最新のグッズ&アイデアをアップデート! この秋は、モダン・キャンパーになる

新しい日常の中でとびきりの贅沢は、開放感たっぷりの自然の中で過ごすひととき。過熱するアウトドア人気の盛り上がりを受け、ギアもファッションもスタイリッシュに進化している。達人たちのアイデアとトレンドを自分のものにして、キャンプのベストシーズンをもっと楽しもう!

アドバイザーの方々

  • ・エイアンドエフ PR 赤木夕子さん
  • ・スノーピークPR 阿部 遼さん
  • ・フォトグラファー/キャンプコーディネーター 猪俣慎吾さん
  • ・フォトグラファー 魚地武大さん
  • ・BRIGHTLOGG,INC. ディレクター 山城さくらさん(ソロキャンプ)
  • ・アウトドア系インスタグラマー YURIEさん(メスティン)
  • ・アウトドアプランナー/焚き火マイスター 猪野正哉さん
  • ・山岳収集家 鈴木優香さん
  • ・スタイリスト 古田千晶さん(SNAP)
  • ・ジェムプロジェクター/ディレクター・PRマネジャー 戸簾麻里子さん(SNAP)
  • ・フリーランスPR 三井千晶さん(SNAP)

スノーピークの焚き火ウェアをまとう

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(右上)ロングセラーのデニム素材。ライトなどの道具から水筒、貴重品まで身の回りの必需品が豊富なポケットに収納できる。ベスト¥37,400・
(右下)難燃性、撥水性、防風効果も兼ね備えたFRシリーズ。パンツ¥20,900・
(左上)オーガニックコットンに難燃糸を含む繊維を配合したハイブリッドな一枚。ネイビーのストライプでアウトドアテイストは控えめに。シャツ¥30,800・
(左下)コットンに難燃糸を交織したオリジナルのダック地は、独特な風合いがこなれ感を演出。コート¥38,280/スノーピーク 0120-010-660

高感度なキャンパーたちが愛用するスノーピークの焚火シリーズは、撥水加工を施し、難燃機能が半永久的に落ちないというオリジナル生地を使用しているのが特徴。タウンユースも意識したシックなデザインでありながら、大きなポケットなど機能性も追求されている。

秋キャンプに向けて新しいザ・ノース・フェイスを知る

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(右上)アッパーは撥水加工を施したリサイクルポリエステルを採用。着脱のしやすさがポイント。靴¥9,900/ザ・ノース・フェイス オルター(ザ・ノース・フェイス) 03-6427-1180
(右下)難燃加工を施したオーガニックコットン素材。ブランケット¥8,800/ザ・ノース・フェイス3(ザ・ノース・フェイス) 03-6418-4921
(左上)難燃素材のマウンテンパーカに、フリースジャケットをイン。パーカ¥34,100・ジャケット¥26,400/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター(ザ・ノース・フェイス) 0120-307-560
(左下)ダウンインナーつきジャケット。単体でも使用できる。ジャケット¥66,000/ザ・ノース・フェイス オルター(ザ・ノース・フェイス) 03-6427-1180

確かなクォリティとデザイン性によって生み出されるザ・ノース・フェイスのウェアは、山好きだけでなくキャンパーの間でもかなり人気。秋冬も、難燃素材を採用したウェアなどキャンプシーン専用のものがバリエーション豊富に揃う。

足もとにこだわって快適に過ごす

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(右上)ぬかるみにも強いトレイルランニング用。タフで通気性がよく、ストレスフリー。 スニーカー〈ソール1.2㎝〉¥19,800/サロモン コールセンター(サロモン) 03-6631-0837
(右下)ソールとアッパーが縫い目なく結合し、靴底から水が浸入しにくい。サイドゴアブーツ〈ソール4㎝〉¥25,300/シードコーポレーション(ブランドストーン) 03-6709-9662
(左)難燃素材の新作。サンダル〈ソール2.8㎝〉¥6,380/イデアポート(SUBU) 03-5731-7593

