#3 角田貴広さん 編集者

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1991年生まれ、大阪府出身。「WWD JAPAN」でウェブメディア運営やプランニング、編集・記者を経て現在フリー。ホテルのリブランディングに携わる。

(右)ヴィンテージのカシミヤニットは、エルメス。ボトムは、ドリスヴァンノッテン。全身、紺一色だからこそ、素材とシルエットにこだわる
(左)重ね着した数は、計4枚。ジル サンダーのタートルネックの上にノーティカのパーカさらにディセンダントのフリースにアウターはキャプテンサンシャインを

 

色を統一したワードローブを場所に応じて着分ける

 編集者としてのキャリアを活かしながら、ホテルのコンサルティングやリブランディングの仕事をする角田貴広さん。自宅のある東京を本拠に、仕事場である北海道、層雲峡の「HOTEL KUMOI」、京都や大阪の「HOTEL SHE, KYOTO」「HOTEL SHE, OSAKA」に通う。
「層雲峡は、個人的に一番気に入っている場所。ホテル内の一室を自分の部屋として、月の半分は北海道で過ごす生活を送っています。旭川から車で2時間ほどかかる山奥ですが、山と川に囲まれた静かな温泉街で、落ち着いて過ごせる。ホテル内の環境が快適で、仕事はもちろん大好きな読書にも没頭できるのが最高なんですよ」
 空気が澄み渡った秘境ということもあり、夜には満天の星が瞬く。野生動物も数多く生息し、鹿やリスが時折姿を現すこともあるという。
「ずっと都会で育ったので、マイナス20℃という気温を体感したことがなかったんです。耳まで隠れるニット帽をかぶり、さらにパーカで覆わないと、寒いよりも痛いという感覚になる。でも、豪雪地帯なので室内は暖房設備が充実していて室内は暑いと感じることもありますね。いかに重ね着をして、こまやかに体温調節をできるかが、大事だということがわかりました。雪による湿度で寒さが軽減するのか、乾燥した風が吹く東京のほうが体感としては寒く感じるのが不思議です」
 大の洋服好きでありながら、毎日の服選びに煩わされたくない、それから洋服で目立ちたくないという理由から、着る服の色はネイビーに統一。黒だと重たく感じるが、ネイビーはしっくりくるから好んで着る色だそう。
「通年、薄着なほうだと思っています。東京では、マンションにこもって在宅で働いていますが、足もとが冷えるのでモンベルのルームシューズは欠かせないアイテム。ヴィンテージも愛用していて、素材や形のいいものを探すのが楽しみ。行きつけのショップまたは、メルカリでの購入が多いですね」

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1 北海道での来客対応では、襟のついた服装で臨みたい。タートルネックのニットの上にさっと羽織れるジャケットは、旭川のヴィンテージショップで見つけた掘り出し物だという
2 長年愛用するmacpacのバックパック。東京での外出も、地方に出向くときも、これひとつに入る荷物で十分だという
3 古い旅館を改修した「HOTEL KUMOI」のロビー。窓からの、一面真っ白な雪景色が一望できるビューに癒やされる
4 北海道滞在中は、旅館の風情を残した客室で仕事をする。好評で継続している長期滞在プランは、ワーケーションをする若いゲストに人気。館内でのライブイベントや映画上映なども定期的に企画している