打ち込みで音楽制作 By Keigo Okazaki(モデル)

オカザキ ケイゴ●1998年生まれ。SNS上でファッションブランド「VETEMENTS」のランウェイモデルにスカウトされ、パリでコレクションデビューを果たす。現在は、雑誌や広告、MVなどで幅広く活躍している。

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1 作業中は、ベロアやナイロンのパンツなど、リラックスできる服を着用することが多い。「自分の気持ちもぶち上げたいけれど、心地よいことが一番大事です」

 

音楽は、得体の知れない大きな可能性を秘めている

学生時代を富山県で過ごしたKeigo Okazakiさん。「特別することがなかった」という田舎生活での楽しみの一つが、音楽を聴くことだった。「地元のTSUTAYAに通って、よくCDをレンタルしていました。そこでヒップホップに興味を持ち始めて。自分でラップしたいと思ったときに、オリジナルのトラックが欲しくなり、音楽制作を始めました」。Okazakiさんにとっての"ファッション"の捉え方が、外見だけでなく内面を含めたものであることも影響した。「どうしたらかっこいい人間になれるのか、というのをずっと考えていました。音楽が作れたり、できることがたくさんある人ってかっこいい。自分だけのスタイルが欲しかったというのもあります」

幼少期からすぐそばにあった自然の存在は、現在では音楽作りによい循環を生んでいるという。「自然がある場所に行くと、"曲を作る"という行為を忘れクリーンな状態になります。それが逆にインスピレーションになって、自分の中に新しい感覚やサウンドを生み出してくれるんです」

時間さえあれば、音楽作りに没頭する毎日。「世の中に何かを発信したいとか、そういう気持ちは全然なくて。ただ、単純に好きだからやっている感じです。音楽って、目に見えない得体の知れないもの。地域によって嗜好が違ったり、楽器を弾くのが上手だからいい音楽が作れるというわけでもない。だから面白いんです。新しいものを常に求めているので、わからないときのほうが楽しいし、可能性を感じますね!」

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2 通学途中、音楽を聴きながら自然の中で自転車を漕いでいた記憶が原風景としてあるという。今は、自身が制作した曲を聴きながら壮大な風景を堪能することも
3 「DJをしている友人が、制作した曲をクラブで流してくれることがあるんです。公共の場で聴くと新しい発見があるし、自分の刻んだビートに沿って会場全体がのっていると、単純にうれしいですね」

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4・5 PCをメインに、シンセサイザーやドラムなども使用しながら曲を制作している。「ギターなどの楽器だけが音楽ではないと思っています。たとえば鳥が鳴いているのも音楽なのかもしれない。自分にとっての音の表現がPCだったんです。とはいえ、日々模索中ですね」

photography: Atsuki Ito

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