オカモトレイジ
1991年生まれ、東京都出身。中学校の同級生で結成されたロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。9枚目のフルアルバム『KNO WHERE』が発売中。昨年全国ツアーを開催。
私が所属しているバンドOKAMOTO’Sでカリフォルニアツアーに行ってきた! オーストラリアのロックバンド、Last DinosaursのUSツアーに呼んでもらって4年ぶりの海外ライブ。OKAMOTO’S自体アメリカでのライブは何度も経験しているけど、ジャパンナイトやアニメフェスだったり、ロックバンドのフィールドでガチンコ勝負!みたいな座組みは正直初めて。結論からするとめっちゃ手ごたえありました! 誰も俺らのことなんて知らないし、ヒット曲があるわけでもないのに謎に大盛り上がり! 国民性かなー?と思ってたけど、現地フォトグラファーには「メインアクトじゃないのにこんなに盛り上がるなんて正直驚いてる」って言ってもらえたし、ロサンゼルス公演をやったフォンダシアターではちょうど先日Red Hot Chili Peppersがワンマンやってたみたいなんだけど、ここのスタッフがレッチリより全然よかったって言ってくれてたみたい!(笑) LAでレッチリと同じステージに立てただけでも感激なのに、同じ環境で同じ人に見てもらって、なんの先入観もない俺らのほうがよかったって言ってもらえるなんて本当にうれしいです。
それにしても現地の機材、音がよくてびっくりしちゃった。ここからは意外と知られていない、ミュージシャンが海外RECやライブをやりたがる理由について少し説明します。もちろん箔がつくとか、モチベーションだったりもありますが、国内国外では大きくふたつの違いがあります。それは湿度と電圧です。まず基本的なロックバンドの使っている楽器はギター、ベース、ドラムで、これらは木でできています。なのでとても顕著に湿度の影響を受けやすいです。カリフォルニアは湿度が低く、よって楽器もとてもカラッとした音になります。電圧も120Vですので、アンプ類はもちろん、PAシステムやレコーディング卓もすべてが日本よりもパワー強めになります。好き嫌いは人それぞれあると思うけど「そうそうそう! これこれこれ! だってこの音聴いて育ったんだもん!」ってなっちゃうと思います。これから渡海を考えてる人、バイブス重視も大切だけど、実質的に何を求めて行くのか冷静に考えてみるのもいいかも。Caliめちゃよかったけど、それと同時に日本という国の素晴らしさも痛感しましたし、日本語が話せて東京という都市で活動できていることをとても誇らしく思いました。絶対にまた行くぞー!