荻窪の新名所・近衞文麿の旧邸の建つ荻外荘公園に展示棟がオープン。1階にはカフェ&ショップを併設

東京・荻窪の杉並区立荻外荘公園に新たな施設として展示棟がオープン。隈研吾建築都市設計事務所が設計を手がけたこの施設の1階はカフェ&ショップ、2階は展示室。カフェではオリジナルのスイーツやフードセットも提供。展示室では常設展とともに開業記念の特別展として「近衞家 荻窪でのくらし」を開催中だ。

戦前に内閣総理大臣を3度務めた政治家・近衞文麿の都内の邸宅、荻外荘がある杉並区立荻外荘公園に、新たな展示施設が誕生した。設計は新国立競技場などを手がけた隈研吾が担当。カフェ&ショップと展示室を併設した、温かみのある2階建ての建物だ。

東京・荻窪の杉並区立荻外荘公園に新たな施設として展示棟がオープン。隈研吾建築都市設計事務所が設計を手がけたこの施設の1階はカフェ&ショップ、2階は展示室。カフェではオリジナルのスイーツやフードセットも提供。展示室では常設展とともに開業記念の特別展として「近衞家 荻窪でのくらし」を開催中だ。

戦前に内閣総理大臣を3度務めた政治家・近衞文麿の都内の邸宅、荻外荘がある杉並区立荻外荘公園に、新たな展示施設が誕生した。設計は新国立競技場などを手がけた隈研吾が担当。カフェ&ショップと展示室を併設した、温かみのある2階建ての建物だ。

荻窪の新名所・近衞文麿の旧邸の建つ荻外荘の画像_1

近衞文麿が自決するまで暮らした荻外荘。近衞が暮らした時期の状態に復原されている。

荻外荘は1927年に大正天皇の侍医頭も務めた医学者・入澤達吉の別邸として、建築家・伊東忠太による設計で建てられたもの。近衞は1937年に入澤より譲り受けて移り住み、第一次内閣期から終戦後の1945年12月の自決に至るまで、家族とともにこの家に暮らした。杉並区はこの家を居住当時の姿に復原整備。2024年12月より一般公開。新たな名所として、昭和の歴史に興味のある多くの人々が訪れている。

荻窪の新名所・近衞文麿の旧邸の建つ荻外荘の画像_2

周囲の住宅街や庭園内の緑に溶け込む、落ち着いた佇まいの建物。

今回公園内に誕生した展示棟は、住宅街にある施設に相応しい、控えめな佇まいが魅力。1階のカフェでは西荻窪 三原堂、菓人結人、プチグレース、 エイミーズ・ベイクショップといった杉並区内の銘店の菓子とドリンクのセットなどが提供される。

荻窪の新名所・近衞文麿の旧邸の建つ荻外荘の画像_3

左から「かき氷 いちご」¥950、「かき氷 抹茶」¥900

カフェでは抹茶といちごの2種類のかき氷も提供中。また、ショップでは現在販売しているグッズに加え、オリジナルグッズの販売も始まった。

荻窪の新名所・近衞文麿の旧邸の建つ荻外荘の画像_4

西荻窪 三原堂の「大最中」とアイスコーヒーのセット ¥1,000

荻窪の新名所・近衞文麿の旧邸の建つ荻外荘の画像_5

2階の展示室。特徴的な多角形の屋根が空間に生かされている。

2階の展示室では、荻外荘や近衞文麿に関する資料はもとより、荻窪にゆかりのある文化人や、荻窪のまちの成り立ち、歴史、文化などを紹介。現在は荻外荘展示棟開業記念 特別展として、2025年11月3日(月・祝)までの会期で「近衞家 荻窪でのくらし」を開催中。政治家としての近衞よりも、「荻窪に住み、荻外荘を愛した近衞文麿さん」として紹介するものとなっている。また常設展は「荻窪 実業家、政治家、芸術家たちの住んだまち」。復原された荻外荘とともに、こちらの展示で昭和の荻窪の雰囲気を満喫してみてはいかがだろうか。

荻外荘公園 展示棟
住所:東京都杉並区荻窪 2-42-12(荻外荘 東側)
開館時間:9:00〜17:00 ※展示室の入場は〜16:30、カフェは10:00〜16:00
休館日:水曜、年末年始(12月29日〜1月1日) ※荻外荘に準ずる
荻外荘入館料:一般 ¥300、小・中学生 ¥150(就学前の子どもは無料)
https://ogikubo3gardens.jp/tekigaiso/tenjitou/

写真提供:荻窪三庭園