スタイリスト飯田珠緒とKatieのデザイナーである三井リンダによるユニット、珠琳堂が、食事や食べ物が登場する映画のワンシーンを再現した写真とテキストで構成されるZINE『いつだってシネマ気分』を発売する。まずは2023年9月16日（土）〜18日（月・祝）に開催される「MELANGE ART BOOK MARKET」にてお披露目となる。
スタイリスト飯田珠緒とKatieのデザイナーである三井リンダとのユニット、珠琳堂が制作した、“公私混同的、大人のZINE”、「いつだってシネマ気分」が完成。2023年9月16日（土）〜18日（月・祝）に開催される「MELANGE ART BOOK MARKET」にて初お目見えする。
無類の映画好きとして知られる三井は、以前自身のブログで好きな映画のワンシーン再現を連載していたことがある。今回のZINE制作にあたって、文章はそんな三井が担当。再現フォトのスタイリングやフード制作は飯田が手がけ、写真はファッションフォトグラファーとして活躍する水谷太郎と荒井俊哉、デザインは井口弘史が担当した。
飯田は今回食にフォーカスした理由について、「映画の中で食のシーンは案外強く印象に残っていると思ったから」としつつ、「ファッションと同じくらい食に興味があり、単純に食いしん坊だからかもしれません」ともコメントしている。また、食だけではなくて、その食が登場するシーンでの場所やシチュエーション、背景にあるカルチャー、着ている衣装、時代なども同じように重要視したそう。
ZINEは片起こしの作りで、まずは映画についてのテキストからスタート。次の見開きには飯田と三井がiPhoneでノスタルジックな状況をイメージし撮影したものと、水谷・荒井によるシーンの再現写真を掲載。さらに次のページには、こちらも水谷・荒井が撮影したフードの写真がレイアウトされている。今回取り上げた映画について、2人は「昔の映画ばかりにならないように、グロい映画ばかりにならないように、アメリカ（ハリウッド）ものばかりにならないように、一般的に“かわいい”といわれるような映画も少しはいれよう、日本映画も入れた方がいいんじゃないか、なんならアニメ映画もいれて無理矢理再現するのもいいのではないか、などなど、全体のバランスは考えました」とコメントしている。
その言葉通り、今回取り上げられている映画は、『タクシー・ドライバー』や『ハンニバル』から『バベットの晩餐会』と、非常にバラエティ豊か。『タクシードライバー』は、食そのものはもちろん、アメリカのダイナーという場所に注目。『ハンニバル』は90年代にはまだ日本に入ってくる前の、2人にとって憧れの店だった「ディーン＆デルーカ」が登場しているため、また『バベットの晩餐会』は劇中の食器やキッチンの様子やかごから、豪華なフランス料理、質素でストイックなキリスト教徒である老姉妹の、禁欲的ながらクラシックでかわいらしいファッションに惹かれて取り上げたそう。
印刷用紙にはざらついた紙を採用しており、写真の粒子は荒め。完成したZINEは透明のビニールに入れ、LPレコードのようなスタイルで販売するのだという。今後の販路は未定だが、まずは2023年9月16日（土）〜18日（月・祝）の3連休の間、川崎の中央卸売市場北部市場にあるカフェ、調理室池田にて開催される「MELANGE ART BOOK MARKET」で販売する。日曜・祝日は通常休業する調理室池田もこの3連休はオープン。人気の料理やスイーツが楽しめるので、ぜひ足を運んでみて。
珠琳堂
https://www.instagram.com/tamalindo_tokyo/
「MELANCE ART BOOK MARKET」
期間：2023年9月16日（土）〜18日（月・祝）
会場：調理室池田 2Fギャラリー（神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1 川崎市中央卸売北部市場 関連商品売店棟 45）
時間：8:00〜15:00
https://chourishitsu.tumblr.com/
