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珠玉のアートピースと出合える【The Frozen Fountain】をチェック!

ギャラリー兼プラットフォームのThe Frozen Fountain。1992年にオランダ・アムステルダムで創業し、気鋭の才能をサポート。ダッチデザインのグローバルな知名度のアップに寄与しました。この度、東京都内にもある、完全紹介制・住所非公開のクローズドなスペースにお邪魔しました! こちらに並ぶ家具やオブジェは販売もされており、インテリアへのインスピレーションを得るにも最適。その中から心惹かれたプロダクトをいくつかご紹介させてください。

PIET HEIN EEK

PIET HEIN EEKのSCRAPWOODシリーズ。その名の通り、自然から見つけた材木を用いて、モザイク模様のようにセット

もっとも多く取り扱われているのはPIET HEIN EEK(ピート・ヘイン・イーク)のもの。日本ではCIBONEなどでも取り扱いがあるためご存じの方も多いかもしれませんが、工業廃棄物や端材をユニークな発想で家具へと仕上げる、世界的に著名なデザイナーです。リユースの新たな可能性を示唆するコンセプトは、サステイナビリティの観点からも素晴らしいですよね。クラフト的なニュアンスを醸し立しつつ、モダンなムードの作品群は、もちろんどれも一点もの。テーブルセットやスツール、キャビネから、廃棄されるミリタリーの生地などをリサイクルしたチェアまでラインナップもさまざま。どこか愛嬌もあり、可愛らしい佇まいです。

珠玉のアートピースと出合える【The Fの画像_2

私的なウィッシュリスト入りは、こちらのBag Chair。手前はレザー生地をリサイクルし、屋内外どちらでも活躍する仕様。奥のソファはペルシャ絨毯を採用しています

上田勇児さんの作品

陶芸の概念を超え、現代アートとして昇華。荒いテクスチャーが表情豊か

また信楽で作陶を行う上田勇児さんのアーティスティックな一点にも注目です。コンクリートの床に置かれた壺は、土そのものの質感を活かしながら形成。焼成の過程で生じたひび割れなどを活かすことで、他に類を見ない美しさが体現されています。ランダムな釉薬のニュアンス、アシンメトリーなフォルムなどもユニーク。こうした作品群のエネルギッシュなパワーを間近に感じられるのも、The Frozen Fountainならでは。

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手前が浜名一憲さんの壺。幾何学的なペイントもシグネチャーです。壁に掛けられたペインティングは、角田純さんの作品。リズミカルにモチーフを配して

さらに入り口付近には、同じく陶芸家・浜名一憲さんによる貴重な大作も。滋賀県の天然土の素朴なニュアンスと、手作業を感じるプリミティブなフォルム。その柔らかくも、凛とした強さのある佇まいにしばし見入ってしまいました。

Willem Van Hooff

手仕事による質感もコンテンポラリーなムード。photography: Fernando Saldanha

個人的なフェイバリットピースは、オランダの都市・エイントホーフェンを拠点とするWillem Van Hooff(ウィレム・ヴァン・フーフ)の陶器です! アフリカの器を着想源に、シンプルな建築技法を応用し、美しく自立するバランスなどを追求。ヴィンテージのような風合いも感じるテクスチャーも、モダンなムードに一役買っています。

オランダや日本など、バックグラウンドやキャリアも異なるアーティストの作品が集まり、不思議と調和している夢の空間。新たなデザイナーとの遭遇を楽しむもよし、いつか迎え入れたいアイテムを探すもよし、創作のヒントを探すもよし。訪れる人にアイデアフルな体験を提供してくれる、The Frozen Fountainの魅力をお届けしました。基本は紹介制かつアポイントメントが必要なため、公式ウェブサイトのContactページから問い合わせをしてみてください! 公式Instagramもぜひチェックを。

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