ブランドコンサルティング・ファーム、SIMONEで事業・ブランド開発を担当。2016年から仙台と東京を往復するように。新しいレストラン巡りをしたり、アウトドアを満喫することが趣味。
(右)ハンティングベストは、目黒のkabi2階のテンポラリーで手に入れたもの。いま一番好きなショップ。すべてヴィンテージで、パンツはジャンティーク、ブーツはルイクで購入したものだそう
(左)ダウンに合わせネイビーで統一。プルオーバーはBRING、スウェットパンツはYAAH
ヴィンテージと機能服を都市ごとに使い分け
ファッションやビューティに特化したブランドコンサルティング・ファーム、SIMONEで事業開発やブランド開発を担当する平野春香さん。建築家のパートナーが独立し、仙台に事務所を構えたことをきっかけに、東京と仙台二拠点に。
「私自身、働き方改革を正攻法で実践していましたが、昨年の2月に会社がリモートワークへ早々に切り替わって。東京にいる時間がさらに減り、現在は月の半々を東京と仙台で過ごしています。東京を離れたら、頭の中や物事を整理する時間に費やします。仕事もライフスタイルも、インプットは東京、仙台はアウトプットを集中的に行うことで効率がよくなりました」
ファッションに対する価値観を見直し、ワードローブも大きく変化した。
「東京では黒をよく着ています。最近はヴィンテージが多く、形や素材が際立った服が好きです。この一年、クローゼットを整理しながら服と環境の問題を直視して、できることから始めようと決意しました。会社でwanderoutというアウトドア事業を始めたことも大きいですね。自然と都会の行き来が増え、生み出す責任と伝える責任を感じています」
現在、古着を回収して服を作るブランドや自然素材の原料を採用しているビューティブランドと仕事で関わる平野さん。東京は〝サステイナブル〟であることに対し、仙台では〝ユーティリティ〟を重視した服選びを楽しんでいる。
「仙台では、消臭効果のあるベースレイヤーにスウェットといった、24時間ニュートラルにいられる装いです。外出時はザ・ノースフェイスのブルックスレンジライトパーカを羽織るだけ。トレッキングやキャンプに行くので、割とアウトドアな装いが多いです」
愛用するザ・ノースフェイスのダウンジャケットはユニセックスのMサイズで、大きめを着るのが自分らしいそう。東京では黒がしっくりくるという彼女だが、自然が豊かな場所に身を置くと、風景をじゃましないネイビーが心地いいと語った。