進化を続ける歌唱力と研ぎ澄まされたダンスパフォーマンス。七人七様に、個性の翼を広げ、さらなる飛躍を予感させるBE:FIRSTが、約1年ぶりにSPURに登場! 自身初となるドームツアーを完走、その先のワールドツアーを見据え、スターダムを駆け上がる。彼らの固い絆と、等身大で伸びやかな"今の姿"を切り取った。
進化を続ける歌唱力と研ぎ澄まされたダンスパフォーマンス。七人七様に、個性の翼を広げ、さらなる飛躍を予感させるBE:FIRSTが、約1年ぶりにSPURに登場! 自身初となるドームツアーを完走、その先のワールドツアーを見据え、スターダムを駆け上がる。彼らの固い絆と、等身大で伸びやかな"今の姿"を切り取った。
毎日過ごす時間が楽しくて、「また明日ね」って言い合える
日本のダンス&ボーカルシーンの最前線を疾走するBE:FIRST。デビューからわずか3年で初のドームツアーを敢行し、4月からはワールドツアーが控える。圧倒的な歌唱力と力強いパフォーマンスで多くの観客を魅了する7人がついに、日本から世界へ羽ばたこうとしている。本企画のテーマは「青春は終わらない」。BE:FIRSTの今を形容するにふさわしい。抜群のチームワークで快進撃を続ける彼らの姿は、見ている私たちに青春を想起させる。まばゆい輝きを放ち、各地のドーム公演で着実に実績を残していく7人。それぞれが捉える現在地について聞いた。
現在、名古屋・東京での公演を終え、どんな手ごたえを感じていますか?
SOTA 東京公演の2日目はすごく手ごたえがありました。具体的にこのパフォーマンスがよかったっていうよりは、いいライブだったと確信できる、説明し難い感触があったんですよね。そういう日は不思議と、大抵みんなが同じように感じているんです。この感覚は、グループでやるライブならではの魅力だと思いました。
LEO ライブが終わってすぐに向かう衣装を着替える部屋で、みんなでそんな話をした記憶があります。
MANATO その日は日髙(光啓)さんも含めて周りの人も「めちゃくちゃよかった」って言ってくれて。これまでのツアーと比べても高いクオリティのライブができていると思います。
SHUNTO リハーサルの時間が長く取れたのは大きかった。最近はそれぞれが個人の仕事もいただくようになり、スケジュールの都合でリハの回数が少ない中で本番に向かうことが増えていたんです。それに対して、メンバーみんなで「それは違うんじゃないか」と話し合って、できるだけ時間を取りました。パフォーマンスの理解度を高めていけたと思います。
LEO ライブ後は基本的に反省会をやるんですが、ドームツアー初日の名古屋のあとも割と遅い時間まで話し合いました。ライブは生モノなのでハプニングはつきものですが、そこでみんなが感じたものを共有して。それをおのおのが解釈して次のステージを目指せるチームなので、よりよいパフォーマンスができるように変わってきました。たとえば、今回は「Blissful」だけ動画撮影をOKにしたんですが、撮ることだけに集中してしまうと動画から熱気が伝わりづらくなってしまう。名古屋の2日目以降は、撮影しつつも思いっきり楽しんでもらいたい、と呼びかけをするようにしました。
RYUHEI 海外のライブでは動画撮影がOKなことも多いですが、お客さんは〝撮れるから撮る〟のではなく、気分がのってきて〝撮りたいから撮る〟んだと思うんです。だから撮影してもしなくても、歓声をあげている人が多い。日本では撮影OKのライブは少ないけれど、撮るときに声を出してくれたほうが熱気が伝播していきやすいし、拡散もされやすい。そういうことを社長を含めて話し合いました。
MANATO 「こんな楽しいツアーを今BE:FIRSTはやっている」という臨場感を一人でも多くの人に感じてもらいたいと思い、動画撮影をOKにしたんですよね。多くの人にこの熱狂を伝えたい、という意識が今回のツアーではすごく強くありました。
SOTA 「生で体感すればBE:FIRSTのライブがいかに楽しいかわかってもらえるはず」と思ってくれているBESTYがたくさんいると僕らも感じたんです。だから「その感情をそのまま外に向けて発信してください」という気持ちがちゃんと伝わるMCを毎公演やろうと意識していますね。
東京2日目はサプライズでアニメ「ONE PIECE」のエンディング主題歌「Sailing」のパフォーマンス前にルフィからのメッセージが流れました。SHUNTOさんはRYOKIさんに抱きついていましたね。
SHUNTO うれしかったですね。
MANATO (RYOKIのことを)ルフィだと思ったんじゃない?
