2021.03.06

#6 多屋澄礼さん ライター・編集者・翻訳家

#6 多屋澄礼さん ライター・編集者・翻の画像_1

東京都出身。長野市在住の男女双子のママ。『Rookie Year Book ONE』翻訳監修や、音楽カルチャープロジェクト「Girlside」のディレクションを手がける。

(右)プラダのジャケットにケイティのフレアデニムを。リペアをして使い続けている、バッグは、ロンドンで購入。iPadが入るサイズで大活躍
(左)収集中のザ・ダファー・オブ・セントジョージのスウェットを主役に行きつけの「カフェ・ル ギャルソン」で仕事をする。パンツの下はスノーブーツで冷え知らず

 

どこにいても、愛用のヴィンテージが大活躍!

 昨年6月に育児のために、長野県長野市へ引っ越した多屋澄礼さん。東京生まれ東京育ち、生粋の都会っ子が生まれて初めての田舎暮らしをスタート。
「ずっと東京がすべて。移住するまでは友達に会えなくなるし、大好きなカルチャーシーンと距離ができるのは寂しいと思っていました。でも、仕事上、長野県にいても東京を訪れる必要が出てきて。結果、二拠点生活を送ることになったんです。都会と田舎のいいとこ取りの生活を送っていますね」
 現行のUKインディをはじめ、ブリットポップなどの音楽を愛し、その延長でファッションもイギリスのものが多い。持ち物の隅々に、大好きなカルチャーが映し出される。
「以前は、ガーリーでロマンティックな服装が多かったんですが、最近は動きやすいパンツスタイルが主に。長野県で生活を始めて、アウトドアブランドにも目覚めました。モードやヴィンテージを着ることが好きなので、自分らしいミックス感で取り入れていきたいですね。お店で洋服を買う機会は減りましたが、Farfetchなどの海外通販を利用する機会が増えました」
 双子の母でもある彼女のもっぱらの楽しみは、意外にも長野県と東京間の移動時間。愛車のルノーカングーを走らせる3時間のロードトリップは、自分だけの時間を心おきなく味わえる。
「連なる山々から東京の街並みへ、風景の変化を楽しみながら、トークやお笑いのラジオ番組をひたすら聴くんです。移動中が仕事と育児から一瞬解放される癒やしの時間になっていますね。それもあって、ボトムはらくちんなデニムで、そのままジャケットを羽織って仕事に行けるスタイルが鉄板」
 都会の喧騒を離れ、静寂の中で生活することは新たなクリエイティビティにも結びついたという。
「山の季節の移ろいを眺めながら、テディベア制作に没頭しています。これまで友人たちが作ったものを紹介する機会が多かったんですが、今後は自分の心を見つめて、ものづくりに力を入れていきたいと思うようになりました」

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1 ドライブ中の北アルプスの山々。今後は、子どもたちとスキーやトレッキングに出かけることが楽しみ
2 友人のブランド、ジョイ!によるビーズアクセサリー。離れて住んでいても、友達の気配を感じる
3 ダウン仕様になったモンキーのロングブーツはパートナーからの贈り物。パンツの裾の中に忍ばせて
4 アクリルのアクセサリーブランド、ザ スキップスのヘアピンも友人であるデザイナーからの贈り物。モダンなデザインでありながら、どこか懐かしさも感じる佇まい。仕事中は伸ばした前髪を留めている

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