体も頭もすっきりするボルダリング By 井之脇 海(俳優)

いのわき かい●1995年、神奈川県生まれ。父の影響で登山を始め、日本百名山の制覇が目標。この冬は念願の雪山登山にも挑戦した。

体も頭もすっきりするボルダリング By の画像_1

1 今回訪れたのは東京スカイツリーのお膝元・本所吾妻橋にある「THE STONE SESSION TOKYO」。井之脇さんがずっと気になっていたジム

 

ボルダリングのレジェンドとの出会いが人生観を変えた

登山好きで知られ、本誌でも約2年半にわたりアウトドアの連載を持っていた俳優・井之脇海さん。登山技術が上達すると聞き、始めたいと思っていたのがボルダリング。連載で2度にわたり指導を受けたのが、世界的なレジェンドでオリンピック解説も務めたクライマーの平山ユージさんだった。
「1回目は室内、2回目は外岩で指導していただきました。平山さんの愛あるスパルタのおかげで(笑)、こんな世界があるのか!と、ハマったんです。特に、外岩に登る気持ちよさと達成感。その後、すぐにジムに入会しました」
このときの様子は、SPUR.JPで公開中の「井之脇 海、山と自然を遊び尽くす」第3回第4回で、ぜひチェックを。

そして今、特別に忙しいタイミングを除き週2ペースで通うという熱心さで取り組んでいる。ハードな仕事の後や、プレッシャーのかかる膨大な量のセリフを覚えなければいけないときでも、ジムに行くことがプラスに働くとか。
「気軽に行けるのがいいですよね。登山は1日がかりになるけれど、ジムなら2時間くらい。ボルダリングは、体力だけでなく頭脳もかなり使うんですよ。このルートはこう登ろう、そのためにはこう体を動かそう、と集中しないといけない。没頭することで、体も頭もすっきりするんです」

また、ジムで会う、見ず知らずの人たちとのコミュニケーションも楽しい要素の一つ。
「ほかの方が登るとき、まわりで順番待ちをしながら見ているんですが、テクニックを参考にしたり、応援をしたり。僕の行っているジムは海外の方も多く、いろいろな方と盛り上がれるのはボルダリングならでは、かな」

体も頭もすっきりするボルダリング By の画像_2

2 ストレッチしながら、どのルートを登ろうか観察(オブザベーション)。筋力の消耗が激しいボルダリングでは、事前の「こう登る!」という具体的なイメージを持つことが大切
3・4 ボルダリングに必要なのは、動きやすい服とクライミングシューズとチョーク。靴はレンタルできるので気軽に始められる。「僕は平山ユージさんも履いている『スポルティバ』のスクワマというモデルを愛用しています」。またジムがオリジナルで販売している「ジムT」も集めているという。併設のショップでマスコットキャラが描かれた一着を購入

体も頭もすっきりするボルダリング By の画像_3

5 カラフルなホールドが取りつけられた壁。色ごとにグレードが分けられ、白なら白のみを使ってゴールを目指すのが基本的なルール

体も頭もすっきりするボルダリング By の画像_4

6 自分が登るルートのホールドの位置や形状を見て、手足の動かし方、バランス移動をイメージする。「ここは思いきって飛びつくほうがいいですよ」と、スタッフの方にアドバイスをもらいながら、何度も練習する井之脇さん

体も頭もすっきりするボルダリング By の画像_5

7 そのイメージをもとにスタート。井之脇さんがボルダリングを始めた当初から知っているマネージャーは、上達ぶりに驚愕。「体が締まった、といわれることが増えました。ボルダリングのおかげで広背筋はついたと思います。好きなことをして、体にいい結果が残るのはうれしいですね」との実感も

THE STONE SESSION TOKYO
盛岡発の人気ジム。コーヒースタンド、サイクルショップ、遊び砂場などが併設され、誰でも気軽に楽しめるスポーツ複合施設の一部として2020年にオープン。
東京都墨田区向島1の23の15 東京ミズマチ E07
LATTEST SPORTS内
03-6240-4300 
営業時間:12時〜23時、10時〜21時(土・日・祝) 不定休

photography: Sodai Yokoyama hair & make-up: AMANO interview & text: Tomoko Yanagisawa

FEATURE