Jeannie Sui Wonders(ジーニー・スイ・ワンダーズ)/創作活動に必要な愛用品と大好きなファッション

Jeannie Sui Wonders(ジーニー・スイ・ワンダーズ)
アレンジが楽しめる白のコットンシャツを探していたときに見つけたのがセイント シントラの一枚。フロントに幅のあるボウが左右に二つ。互いに結び合わせると、キュートな表情に変身。合わせたのはサンディ リアンのプリーツミニスカート

「映画製作はクリエイティブな活動の中で一番自分に向いているみたい。写真は撮り始めるようになってからハマって好きになってきた」

そう語るジーニーは、今企画でキャスティングからロケ地、衣装選びなど、すべてをディレクション。撮影当日、集まった友人たちの服をチェックし、アクセサリーを選び、それぞれのメイクアップにも細かな指示を出す。まるで彼女の短編映画の製作風景のよう。すでに自身の短編映画、コマーシャルの動画などプロとして実績を積んでいるが、本人に言わせれば、まだ「学びの途中」だという。

レモン形のタイマー
レモン形のタイマー。脚本を書くときに、タイマーをセットすることで集中できるので欠かせないアイテムレモン形のタイマー。脚本を書くときに、タイマーをセットすることで集中できるので欠かせないアイテム

「撮影のたびに勉強になるから、仕事で学んだことのリストを作ってるの。ソフィアの現場では、彼女が常に穏やかで落ち着いているから、それがみんなに浸透していい雰囲気を醸し出していた。それに女性らしさや少女らしさを敬遠せず、真剣に受け止めている姿に感銘を受けました」

L.L.ビーンのトートバッグ
映画の現場に行くときに便利なL.L.ビーンのトートバッグ。仕事に必要なものがなんでも詰め込めるので重宝している。色はキャンバス地のナチュラルな白と決めている

現在、ジーニーは自身の体験をもとにした女子中学生の"お泊まり(sleepover)"を題材にした短編映画と、アメリカ南西部を舞台にした長編映画を製作中。プロットを考えたりストーリーを執筆するなど、家にこもることが多い。そんな彼女の気分転換は散歩。 「住まいのあるイーストヴィレッジは新しさと薄汚い昔のニューヨークが混在していて飽きないですね」。

MAMIYAのヴィンテージカメラ
大切にしているMAMIYAのヴィンテージカメラ

ファッションも「ニューヨーク中を歩き回れるような快適で着心地のいい服が好き。だから自然にヴィンテージが中心になるかな」。

それでも、友人であり大好きなデザイナーのサンディ・リアンやセイント シントラの服はシーズンごとに必ず買っている。この春は、数本の長い帯がアクセントになっているテーラードの白シャツを購入。「帯をリボンにして、シャツの雰囲気を変えられるのが楽しい」と、目下のお気に入りだ。 

ティーカップとソーサー
愛用のティーカップとソーサー。円を描くような緑の柄が好きで、心が和むとか。ティーブレイクの必需品

『SCRIPT』

『SCRIPT』

劇場用に製作した短編『SCRIPT』(’15)には、チェイスも出演している。愛をテーマにした物語で、素人の役者を主役に撮影

「セレブレイティング ソフィア・コッポラ UT」用に製作した記念フィルム

「セレブレイティング ソフィア・コッポラ UT」用に製作した記念フィルム

3月に展開された、ソフィア・コッポラの監督デビュー25周年を祝したUTの企画「セレブレイティング ソフィア・コッポラ UT」用に製作した記念フィルム。ソフィアがジーニーに直々に頼んだプロジェクトで、「フィルム製作に私を選んでくれたなんて! 彼女から依頼があったときには、夢かと思った」と誇らしげなジーニー

Jeannie Sui Wondersプロフィール画像
Jeannie Sui Wonders

ジーニー・スイ・ワンダーズ●1993年ミシガン州生まれ。ハーバード大学で映像と美術史を専攻。卒業後はLAで映画製作のアシスタントを経験。2017年からニューヨークを拠点に、ソフィア・コッポラに師事しながら動画制作、写真家として商業とアートの両分野で活動。 

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