8年ぶりの来日! 「日本は大好きな国です」とアリアナ・グランデ。『ウィキッド ふたりの魔女』ジャパンプレミアに 吹き替えキャストと共に登場!

アリアナ・グランデ、シンシア・エリヴォがW主演するミュージカル映画『ウィキッド ふたりの魔女』(3月7日公開)のジャパンプレミアイベントが2月19日(水)、TOHOシネマズ日比谷で行われた。アリアナ・グランデ、シンシア・エリヴォ、ジョン・M・チュウ監督が本イベントのために来日し、日本語吹替版キャストと初対面を果たした。

アリアナ・グランデ、シンシア・エリヴォがW主演するミュージカル映画『ウィキッド ふたりの魔女』(3月7日公開)のジャパンプレミアイベントが2月19日(水)、TOHOシネマズ日比谷で行われた。アリアナ・グランデ、シンシア・エリヴォ、ジョン・M・チュウ監督が本イベントのために来日し、日本語吹替版キャストと初対面を果たした。

『ウィキッド ふたりの魔女』が世界的な大成功を収めた理由はキャスティングとテーマ

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トークショーは、まず3人の挨拶で幕開け。5年ぶりに来日したシンシアは「今回、ウィキッドを携えて再び日本の地を踏めたことが大変誇らしいです。この作品を愛するアリアナとジョン、そして大好きな国の一つである日本の皆さんと分かち合えることを嬉しく思います」と語ると、アリアナから習ったという日本語で「ありがとう」と挨拶。

過去に何度となく来日したことのあるアリアナは「私にとって、日本は世界中で最も大好きな国です。日本には長い間来ることができなくて、とても悲しかったんですけど、今回来ることができて本当に嬉しい」と笑顔。そして完璧な日本語の発音で「みんな、大好きです」と続け、会場を沸かせた。

世界中で大ヒットし、数々のアワードにもノミネートされ映画界でも高評価を得ている。興行的にも批評的にも成功を収めた本作について尋ねられると、チュウ監督は「私はこの美しく才能あふれるふたりと、今このタイミングで一緒に働けたことを心から幸運に思っています」と振り返った。

続けて、これほどまでに観客から共感を得られた理由については「本作は友情を描いた、本当に美しい物語。エルファバとグリンダは正反対なんですけど、そのふたりが違いを乗り越えて友情を結ぶ。それは世界中の人たちが今欲していることではないでしょうか。こういう出会いが可能なのだということを、歌と踊りで観せてくれます」とコメント。その後ついネタバレをしそうになると、アリアナとシンシアから監督にツッコミが入り、和気藹々としたムードに。

アカデミー賞にもノミネート! アリアナとシンシアの役作りへの思い

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歌とダンス、スタントに演技と縦横無尽に熱演し、第97回アカデミー賞にシンシアは主演女優賞、アリアナは助演女優賞にノミネートされた。役を演じるためにどんな準備をしたかについてふたりが答えた。

シンシアは「本作でスタントも自分でやろうと決めたのは、劇中歌の『ディファイング・グラヴィティ』を、飛んでいる気持ちがわからなければ歌えないと思ったから。私が飛びながら歌えたら、ライブで撮影することが可能になる。また、エルファバとしてその瞬間を生きられたことが、映画をリアルなものにしていると思います。トレーニングを積み、飛びながら歌えることができたのは、スタントの専門家とボーカルコーチの力があってこそ。必要なスキルを身につけるために手助けしてくれる方々が私たちの周りにいてくれたことは幸運でした」と制作の裏側を明かした。

アリアナは「この作品のために、できる限りのトレーニングと準備をしました。ボーカルとアクティング、それぞれのコーチについていただき、自分が今までに使ったことのない声、ソプラノなどの音域トレーニングをすることで、なんの心配もなく撮影現場に入ることができた」と、唯一無二の歌声をもつ歌手であっても入念な準備が必要だったとコメント。

そして、「撮影現場で歌えることにより、自分の感情を真に表現することができ、演技にも集中できました。劇中歌の『ポピュラー』は現場でアドリブを入れたんです。もう一度グリンダを演じてもいいと思うほど、出演できて本当に良かったと思います」と語った。

久々の日本滞在で、楽しみにしていること

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トークショーの間、印象的だったのは家族のように温かくハッピーなチームの雰囲気。とくにシンシアとアリアナは姉妹のように仲が良く、話している間もコミュニケーションを取り合い、観ているこちらまで幸せな気分に。通訳の方が話している時はメモを覗きこんだり、腕を組んで寄り添い、話し終えると拍手で労わる。そんな優しくチャーミングな振る舞いに誰もが心を打たれたはず。

