『はらぺこあおむし』のカラフルな世界を体感。絵本作家、エリック・カールの回顧展が東京都現代美術館で開催

東京都現代美術館では、2026年7月26日(日)までの会期で『はらぺこあおむし』日本語版50周年を記念して、アメリカを代表する絵本作家、エリック・カールの回顧展を開催中。本展は絵本作家としてだけでなく、カールのデザイナーとしての側面にも光を当てるもの。子どもだけでなく大人も楽しめる内容だ。

東京都現代美術館では、『はらぺこあおむし』でお馴染みのアメリカを代表する絵本作家のひとり、エリック・カールの回顧展「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」を、2026年7月26日(日)まで開催する。

東京都現代美術館では、2026年7月26日(日)までの会期で『はらぺこあおむし』日本語版50周年を記念して、アメリカを代表する絵本作家、エリック・カールの回顧展を開催中。本展は絵本作家としてだけでなく、カールのデザイナーとしての側面にも光を当てるもの。子どもだけでなく大人も楽しめる内容だ。

東京都現代美術館では、『はらぺこあおむし』でお馴染みのアメリカを代表する絵本作家のひとり、エリック・カールの回顧展「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」を、2026年7月26日(日)まで開催する。

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エリック・カール『はらぺこあおむし』1987年版 表紙 1987年 エリック・カール絵本美術館 Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation. © 1969, 1987 Penguin Random House LLC.

本展は、ページごとに紙のサイズが変わり、あおむしの食べた跡が穴で表現されている絵本『はらぺこあおむし』(『The Very Hungry Caterpillar』1969年)の日本語版50周年を記念して、アメリカ・マサチューセッツ州にあるエリック・カール絵本美術館とともに開催されるもの。この本は印刷・製本が難しいことから、アメリカでの初版時、実は日本の会社が印刷・製本を引き受け、世に出ることになったのだという。もりひさしによる見事な翻訳による日本版が出たのはその7年後、1976年のことだ。

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東京都現代美術館「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」展示風景

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エリック・カール『はらぺこあおむし』1987年版 1987年 エリック・カール絵本美術館 Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation. © 1969, 1987 Penguin Random House LLC.

本展は、タイトルにも採用された代表作『はらぺこあおむし』の全ページの原画の展示からスタート。また、誕生のきっかけとなったダミーブック「みみずのウィリーのいっしゅうかん」、世界中で70言語以上に翻訳されている他言語版も紹介するなど、この作品の魅力を深掘りする。

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東京都現代美術館「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」展示風景

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エリック・カール『さびしがりやのほたる』1995年 エリック・カール絵本美術館 Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation. © 1995 Penguin Random House LLC.

また、『はらぺこあおむし』と同じく英語のタイトルがすべて「The Very」からはじまるため、「Very」シリーズと呼ばれている『くもさん おへんじ どうしたの』(『The Very Busy Spider』1984年)、『だんまり こおろぎ』(『The Very Quiet Cricket』1990年)、『パッチン!とんで コメツキくん』(『The Very Clumsy Click Beetle』1999年)、『さびしがりやのほたる』(『The Very Lonely Firefly』1995年)の全絵本からの原画も展示する。

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エリック・カール『いちばんのなかよしさん』2013年 エリック・カール絵本美術館 Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation. © 2013 Penguin Random House LLC.

今回展示される原画の中でも特に注目したいのは、日本初公開となる『いちばんのなかよしさん』(『Friends』2013年)の原画。この本はドイツからの移民である両親のもとアメリカ・ニューヨーク州シラキュースで生まれたカールが、6歳で両親の故郷であるドイツ・シュトゥットガルトに移住し、仲良しの友達に会えなくなってしまった悲しい経験にもとづくもの。その経験が、川を泳いで渡り、野を越え山を越えて友達に会いにいく絵本となった。

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東京都現代美術館「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」展示風景

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エリック・カール『プレッツェルのはじまり』1995年版 1995年 エリック・カール絵本美術館 Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation. © 1972, 1995 Penguin Random House LLC.

カールはシュトゥットガルト州立芸術アカデミーでグラフィックデザインを学び、卒業後はファッション誌のアートディレクターに。1952年にニューヨークへ戻り、ニューヨーク・タイムズ紙のデザイナーとなった後、広告代理店のアートディレクター、そしてフリーランスのデザイナーとして活躍した。

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東京都現代美術館「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」展示風景

本展ではグラフィックデザイナー時代のポスター作品や、日本では出版されていない、画風の違う絵本なども展示する。また、カールが絵本を作る時に作成する、物語の流れや構図、デザインのアイデアを練るための絵コンテのような「ダミーブック」も、これまで日本で開催されたエリック・カール展では最も多い12点が展示される。

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東京都現代美術館「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」展示風景

生前何度も来日し、たくさんの絵本専門の美術館を見て回ったカールと日本との関わりの紹介や、2021年に亡くなる直前まで作品を作っていたという彼のアトリエの雰囲気を伝える展示なども。さらに、展示室とは別に、自由に絵本を閲覧できるコーナーや、会場限定の展覧会オリジナルグッズが多数並ぶ特設ショップも。色鮮やかで優しさ溢れるカールの絵本世界をたっぷり堪能できるはず!

 

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エリック・カール『ゆっくりがいっぱい!』2002年 エリック・カール絵本美術館 Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation. © 2002 Penguin Random House LLC.

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東京都現代美術館「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」展示風景

「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」
会期:〜2026年7月26日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室1F/3F(東京都江東区三好4-1-1(木場公園内))
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(5月4日と7月20日をのぞく)、5月7日(木)、7月21日(火)
観覧料:一般 ¥2,300、大学生・専門学校生・65歳以上 ¥1,600、中高生 ¥1,000、小学生以下無料
https://ericcarle2026-27.jp/index.html