雄大な自然の中で意外と悩ましいのがシューズ選び。登山シューズほどタフなスペックは必要ないけど、普段用スニーカーでは心許ない。泥や朝露から守ってくれて、テントの出入りもスムースにしたい。欲を言えば、街で履けたらなおうれしい! そんなわがままをかなえる3タイプをピックアップ。

アウトドアだからこそ燻製に挑む

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(右上)猪俣さんが「なんといっても見た目がいい!」と惚れ込む、小ぶりな燻製器。チップ、ウッド両方に対応。テーブルトップスモーカー〈H22×W18×D23〉¥16,500/アペルカ http://apeluca.jp
(右下) ハンドルも折りたためるコンパクトさがYURIEさんのお気に入り。炭火だけでなくガス、オーブン、IHのマルチ対応。ストーブトップスモーカー〈H8×W59×D28〉¥5,500/UPI(キャメロンズ)https://upioutdoor.com
(左) 2段式の本格スモーカーは、食材を吊るすことも可能。スモーカーF-160〈H39.5×φ17.2〉¥2,260/ホンマ製作所 https://www.honma-seisakusyo.co.jp/

キッチンで作ると煙が気になるし、ベランダではご近所迷惑になりそう……と、自宅ではなかなか難しい燻製料理。下処理さえきちんと終えれば、手間のかかる調理もなく、ゆったりとでき上がりを待つだけなので、挑戦するなら屋外がチャンス。贅沢な時間が流れること間違いなし!

トレンドの吊り下げ収納を取り入れる

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(右上)スタイリッシュでリーズナブルな、韓国発のアウトドアブランド、ミニマルワークスが話題。ポケットをつけて収納力UP。インディアンハンガーL〈H110×W99〉¥8,800(ミニマルワークス)・ウォールポケット¥8,250(アッソブ)/アンバイ ジェネラルグッズストア 03-6328-0577
(右下) クリップとロープとテンショナーがセットに。鮮やかな赤がテントサイトに彩りを添える。アンカークリップセット¥1,760/エイアンドエフ(コフラン) 03-3209-7575
(左)収納用バッグをテーブル下部につけるとラックになる仕様。軽量なのもうれしい。テーブル〈H40×W101×D50〉¥34,100/アンバイ ジェネラルグッズストア(ベルン) 03-6328-0577

ここ最近、キャンプ場で見かけるようになったハンガーラック。道具や服をテント外のラックに引っ掛けておくのが、新しいトレンドになっている。辺りが暗くなっても、吊るしてあると道具が見つけやすく、ディスプレイのように並べれば見た目も楽しい!

"クセ強め"グッズを自慢する

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(右)煮るも焼くも、簡単に焚き火料理が楽しめる。土台のグリルは別売。クックセット〈収納時H6.9×W13.9×D32〉¥22,000・グリルM1エディションwithファイヤーセット〈高さ調節可能・W27.5×D28〉¥14,080/エイアンドエフ(WOLF&GRIZZLY) 03-3209-7575
(中)草食動物の糞が主原料。野草のようなナチュラルな香り。うんちの着火剤(M)¥1,210・(S)¥900/フロントビジョン https://frontvision-consulting.com/
(左)下部のファイヤーボウル(灰皿)に小枝などを入れて燃やし、お湯を沸かす。地面と接触しないため、燃え跡を残さない。ファイヤーケトル fk1(500㎖)¥11,000/スター商事(ペトロマックス) 03-3805-2651

仲間とのキャンプは、お気に入りグッズの情報交換をする絶好の機会でもある。こだわりが詰まったアイテムをプチ自慢し合えば、キャンプ熱がますますヒートアップするはず! ユニークなグッズを見せ合い、喜びを共有しよう。

キャンプにふさわしく、モードに装う

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(左から)
スタイリスト

古田千晶さん

機能的なアウトドアウェアに、愛用のモードアイテムをバランスよく取り入れたレイヤードスタイル。「朝晩の寒暖差が激しいから重ね着が基本です」と古田さん。ジャケット、パンツ、ミニバッグはカナダ発のアークテリクスを愛用。パッチワークのシャツはロエベのメンズアイテムで、ワンピース風にまとって。足もとはロケ撮影でも活躍する名品、L.L.Beanのブーツをチョイス。