RYOKI 麦わら帽子かぶってると思った?(笑)
SOTA 髭生えてるルフィ嫌だな(笑)
MANATO マジで海賊じゃん(笑)
RYOKI テッペン取るぞ!
SOTA・RYUHEI・LEO (ルフィは)言わない言わない(笑)
SHUNTO それは『HiGH&LOW』(笑)
RYUHEI 田中真弓さんがお忙しい中、録り下ろしをしてくださって、しかも「俺もBESTY」と言ってくれたのがうれしくて。「おお! ルフィ!」ってフランキーをやりそうになりました。
SOTA 偽者はいらないから(笑)。「Sailing」の振り付けでは毎回フリースタイルでそれぞれが「ONE PIECE」のキャラクターのポーズを取っていますけど、あれはノリで始まったんですよ。まず僕がやってJ(JUNON)が続いて、ほかのメンバーもどんどん参加していきました。Jはいつも僕に惑わされるんです。東京公演の2日目に、自分がちょっと遅れてポーズをしたら、Jは素早く動けなくて、めっちゃ弱いパンチみたいなポーズをしてまし
た(笑)
ドームツアーで披露するために作られた新曲「Spacecraft」はSHUNTOさんが作詞に参加しました。
SHUNTO できるだけ制作に携わりたいという気持ちがあったんです。サビの頭とかは僕が書いた歌詞ですね。ドームツアーのテーマである宇宙と、今の自分たちの存在意義を表現できたらいいなと。振り付けは僕から最高のアーティストダンサー(SOTA)に依頼しました。この曲は彼一人で振りを作ったほうがいいんじゃないかと思い、忙しい合間を縫って作っていただきました。
SOTA 雇われました(笑)。トラックを聴いた時点で〝俺すぎるな〟と。
SHUNTO そうそう。
SOTA 宇宙というテーマに寄せて、無重力やビッグバンなどを意識して作りました。自分のダンススタイルにもすごくマッチした振りができました。
RYUHEI (SOTAは)期待通りにやってくれたなって感じですね。
MANATO え、怖っ!(笑)
LEO なんで上からなの?(笑)
SHUNTO まあいい感じだと思います。
LEO こっちも上から! すごいな、このグループ(笑)
MANATO 無重力を感じる振りと細かい音取りが絶妙で飽きないコレオだなと思いました。ソウチンくんがよくやる操る系の振りも入ってて。
SOTA 「ソウチンくん」ヤバい(笑)
MANATO ソウチンくんならではのダンスチーム感もあって。
SOTA その「ソウチンくん」ってやめてもらえる?(笑)
MANATO (無視して)ソウチンくんのアーティストとしての魅力も詰まったコレオかな。ソウチンくんが……
RYUHEI もう「ソウチンくん」って言いたいだけでしょ(笑)
CメロのRYOKIさんのラップからJUNONさんの浮遊感のあるボーカルに移行するパートの振り幅の大きさも聴きどころですよね。
JUNON あそこは難しいですね。
RYOKI 僕も結構難しくて。行き切りそうで行き切らない、みたいな。
JUNON スッて入っていかないと感情が入れにくいよね。
RYOKI そう。当初あのパートはもっと長いパターンもあったけど、短いほうになったことでコントラストがはっきりした。だからこそグラデーションの繊細さを一瞬出してすぐ引っ込めるのが大事で。俺が一人で大暴れしてるんだけど、気づいたらみんながめっちゃ平然とした顔で俺のほうを見てる感覚(笑)。共感性羞恥みたいな。
JUNON 共感性羞恥はどっちかというと俺らの立場だと思う(笑)
4月からは初めてのワールドツアーがスタートします。
LEO 本質が問われるライブになると思っています。
SOTA ドームとはキャパが全然違うので、これまで培ったものが100%生かせないことが不安ではあります。世界のことも見据えてコレオを作っていますが、実際にどう評価されるのかがとても楽しみです。今後の制作に役立つ経験になるはず。今持っているBE:FIRSTのバイブスをいい形で届けていきたいです。
RYUHEI シビアな目で見られることにもなると思うんですが、その環境下で培った経験を日本に持ち帰ったときに、超レベルアップできるんじゃないかと思っています。
多忙を極めるトップアーティストだが、取材の合間の会話や和気あいあいとした様子からは、等身大の男子らしい仲のよさも伝わってくる。
今回のテーマのキーワードである「青春」をどのように受け止めましたか?
