この春、東京・表参道のインテリアショップ「H.P.DECO」がリニューアル。昨年オープン30周年を迎えたのを機にアスティエ・ド・ヴィラットのコーナーを拡充したほか、ナタリー・レテのオンリーショップ「ル モンド ドゥ ナタリー」が店内に移転リニューアルオープンした。これを記念して「ナタリー・レテ Arts&Crafts展」も開催中だ。
2022年春、東京・表参道のインテリアショップ「H.P.DECO」がリニューアル。昨年オープン30周年を迎えたのを機にパリのライフスタイルブランド、アスティエ・ド・ヴィラットのコーナーを拡充したほか、フランス人アーティスト、ナタリー・レテのオンリーショップ「ル モンド ドゥ ナタリー」が店内に移転リニューアルオープンした。

「H.P.DECO」はアッシュ・ペー・フランスの生活雑貨の店として、表参道の裏通りに1991年に誕生。暮らしを豊かにする「アート感のある暮らし」というコンセプトのもと、優れたクリエイターたちの手によるインポート雑貨や家具、アートなどを紹介してきた。アスティエ・ド・ヴィラットのコーナーはこれまでも「H.P.DECO」で高い人気を誇ってきたが、今回30周年に合わせて、ブランドのアイデンティティをより濃密に表現できる空間へと一新。サントノレ通りにある本店のブティックを思わせるダークブルーの什器によって、パリの空気感を見事に表現している。

昼間は窓から差し込む陽光とともに、また夜はシャンデリアの幻想的な光のもとで、職人の手仕事によって作り出される白い陶器がさまざまな表情を見せる空間。もちろん、キャンドルやインセンスなどの香りのアイテムも充実しており、コーナー全体でアスティエ・ド・ヴィラットの世界を体感できる。

一方、店内にはナタリー・レテが生み出すユニークで美しいクリエイションとライフスタイルを発信する、世界で唯一のオンリーショップ「ル モンド ドゥ ナタリー」も移転オープン。これを記念して、現在一点物イベント「ナタリー・レテ Arts & Crafts展」を開催中だ。


過去のインタビューで「私の生活のテーマは 『Arts&Crafts』 。とにかく触れるもの、周りに在るものはすべて、自分や職人が手を使い、気持ちを込めて作ったものであること。『Arts&Crafts』に囲まれて生きることが、私にとっては当たり前なの」と語っていた彼女。今回展示販売されているのは、日本で見つけた日用品や古道具に、ナタリーらしい、色彩溢れる詩的なペインティングを施したものたち。彼女の魔法がかかった特別な品々は、私たちの日々の暮らしを輝かせてくれるに違いない。
H.P.DECO
住所:東京都渋谷区神宮前5-2-11
営業時間:12:30〜19:30
定休日:水曜
03-3406-0313
https://www.instagram.com/hpdeco_aosando/
text : Shiyo Yamashita