東京国立博物館の「国宝 鳥獣戯画のすべて」展は、緊急事態宣言によって臨時休館が継続されることとなってしまいました……。関わった方や楽しみにしていた方の気持ちを考えるととても切なく残念で、絵巻に書かれた生き物たちも寂しがっているように思います。初日に伺った時の展示の様子を微力ながら伝えられればと思います。
今回の展示は、「鳥獣戯画」の全4巻(甲・乙・丙・丁)、全場面を一度に公開するという、展覧会史上初の試みです。平安時代から鎌倉時代にかけて描かれた「鳥獣戯画」。一番メジャーなのは、擬人化された兔や蛙が登場する「甲」巻。約11種の動物が出てきて(レアな猫や鼠、鹿なども)かわいくて癒されます。この「甲巻」の絵柄をモチーフにしたグッズも多数展開しており、「鳥獣戯画」は約800年経ってもコンテンツとして十分魅力的です。
特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」
期間:〜5月30日(日) 時間:9:00〜19:00 金曜・土曜は9:30~20:00(閉館の60分前まで)
臨時夜間会館日などはHPにて要チェック。
休館日:臨時休館中
※開催日時などにつきましては、新型コロナウイルス感染症の発生状況(緊急事態宣言など)により、変更の可能性もあるので、念のため下記HPなどでご確認ください。
住所:東京国立博物館
東京都台東区上野公園13-9
https://chojugiga2020.exhibit.jp/
漫画家、コラムニスト。埼玉県出身、武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデ ザイン専攻卒業。アートやアイドル観察からスピリチュアルまで幅広く取材し、執筆。主な著作は『江戸時代のオタクファイル』(淡交社)『女子校礼讃 』(中央公論新社)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)など多数。Twitterは@godblessnamekoです。