ジェムプロジェクター/ディレクター・PRマネジャー
戸簾麻里子さん

日常の延長として、普段とあまり変わらない装いでキャンプを楽しむという戸簾さん。アクネ ストゥディオズのスウェットにザ・ノース・フェイスとエムエム6 メゾン マルジェラがコラボしたポンチョを重ねて。コモン スウェーデンのシルクウールのパンツは通気性も保温性も抜群。作業がひと段落したら、ビルケンシュトックとトゥーグッドのコラボサンダルに履き替え、快適に。

フリーランスPR
三井千晶さん

山遊びも楽しむ三井さん、初めてのキャンプ では驚いたことが。「本格アウトドアな装いで行ったら、思いのほかみんなおしゃれでした(笑)。今は翌日に温泉や街に行けるアイテムを選んでいます。焚き火で匂いがつくので洗えるものがマスト」。ドリス ヴァン ノッテンとレン・ライのワンピースを古着のパンツでドレスダウン。サロモンのトレラン用シューズはタフでありながら、脱ぎ履きしやすい。

コーヒーは挽きたて淹れたてを飲む

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(左)直火式のエスプレッソメーカー。コーヒー粉をセットしてお湯を沸かすだけで完成。モカエキスプレス〈2cup用〉¥4,950/ストリックスデザイン(ビアレッティ) 03-3383-2112
(右)ハンドルが取りはずせる、携帯タイプ。セラミック刃で耐久性も高い。ミニマルなデザインと機能性を備える。コーヒーミル・Ⅱミニ〈H14.9×φ5〉¥6,930/ジャパンポーレックス(ポーレックス) 072-724-0250

澄んだ空気と目覚めの朝日。最高のロケーションで飲むコーヒーは、それだけでいつもの数倍増しでおいしく感じる。日常の忙しさから離れた貴重な時間だから、淹れるまでの工程もいつもより丁寧に。自分で淹れた本格的な一杯が、気持ちを満たしてくれる。

ソロキャンプの魅力と心得を学ぶ

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小さなボディから想像以上の明るさを発揮。ライトも防犯と安全のためにはこだわりたい。ライトハウス マイクロ〈約H9.3×φ3.8〉¥4,290/アスク(ゴールゼロ)03-5215-5652

勝手気ままなひとり時間を、注意を払いながら満喫

BRIGHTLOGG,INC. ディレクター
山城さくらさん

山城さんは夫婦でキャンプを始めて以来どっぷりハマり、今ではソロキャンプもするようになった。誰に気を使うこともなく、自由に過ごす時間は至福のひと言に尽きる。ただし、女性ひとりならではの心配があるのも現実。安全に楽しむには、まずキャンプ場選びが大切だ。「コミュニケーションがとれる管理人がいて、電波の届くところが大前提。夜のトイレは怖いので、清潔であるかも含めて口コミなどをチェック」。開放感に浸りながらも、防犯も忘れない。「テントを離れるとき、寝るときは必ず南京錠をかける。防犯ブザーを携帯し、枕元には薪用のナイフを。ひとりではないことをアピールするために、男性用の靴も持っていきます」

外ごはんを気楽に楽しむ

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(右下)鉄板をヘラで成形していく、ヘラ絞り加工の本格派のダッチオーブン。鉄の職人ダッチ〈H16.5×W19×D17〉¥9,790/ロゴスコーポレーション・コンシューマ係(ロゴス) 0120-654-219
(右上)コンパクトに収納できるカセットこんろ。ステンレスのヒートシールドがテーブルへのダメージを抑える。火をおこす必要がなく、初心者にうってつけ。フォールディングキャンプストーブ〈H12×W31.7×D28.8〉¥16,500/岩谷産業 お客様相談室(フォアウィンズ)https://www.forewinds.iwatani.co.jp/
(左)ポップコーン豆とオイルを入れて加熱すると、でき上がり。シェイクポップ〈H9×W18.5×D28・ハンドルを伸ばした状態66〉¥5,170/ファイヤーサイド https://www.firesidestove.com