LEO 僕は学生時代のように「また明日ね」が言い合える仲が青春だと思うんですが、BE:FIRSTはまさにそうで毎日楽しさが続いている。メンバーといると仕事という感覚がないところにも青春を感じます。ヤバい奴らばかりで部活みたいな面白さがあるけど、音楽には真正面から向き合っている。
RYUHEIさんが18歳になったことで2025年の紅白歌合戦出演後の年越しの瞬間は7人一緒に「Kick Start」を歌っていましたね。
SOTA 「Kick Start」は2021年から毎年歌っていますが、曲が増えたことでドームツアーのセットリストから落ちてしまい、「2021, gotta be free!」というRYOKIのパートの2025バージョンを歌えないんじゃないかという話になって、年越しの瞬間に歌おうって決めていたんです。でもRYOKIが歌う前に僕が歌い始めちゃって。すいませんでした(笑)
RYOKI 大丈夫です(笑)
SOTA トゥエンティ何になったら歌いづらいって話になったんだっけ?
SHUNTO トゥエンティサーティがキツい。
RYUHEI シックスティも(笑)
SHUNTO シックスティシックスはかなりキツい(笑)
MANATO その年でまだ「Kick Start」歌ってるのヤバい(笑)
SOTA 「Kick Start」だからね(笑)
RYOKI 杖つきながらね(笑)
LEO もうおじいちゃんだよ。その頃にはレジェンドと呼ばれていたいな。
RYUHEI 今までの年越しは、メンバーと一緒に過ごせなかったのですが、今回は初めてみんなと年越しの瞬間を味わえて、紅白のフィナーレにも出られて……青春って感じがしてうれしかった。
JUNON まあ僕はRYUHEIと違って高校で青春を送ってきたんで……あ、ごめんごめん!(笑)
RYUHEI おいおいおい!(笑)。俺の最近の一番の悩みは高校生活がなかったっていうことだから。
SOTA 俺もなかったよ!
JUNON でも今は、学生時代とは違う青春って感じがします。高校時代は毎日部活で友達とただふざけることの繰り返しで楽しかったけど、今のほうが充実しているし濃厚です。
SHUNTO 今はわからないけど、数年後に振り返ったら「青春だったな」と感じるんだろうな。だから多分、みんなといる今は青春なんだと思います。
LEO 俺は今めっちゃ青い春。みんなで海行ったときとか「うわー! 青春!」ってならなかった?
SHUNTO いや、「楽しい」っていう気持ちのほうが先行する。
JUNON だから次の日とかに「青春だったな」って思う。「今、青春してる!」とは思わない。
SHUNTO そう。
LEO なるほど。ディレイタイプだ。俺はナウタイプ。(MANATOに向かって)君は?
MANATO 回し始めた(笑)。俺は昔とは違う青春を感じてるかも。
RYUHEI ディファレントタイプだ。
MANATO そう、完全にディファレントタイプ。
RYOKI 僕は特に青春は感じてないです(笑)
全員 ノットタイプ!(笑)
ピュアな笑顔を絶やさない、彼らの青春。ずっと見ていたいと思わせる引力を持つ7人が、世界を虜にしていくのが楽しみで仕方ない。

日本発、7人組ボーイズグループ。BMSG所属。クオリティの高い歌やダンス、ラップを持ち味に、幅広く活動している。2月5日にニューシングル「Spacecraft / Sailing」をリリース。自身初となるワールドツアー「BE:FIRST World Tour 2025 Who is -BE:FIRST?-」を控えている。