ブランドを愛してやまない5人の女性たち。シューズとのエピソードとともに、スタイリング術を披露する!
eriさん(DEPTオーナー)
バンドを結成した22年前に購入。当時の記憶が蘇る特別な一足です
再結成を果たしたバンド"立花ハジメとLow Powers"。そこでギター・ボーカルを担当するeriさんは、ステージ用に購入したという22年前(!)の8 ホールとともに登場。「去年の復活ライブでも、このブーツでパフォーマンスしました。10代の記憶が蘇る特別なものですが、右足に結んだ白いリボンには20代の思い出も。あるとき、古着の買いつけでパリの蚤の市を訪れたんです。そこで、無心にレースの箱を漁っていたら、突然、店主のおばさんがこれをくれて(笑)。かがんで見ていたので、そのままシューホールに通しました。エバーレーンのダウンとパコ ラバンヌのスカート以外はすべて古着です」
Rionaさん(モデル)
"スキンズ"が履く8ホールに惹かれコンバースの紐でアレンジしました
16歳のときに洋雑誌を通して、イギリスのカルチャーに触れたRionaさん。丸坊主の少年たち"スキンズ" に憧れる一心で、ドクターマーチンを手に入れたのだという。「彼らが履きこなしていた8ホールのブーツに心を奪われました。あるとき、そのスタイルを研究していたら、コンバースの白いシューレースを使ってカスタマイズするアイデアを見つけたんです。足首を一周させる巻き方もポイントでまねしています。着こなしも彼らをお手本にジェンダーレスなムードになるよう、太いパンツを選んでもインするのがお約束。クラネのコートとルイエンのジュエリー以外は古着でまとめました」
塩井るりさん(BREAKFAST CLUB Tokyoオーナー)
NYでバンドに明け暮れた20代。8か10ホールがお決まりでした
2年前の誕生日にパートナーから贈られた3ホールがお似合いの塩井さん。「20代の頃、NYのニューウェイブバンドでベーシストをしていました。ステージ衣装として、8や10ホールになじみがあったので、もらったときは、懐かしかったですね。当時は上下黒で統一して、マドンナと親しかったアーティストのマリポールが作ったジュエリーを重ねづけしたり。服はいろんなものを着ていたけど、足もとはドクターマーチンがお決まりでした。今日は、その時代に想いを馳せ、ヴィンテージのドレスにA.P.C.のライダースを。ブランドの普遍的なスタイルが好き。おばあちゃんになっても履こうかな」
菊乃さん(PURPLE THINGSデザイナー)
1代目は留学先のロンドンにも持参。地元の男の子に影響を受けました
留学先にも持っていったサイドゴアブーツは現地の友人たちの履き方が参考に。「2年前に新調したのですが、1代目はロンドン留学にも持っていきました。そこで友達になった男の子たちが、パンツをアウトしていたのがカッコよくて参考にしています。20代前半は、ショートパンツやミニスカートなどにも合わせていましたが、最近は今日みたいなパンツスタイルが多いですね。YMCのトップスに、古着のリーバイスでカジュアルにしても、足もとがレザーだとほどよく高級感が出るのがいい。8ホール、ローファー、ベルトサンダルなどもヘビーユースしているので、次は厚底のシリーズが欲しいです」
竹内彩奈さん(エディター)
ファッションと音楽の現場を行き来する際に大活躍します
さまざまなシーンに対応するバックルつきのポインテッドシューズを愛用中。「普段ミュージシャンにインタビューすることが多いのですが、彼らの足もとを観察していると、高確率でドクターマーチンに出合います。そこで、2年前に購入した一足への熱が再燃。ここ最近はスニーカーが多かったのもあり、きちんと感もあって新鮮。音楽系の取材後に、ファッション誌の仕事でハイブランドのプレスを訪れる際にも大活躍しています。今日は古着のワイドパンツとディオールのスカーフで色を取り入れました。オールブラックにしても、シルバーのメタルがほどよいアクセントになるのでお気に入りです」