また、日本での滞在中にしたいことを聞かれるとシンシアは「ファッションと、ものを書くことが大好きなんです。おしゃれなヴィンテージショップにぜひ訪れてみたいですし、文房具を扱っているお店に行って美しい万年筆と出合えたら」と回答。

アリアナは「実は今回の来日で楽しみにしていたことの二つをすでに今日できたので、すごくラッキーだなと思っているところです。一つは両親と一緒にショッピングに行くこと。父は日本が初めてなので、一緒にショッピングできたことがすごく嬉しかった。もう一つは、日本のファンの皆さんに本当に長い間会うことができず寂しかったので、今回会うことができてとても嬉しかったです」とファンとの再会を心から喜んだ。

日本吹替版キャストと対面! 高畑充希らが着物で登壇

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舞台挨拶の終盤には、日本吹替版キャストが登壇。エルファバ役の高畑充希とグリンダ役の清水美依紗、グリンダの友人ファニー役を担当したkemio、そして同じくグリンダの友人シェンシェン役を担当したゆりやんレトリィバァが、来日した3人に花束を贈った。女性陣はそれぞれ着物をきており、高畑は白のキルティング調の生地にシルバーの帯を占めたモダンな着こなし。帯揚げと草履はエルファバカラーのグリーンを差し色として、演じる役柄とシンクロ。清水はグリンダらしいフェミニンなラベンダーカラーの着物姿を披露。華やかな対面の場となった。

日米のトークセッションでは吹替版キャストから、3人へ質問する場面も。シンシアの来日コンサートに行ったほど、彼女の大ファンであるという高畑は、舞台と映像の両方で活躍するシンシアに、その二つを意識的に演じ分けているかと質問。シンシアは「やはり、エネルギーなど少しだけ調整はしていますね。ただ、何より大事なのはまず真実。真に迫っているか、リアルであるか、というところです。それが自分のアプローチでもあります」と真摯に答えた。

清水は、長い期間映画に携わったアリアナにグリンダを演じていて驚かされたことを尋ねた。アリアナは「私が最も驚かされたことは、彼女の強さですね。そして面白かったりふざけたり、色んな側面がグリンダというものを作っている。表面的にはそう見えないかもしれないけれど、やはり自分を信じています。彼女の持っている幅も、私はすごく好きです」とキャラクターへの理解度の高さを示した。

チュウ監督はゆりやんレトリィバァから、最も印象に残っていることを聞かれると、裏話を披露。「リハーサルですね。シンシアとアリアナが私のオフィスにやってきて、床に皆で座って、ナッツを食べながら、台本を持ってペンで色々と書き込んでいった。あのリハーサルの時間は絶対に忘れられません」と懐かしんだ。

最後に観客へ向けて、シンシアとアリアナはそれぞれ「日本が大好き」と日本語でメッセージを贈り、幕を閉じた。

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映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、小説『オズの魔法使い』に登場する、西の悪い魔女・エルファバと南の善い魔女・グリンダの知られざる過去と友情の物語を描いた傑作ミュージカル『ウィキッド』を映画化した2部作の前章。舞台は魔法と幻想の国オズにあるシズ大学。大学生のエルファバ(シンシア・エリヴォ)とグリンダ(アリアナ・グランデ)は、偶然寄宿舎のルーメイトに。誰よりも優しく聡明でありながら周りの人々に誤解されがちなエルファバと、野心的で人気者のグリンダは外見も性格も魔法の才能もまるで異なり、初めは反発し合うが、やがてかけがえのない絆で結ばれていく。

本作でグリンダを演じるのは、世界的スーパースターのアリアナ・グランデ。エルファバを『ハリエット』(2019)でアカデミー賞主演女優賞と歌曲賞のダブルノミネートを果たしたシンシア・エリヴォが務める。共にグラミー賞受賞者で、圧倒的な歌唱力を誇るふたりによるパフォーマンスは圧巻で、第97回アカデミー賞にシンシアは主演女優賞、アリアナは助演女優賞にノミネートされた。そのほか合計10部門でノミネートされている本作の監督は『イン・ザ・ハイツ』(2021)、『クレイジー・リッチ!』(2018)のジョン・M・チュウ。日本公開に先がけ、全米では初登場No.1の大ヒットを飾り、興行的にも大成功を収め、アカデミー賞に向けてますます注目を集めている。

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映画『ウィキッド ふたりの魔女』
©︎ Universal Studios. All Rights Reserved.

3月7日より全国ロードショー
配給:東宝東和
https://wicked-movie.jp/