エルメスは2019年11月1日(金)〜17日(日)、メゾンのスペシャルオーダーにスポットを当てた展覧会「夢のかたち Hermès Bespoke Objects」を六本木ヒルズノースタワーにて開催。スペシャルオーダーのオブジェとその誕生のきっかけとなったストーリーを通じて「夢」に出会える空間は必見!
エルメスのスペシャルオーダーは、人々の夢を形にする、特別なもの。依頼する人にとっても、またエルメスのクリエイターや職人にとっても、遊び心に溢れたプレイグラウンドであり、同時にエルメスが大切にしてきた職人技による卓越したものづくりの場でもあるという。
人々が持ち込んだ“夢”を形にしてくれるのは、エルメスのアーティスティック・ディレクターや各アトリエの職人、仕立て職人、デザイナー、そしてエンジニアたち。丁寧な話し合いを重ねるなかで、その“夢”はデッサンや設計図、模型として姿を現す。そこからさらにエルメスのチームが最高の素材を厳選し、デザインを洗練させ、プロトタイプを作成。実際に制作が始まるのはそれからだ。
エルメスのスカーフ柄のサーフボード。©Nacása & Partners Inc.
今回の展覧会では、そんな過程を経て生まれたユニークかつ美しいスペシャルオーダーのオブジェを多数展示。その誕生のきっかけとなった“夢”のストーリーも紹介する。スカーフ柄が配されたサーフボードや、LP盤を聴くためのジュークボックス、大切な友人のためにつくられた青りんごそっくりのバッグ。そのほかにも、スケートボードやボクシングのグローブ、テーブルサッカー、自転車やバイク、人力車、ボートに帆船、そして最上の革を纏って現代に蘇った、1920年代にフランスで生まれた自動車ヴォワザンもある。
鼓を持ち歩くための特別な「Tuzumi bag」。©Nacása & Partners Inc.
既成概念にとらわれることなく、自由な発想で創り出されたアイテムの数々は、まさに依頼した顧客の“夢”そのもの。1837年の創業よりハーネスや鞍を制作してきたメゾンの理念に忠実でありながら、エルメスのものづくりの源は今もなお、卓越した技術力と大胆な発想力、そして想像力の探求にあるということが本展覧会からわかる。
会場には訪れた人々が自分の“夢”のイメージを膨らませられるよう、自分で描いた絵がスクリーンに投影されるコーナーもある。会場デザインはデンマーク人のスティーネ・ガムとイタリア人のエンリコ・フラテージによる、注目のデザインユニット、ガムフラテージが担当。2019年のエルメスの年間テーマ「夢を追いかけて」を表現した空間に足を踏み入れて、あなた自身の“夢”にも向き合ってみて。
「夢のかたち Hermès Bespoke Objects」
会期:2019年11月1日(金)〜17日(日)
時間:10:00〜20:00(最終入場 19:30)
会場:六本木ヒルズノースタワー1F&2F(東京都港区六本木6-2-31)
入場料:無料
https://www.hermes.com/jp/ja/story/195141-bespoke-2019/
text : Shiyo Yamashita