のんびりするためにキャンプに来ているはずが、料理や設営などの作業が多くて逆に普段より忙しい、ということも少なくない。上級者の間では今、スキレットやダッチオーブンなど鍋ひとつで料理を楽しみ、片づけも簡単に済ませるのが定番に。料理がおいしく、効率よくできるアイテムがあればその後、散策したり、星を眺めたり、焚き火をしたりなど、自然をもっと満喫することができる。目的とスタイルに合った調理器具があれば、キャンプ飯はもっと楽しくなる!

効率よく燃やし、焚き火マナーを守る

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(左上)火床の熱、火の粉、こぼれた薪から地面をガード。アルミニウムの熱放射の力で、地面へのダメージを軽減。焚き火プロテクトシート〈約60×56㎝〉¥2,530/ベルモント 0256-36-1081 (右上)焚き火にポンと入れるだけで魔法のように炎が変色する。虹色の炎がフォトジェニック。アートファイヤー〈3袋セット〉¥990/アートファイヤー support@artfire.jp (左下)熱に強いステンレス素材を使用した、ソロキャンパー向けの小型焚き火台。本体を長方形にすることで薪が収まりやすく、こぼれ落ちにくい。シンプルな作りで、組み立ても簡単。焚火台SR〈H38.5×W48×D26.5〉¥15,400/スノーピーク 0120-010-660 (下・中)薪の持ち運びをスマートに。両サイドのパネルで、木くずや砂が落ちるのを防ぐ。デュラタフ・スタンディング・ログ・キャリアー〈約H43×W58×D30〉¥5,390/L.L.Beanカスタマーサービスセンター(L.L.Bean) 0422-79-9131 (右下)コンパクトに収納できる火吹き棒。火力を強めたいときに、ピンポイントで空気を送り込める。ポケットふいご〈H48.5×φ1.2〉¥1,780/田浦商行(マックスブースト) www.maxboost.jp

夜も更けた頃、フィールドのあちこちでゆらゆらと揺れる炎。最近は焚き火を目的にしたキャンプスタイルもあるほど静かなブームとなっている。調理はそこそこに、ひたすら薪をくべて刻々と変わる火の表情を楽しむ。そんな何もしない贅沢な時間でも不便は避けたい。火の扱いやゴミに関するルールはキャンプ場ごとに違うので、マナーを守るのも基本だ。お役立ちギアに頼って、なるべく簡単&スマートに身も心も温めて。

自然の中で思いきり遊ぶ

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(左上)クッキーとドーナツの写真がプリントされた、柔らかいシリコン素材のフライングディスク。最大飛距離は30メートルと驚きの本格派仕様。折りたたみも可能。フードフライヤー〈φ16〉各¥990/トライル(ウエーブランナー) 042-706-1355 (左下)ラケットとシャトルだけでなく、ネットやバドミントンコートの区切りを示すためのマーカーまでのオールインワンセット。ネットがあることでゲーム性が高まり、格段に盛り上がる。ソトバドセット¥5,200/DOD https://www.dod.camp/ (中)材料をボールの中に入れて、転がして遊んでいるとアイスクリームが完成! 本体、蓋、カバーが分解できるのでお手入れも簡単。ソフトシェルアイスクリームボール〈φ24〉¥7,920/自然大好き!ニッチ・リッチ・キャッチ(イエラボ) 0868-23-1616 (右)ジャイロ効果でシャトルの軌道が安定し、ラリーが続きやすい仕様に。ボールも付属で、シャトルとは異なったプレイを楽しめる。アウトドアラケットセット¥1,980/トライル(5050ワークショップ) 042-706-1355

せっかく広々とした場所に来たなら、のんびり&まったりしているだけというのももったいない。ユニークな遊び道具で体を動かせば、巣ごもり生活による運動不足やストレスも解消できる。ときには童心に帰り、日常を忘れてアクティビティを本気でエンジョイしてみよう!

