タイのスターたちが今、世界を魅了している。日本でも人気が熱を帯びるなか、ドラマ「Don’t Say No-心が近づくとき-」で主演を務めた注目の俳優、Ja（ジャー）とFirst（ファースト）にSPURが単独インタビュー！共演を重ね、互いをよく知る彼らの情熱に触れた。
ふたりで成長を感じながら演技と向き合ってきた
JaさんとFirstさんは、タイＢＬドラマのストーリー展開に不可欠な、サブカップル役で「TharnType2」に出演。ムズキュンな展開や熱演が話題となり、ふたりが主役の新シリーズも制作されたほど。
——誕生日にはプレゼントを贈り合うほど仲よしだそうですね！ ぜひお互いに紹介をお願いします。
Ja（以下Ｊ） Firstのことを紹介します。彼は仕事熱心で真面目。でもその半面、フレンドリーで楽しくて、とってもチャーミングな人です。
First（以下Ｆ） Jaは、静かでしっかりしている性格に見えるかもしれませんが、本当に仲よくなると、とっても面白くて、可愛らしくて話しやすい。実は人懐っこいタイプですね。
——大ヒットドラマ「TharnType2」では、Firstさんは不遇な家庭環境のせいで荒んでいるフィアット役を。そんなフィアットを長年慕い、献身的に支える幼なじみのレオ役をJaさんが演じました。その後、レオとフィアットが主役の作品、「Don't Say No」（以下ＤＳＮ）が放送に。日本でも人気が続いています。主役になったことで、役作りや気持ちの面で、変化はありましたか？
Ｊ 「TharnType2」ではサブキャラクターだったこともあって、人物の背景は、深く掘り下げられませんでした。ＤＳＮでは主役として、キャラクターについて理解を深める必要がありました。レオが家族や友達、フィアットといるとき、どう振る舞えばレオらしいのか、自分でしっかり考える必要があった。
——寡黙で一途なレオが苦悩する場面は、前作以上に多かったですね。
Ｊ レオの振る舞い方や人との接し方は、抱えている過去の問題が影響しています。それを知るのはレオを理解するための課題だったので、ワークショップをしたり制作チームと相談を重ねました。レオについて僕が知らない情報があれば教えてくださいとお願いしたり。そうして向き合ったことで、皆さんが見たことのないレオのいろいろな面を表現できました。
Ｆ そうですね、僕にとってはそんなに難しいことではなかったかもしれません。「TharnType2」で演じたレオとフィアットの役を、次の作品に引き継ぐ形になりましたが、前作より大人っぽい面を演じられたと思います。
コンテンツや筋書きのよさを気に入ってもらえているのかも
——問題に向き合いながら成長する、レオとフィアットのように、ふたりも共演を重ねるにつれて、進歩してきた部分があったのでしょうか。
Ｊ Firstの成長を特に感じたのは、感情の表現方法です。複雑な気持ちを垣間見るシーンで、ただ悲しい表情じゃなくて、希望を抱えながら悲しむというのができるようになっていた。以前は僕も経験が浅くて、どう演じればキャラクターに近づけるのかが、頭の中でイメージがつかなかった。でも、演技を重ねていくと、彼の感情や気持ちにも触れることができて……。ふたりとも上達していると感じています。この経験は、今後演じるキャラクターに生かせそうです。
Ｆ Jaは、演じる役の細かいところまでとてもこだわって取り組んでいるんです。キャラクターがなぜその行動を取るのか、頭の中でイメージを作って演じるようになったところに成長を感じます。
——出演する立場から、日本でタイドラマが愛される理由をどう考えていますか？
Ｊ ドラマや映画でも各国のスタイルがありますが、タイドラマは面白くて楽しめるストーリーが多いですよね。ゆるくて楽しい、シュール、でも少しシリアス。タイ人は笑顔になることが大好きだから、ギャグもある。そんなスタイルが気に入ってもらえたんだと思います。日本の方も見てくれてうれしいですね。
Ｆ 僕はなぜここまで日本の方に人気があるのだろうと、不思議に感じています。でも、タイのコンテンツ制作のクオリティや、エンターテインメント業界、ストーリーのプロットを練る脚本家の方々が品質を高めているから、気に入ってくれているのかも、と。今後は、日本でも撮影した主演を務める新ドラマ「Be Mine.SuperStar」の放送も予定しています！ ぜひ楽しみにしてください。
「BOYS MEETING from Thailand」
タイドラマ俳優がアバターとなって登場するデジタルコンテンツが日本でスタート。第1弾のモデルは、Ja＆Firstを含む若手人気俳優5名で、各サービスは順次拡大予定だ。公式サイト『BOYS MEETING from Thailand』
「Don't Say No -心が近づくとき-」
「TharnType2 -7Years of Love-」で、幼なじみから恋人に発展した、レオ（Ja）とフィアット（First）のその後を描く。急な進展でギクシャクするふたりに恋のライバルが出現。家族との問題も降りかかる。
