2018年に、池尻大橋の雑居ビルの地下・元駐車場のスペースに看板を掲げ、’21年より学芸大学に。移転後も同じく、ギャラリーはビルの地下駐車場に、4階にはインテリアショップ「YOU ARE WELCOME」が。今後は同ビル4階にて撮影スタジオ「第二東邦スタジオ」がオープン予定で、複合的に展開。常に多種多様な作家とコミュニティが循環する場所を目指しており、過去には、KOSUKE KAWAMURA、GUCCIMAZE、YOSHIROTTENによる『CHAOS LAYER』を開催。移転前の『さよならギャラリー月極展』では、総勢21組のクリエイターによる盛大な展覧会が行われるなど、作家同士のアイデアが新たな化学反応を起こしている。また、提携拠点には、アーティストが滞在しながら作品を制作する山梨・西湖の「SAIKONEON」、高知のショップ兼ギャラリー「OKYAKU」が。9月下旬からは、カルチャーからファッションの分野において、グラフィックを手がけるMOTOKO MARUIによる初個展を開催。
DATA 東京都目黒区中央町 1の3の2 B1 休廊日など詳細な情報は、公式Instagram(@gallery_tsukigime)にて随時更新しているので要チェック。
PARCEL
(上)2021年3月に、アーティスト・BIENによる個展『DUSKDAWNDUST』が、PARCELとHARUKAITO by islandの2カ所で同時開催された。彼自身も参加する、10月からのグループ展には、平面作品を制作する若手作家たちが大型ペインティング作品を発表予定だ (左)立体駐車場だったスペースの特性から大規模な作品でも余裕をもって鑑賞可能
ギャラリーとオルタナティブスペースの融合
2019年、馬喰町のDDD HOTELの一角に開廊。もともと立体駐車場だった場所を活かした、二重構造の空間だ。現代美術を軸にしながら、サブカルチャーやミレニアル世代の自由な価値観をつなぐプログラムを企画。7月から8月にかけて行なった展示『4面鏡 / Quad Mirror (By myself, For myself, to myself & ourselves)』では、ミュージシャンのコムアイやNTsKiが参加。アート作品を販売するコマーシャルギャラリーだけでなく、オルタナティブスペースの要素を併せ持つのも特徴だ。ディレクションには、ギャラリストとして長年のキャリアを持つ佐藤拓のみならず、プログラムディレクターにアートコレクティヴ「SIDE CORE」のメンバー高須咲恵が参入している。過去には、角田純、BIENなどの個展を開催するほか、アートフェア『EASTEAST』も展開。10月16日(土)から11月21日(日)には、AUTO MOAI、BIEN、倉田裕也、山口幸士、小畑多丘、箕浦建太郎といった気鋭の作家によるグループ展を予定している。
DATA 東京都中央区日本橋馬喰町2の2の1 DDD hotel内 1F 休廊日など詳細は、公式Instagram(@parceltokyo)にて随時更新している。