キャンプスタイルに合わせて灯す

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(右)古田さん絶賛の逸品。「使い勝手がよく頑丈で、火も長持ちするのでおすすめ」。オイルランプ〈H22.5×φ7.7〉¥8,600/銀の船 https://www.rakuten.co.jp/ginnofune/ (左上)魚地さんのスタメングッズは、圧倒的な明るさで大ヒットのライト。最大100時間継続点灯。「防水で強靭、何より手軽。光の色の切り替えもラク」。LEDランタン〈H7.5×W12.9×D2.27〉各¥16,280/KMコーポレーション(ルーメナー) 048-985-2223 (左下)音楽も灯りもひとつに集約。今秋発売予定。Bluetooth®対応ポータブルライトスピーカー¥46,750(予定価格)/ネイビーズ(トランスペアレント) 03-6434-1541

安心と安全のために必携の「灯り」は、キャンプの際は夜の主役。闇夜を照らして安全を確保してくれると同時に、インテリアとしての側面も。クラシックな佇まいが魅力のランタン、便利なLEDなど用途や好みに合わせてセレクト。シーン別に複数あっても楽しい。

メスティンの可能性を探る

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(左)見た目にもおしゃれな、YURIEさんお手製のフォー
(右) YURIEさんのイチ押し。アルコールバーナーでもおいしくお米が炊ける。取っ手は折りたたみ可能。メスティン〈H6.2×W17×D9.5〉¥1,760/イワタニ・プリムス(トランギア) 03-3555-5605

小さいのに、最強コスパ! 北欧発の飯ごう

アウトドア系インスタグラマー
YURIEさん

メスティンとは、スウェーデンで使われてきた、お弁当箱サイズほどのアルミ製の飯ごうのこと。熱伝導率が高く、お米がおいしく炊ける優れもので、万能クッカーとして人気急上昇。おいしくて映えるキャンプ飯が得意なYURIEさんはフライパンのように使ったり、蒸し料理を楽しんだり。「取っ手がついていて調理がしやすく、どんな料理もメスティンひとつで作れる」と、欠かせない調理アイテムになっている。ベトナムを訪れたときの思い出の味、フォーを作るのにも、使ったのはメスティンだけ。「フォーは作ったままテーブルへ。蓋をお皿代わりにして、旅気分でハーブを盛りつけました」

生活の拠点は、設営の簡単さで選ぶ

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(右)ふたりでゆっくりできるベーシックなワンタッチテント。袋から取り出し、足を広げてロープを引くだけであっという間に完成。ワンタッチテント〈H117×W230×D150〉¥11,000/DOD https://www.dod.camp/ (左上)前室つきのワンポールテント。フロントパネルは全面メッシュで、虫を気にせず、眺めが楽しめる。モーニンググローリーTC〈H270×W470×D440〉¥43,780(サバティカル)・ (左下)アウトドア愛好家からプロにまで愛用される、丈夫で軽量なテント。広い前室と室内が人気の理由。ケロン4GT〈H110×W508×D210〉¥195,800(ヒルバーグ)/エイアンドエフ 03-3209-7575

キャンプ場での生活拠点となるテント。初チャレンジする人にとっては、設営作業と撤収が簡単にできるタイプが正解! ただし、どんなにシンプルなものでもテントサイトの地面の形状や立地で想像以上に戸惑うことも。あっという間に日没直前、ということにならないよう、組み立ての予行演習も忘れずに。

最強クーラーボックスでよく冷やす

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(上)アウトドアブランドのドベルグとアイスランドクーラーズのコラボによるクーラーボックス。最長5日間もブロックアイスを保管できる。クーラーボックス(18.9L)〈外寸H36.3×W53.6×D33.8〉¥31,735/カンパネラ(ドベルグ×アイスランド) 0776-63-6418 (中)氷を最大3日間キープ。人間工学に基づいて設計されたストラップを採用。ディープ フリーズ 40(約20L)〈外寸H36.8×W37.5×D30.8〉¥11,000/サンクチュアリ(タイタン) https://store.sanct.jp/ (下)同社の保冷剤併用で冷凍食品も保存可能。ハイパー氷点下クーラーL(20L)〈外寸H29×W39×D30〉¥10,890/ロゴスコーポレーション・コンシューマ係(ロゴス) 0120-654-219

