2021.06.07

no.03 小坂英子さん(KATIM 代表・デザイナー)

国内外のファッションブランドで勤務後、オーソペディを学ぶ。大量生産ではない靴を作りたいと思い、2015年にKATIM設立。

一期一会のストーンは、心揺さぶるエピソードを秘めて

天然石のジュエリーは、一つひとつ表情が異なり、思い入れもひとしおだという。コレクションにはさまざまなエピソードが。
「左薬指は3歳のときに事故にあった影響で爪が生えなくなったのですが、この傷があるからこそつけられるリングをと思い、特注でオーダー。個性を演出してくれるんです」
また、鉱石のジュエリーは入手に至るまでのプロセスにも、愛おしさを感じるという。
「首の手術をしたときから身につけているチョーカーは、母のお下がりのエメラルドのペンダントヘッドを取りつけました。腕の翡翠のバングルは今は亡き父が台湾で買ってくれたもの。オパールのピアスは、尊敬するスタイリストさんが見立ててくれて、どれも宝物」
ソウルフルな逸話と、大切な人の存在を感じるオリジナルなまとい方が光り輝いている。

1 小さきお守りたちが、淡いグリーンのドレスに映える
2 翡翠のバングルは、割れるまではずれない。肌身離さずずっと身につけることが、なくさない最強の保管方法だという。爪の形をしたリングはクォーツの石を使ったオーダーメイド
3 職業柄、作業の際は手や指先を使うので指輪ははずしている。なくさないように、海外サイトで購入したジュエリーツリーへ引っかけて。ダイヤモンド、エメラルド、オパール、オニキス、ラピスラズリなどのピアスやリングがずらりと並んでいる

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