛り合わせ ￥1,200。1品ずつ順に供される
17 群馬・境野牛の内ももと筍、菜の花と紅芯大根の白味噌がけ￥2,200。 日本酒1合￥1,000〜18 学芸大学「件」で経験を積んだふたり
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東京都新宿区四谷3の3の6 アイエス共同ビル3 B1
電話番号：03−6709−8704
営業時間：17時〜23時最終入店 ※21時以降￥3,800のコースとアラカルト注文可
定休日：不定休
SHIGEtei／シゲテイ
路地裏を迷ってでも行きたい一軒
路地と坂の街、神楽坂でも指折りの細さを誇る路地沿いに立つカウンター割烹。カウンターがコの字型であることを伝えたくなるのは、酒場とも呼びたくなるリラックスできる雰囲気が漂っているから。お造り、天ぷら、椀物、焼き物にパスタやリゾットまで、「お家ごはんの延長だから、何が出てきてもよいかなと思っているんです」という店主の言葉どおり、割烹の技に新しいアイデアを組み合わせた料理を提供。メニューはアラカルトが中心、おまかせコースを組んでもらうこともできる。
19 長野成宏さん。 割烹「ほそ川」などで経験を積んだ
20 十勝ハーブ牛ヒレカツ￥4,000。 焼き印が目を引く定番人気メニュー
21 蒸し佐土原なすカニ餡かけ￥1,400。 甘鯛の鱗焼き ￥2,400
※価格は2人前表記、 写真はすべて1人前。ほぼ全メニューを1人前サイズで提供可
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東京都新宿区神楽坂4の2の27
電話番号：080−7053−0077
営業時間：18時〜23時
定休日：不定休
潮待ち
魚を食べたいときは迷わずここへ！
毎朝豊洲市場で仕入れる魚介を、刺し身、焼き物、揚げ物や煮つけなどの日替わりメニューで食べさせてくれる、鮮魚専門の小料理屋が代々木上原にある。店名は「船を出すのに適した潮を待つ、漁師たちの言葉からもらいました」と店主。駅近くの小径沿いのビルの2階、知らなければ通り過ぎてしまいそうな恬淡とした佇まいの店だが、白木のカウンター席は、常連と地元のお客さんでにぎやかだ。魚と日本酒、そして野菜。締めには焼きそば、ラーメン、カレーがリストにのることも。
22 天然本鮪、 活〆平目、白海老昆布〆、バフン雲丹 など、お造り8種盛りは 1人前￥2,500〜で人数分の注文必須 （写真は2人前）
23 季節のぬた ￥1,200。車海老、 シャコ、イイダコ、 小柱、庄内あさつきを自家製酢味噌和えに
24 厨房に立つ川島好雄さん
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東京都渋谷区上原1の34の10 志賀屋ビル 2F
電話番号：03−6804−8484
営業時間：17時〜22時LO、〜21時LO（日・祝日）
定休日：木曜