野外で冷蔵庫の役割を果たす、クーラーボックスやバッグ。食材の保管はもちろんのこと、キンキンに冷えたビールを飲みたいなら、断熱材を挟み込んだ保冷力が高いギアが最適だ。移動時の持ち運びやすさも、重要なポイント。

ただ座れるだけのチェアじゃ満足しない

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(右)ロングバックタイプのリラックスチェア。頭部までカバーしてくれるから、全身をゆだねられる。タクティカル サンセットチェア〈使用時H98×W58×D70〉¥21,780/エイアンドエフ(ヘリノックス) 03-3209-7575 (左)「ハンモックのような浮遊感でくつろぎタイムに最適」と戸簾さんレコメンド。スターゲイズリクライナー ラグジュアリー〈使用時H112×W92×D68〉¥25,850/イワタニ・プリムス(ニーモ) 03-3555-5605

のんびりと景色を眺めたり、食事をしたり、うたた寝をしたり。キャンプでは座って過ごす時間が多い。チェアの座り心地のよし悪しが、キャンプを快適に過ごせるかどうかのカギになるため、ここはケチらずよいものを。収納は小さくコンパクトにできたほうが便利。

テント泊だって快眠は譲れない

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(右上)驚くほど寝心地がいいと評判の、蚊帳つきハンモック。身軽さを好むキャンパーのニーズにマッチし、テントを持たずこれひとつで宿泊する上級者も。ハンモック〈2.7×1.4m〉¥13,900/カスケードロックス(DDハンモック) 0422-27-5762 (右下)一年を通して使える、鈴木さんも太鼓判を押す軽量スリーピングバッグ。「中に入ってあぐらをかけるほど生地が伸び、ストレスを感じない」。シームレス ダウンハガー800 #3(531g)¥33,000/モンベル・カスタマー・サービス(モンベル) 06-6536-5740 (左上)組み立て、分解が簡単にできるコット。別売のレッグをつけてベンチとしても。タクティカル コット コンバーチブル コヨーテ〈H16×W190×D68〉¥48,400/エイアンドエフ(ヘリノックス) 03-3209-7575 (左下)低反発素材を使用したネックピロー。広げると枕やクッションにも。オムニピロー〈枕使用時H4×W52×D27〉¥9,020/リビング・モティーフ(バナーレ) 03-3587-2463

よく遊び、よく食べた後はぐっすり眠りたい。翌朝テキパキと撤収し、元気に帰ることを考えたら、ちゃんと寝るのも大切な技術。気分で変えたり、テントサイトの状況に合わせて対応できるように、コットやハンモックもおすすめ。秋キャンプの朝晩は冷えるので、防寒対策もマスト。

お気に入りのキャンプ場を見つける

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(左)スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド

清流として名高い、高知県・仁淀川が身近に感じられるキャンプフィールド。対岸に人工物がないため、美しい景色だけが目の前に広がる。敷地内には芝生のオートキャンプサイト、区画サイトのほか、建築家・隈研吾デザインのモバイルハウス「住箱」を設置した宿泊棟を展開。利用者にはスノーピーク製品の貸し出しも行なっていて、すべてのギアがレンタルできる「手ぶらCAMPプラン」で気軽に宿泊することも。商品を購入する前に、ここで実際の使い心地を確かめてみるのもいい。

(上)川沿いの高台に並ぶ、モバイルハウス「住箱」。内部にはベッド、洗面台、お湯を沸かす器具が装備。電源と冷暖房がつき、テント泊が不安な人も安心して過ごせる
(下)仁淀川は、仁淀ブルーと呼ばれるほどの美しい青さが特徴。プロガイドによるラフティングツアーも開催されている

DATA
●高知県高岡郡越知町片岡4番地
電話:0889-27-2622
営業時間:9時〜18時
定休日:水曜
要予約

(右)宝台樹キャンプ場

群馬県・みなかみ町にあるキャンプ場。標高1000メートルに位置し、雄大な山々の絶景を堪能しながらキャンプができる。広大な敷地内にはオートサイト、フリーサイトだけでなく、テント不要のバンガローやコテージの宿泊施設も揃う。オートサイト内に、百名山のひとつである武尊山から登る朝日が見られる区画があり指定予約するのもおすすめ。アクティビティも充実していて、四輪バギーやキャニオニングなどもキャンプ場で予約することができる。

(上)75区画あるオートサイト。三井さんはきれいに管理された炊事場が気に入って利用。「オートサイトは段差があるので、周囲を気にすることなく過ごせる」
(下)バンガローは常設備品がないため、持参するか、レンタル利用が必要

DATA
●群馬県利根郡みなかみ町藤原915の1
電話:0278-75-2206
営業時間:2021年9月26日まで毎日営業。10月は第2、5週を除く週末営業
要予約

コロナ禍でブレイク、キャンプ芸人に真髄を聞く

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キャンプの魅力は「自由」。それがすごく楽しい

アウトドア歴17年を誇る芸能界きってのキャンプの達人、阿諏訪泰義さんも最初はみんなと同じビギナー。仲間とのキャンプで楽しさに目覚め、どんどんハマり、ひとりでも行くようになった。ソロだと思いのほかレンタル料が高い、ということからグッズを買い始め、そこから道具への愛着が湧くようになったそう。初心者の人も何かひとつ、お気に入りのアイテムを持っていくことをすすめる。
「大きなギアはレンタルしても、マグカップでも椅子でも、自分の好きなものがひとつでもあると気分が違いますから。それを家に帰って洗ったり、手入れしたりしているうちに、次はいつ行けるだろうという気持ちになるんです」

アウトドアの知識を得ていくうちに、10年ほど前から阿諏訪さんが熱中しているのがブッシュクラフトと呼ばれるキャンプスタイル。限られたギアのみを持参し、あとは自然のものを使って過ごす上級キャンパー向けのスタイルだ。
「落ちている枝でペグを作ったり、木を削って食器にしたり、自然との一体感を感じるこのスタイルに今は夢中。でもキャンプは基本的に何をやってもよくて、それが最大の魅力。日常は仕事に家事と、やらなきゃいけないことだらけだけどそれがゼロになる感覚なんです」

阿諏訪さんといえば、キャンプ好き芸人が集う「焚火会」の創設メンバーとしてもおなじみ。ソロも楽しいけど、仲間との時間は何物にも代え難いそう。
「コロナ禍前はお正月に沖縄の無人島で楽しむのが恒例。それぞれ好き勝手に過ごしていて、ひたすら楽しい時間です」

最後にキャンプの掟も教えてくれた。
「日々の煩わしさから抜け出したくて出かけると思うので、本当に気の合う人だけで行くのが絶対条件です!」

(上)「焚火会」で訪れた無人島でのキャンプ。都会では味わえない、夕日や星空を写真に収めたりしている

(下)キャンプの夜は何かと忙しい。昼間の散策で見つけた木でウッドクラフトを作ったり、本を読んだり。夏場ならホタル、夜行性の花など見逃せない動植物も

PROFILE
あすわ たいぎ●2009年にお笑いコンビ「うしろシティ」を結成。YouTubeチャンネル「野あすわ」でキャンプや釣り、レザークラフトの動画を配信。キャンプまわりのアイテムを取り扱うオリジナルブランド、BLUEMOMENTを始動。

SOURCE:SPUR 2021年10月号「この秋は、モダン・キャンパーになる」
photography: Takehiro Uochi 〈TENT〉, Kiyono Hattori(SNAP,阿諏訪泰義)  styling: Michie Suzuki text: Momoko Yokomizo

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