2021.06.07

no.04 高田佳代子さん(oeau デザイナー)

1986年、東京都出身。ファッション誌のウェブエディターを経て、祖父との思い出をきっかけに2015年、ジュエリーブランドoeauを始動。

宝石の価値を知るからこそ可能なハイ&ローのミックス

「幼い頃からジュエリーが大好き。祖母のチェストをあさっては、あれこれつけて遊んでいました。人生の転機となったのは、おしゃれだった祖父の1.01カラットのダイヤモンドが一粒ついたネクタイピンを受け継いだこと。身につけたいと思い、リングに仕立て直しました。生涯を終えても代々受け継がれていくジュエリーの普遍性と魅力に価値を感じ、ブランドをスタートしました」 
最初はダイヤモンドの大きさが自分に見合っていないと感じたが、年齢を重ねるたびになじんできたことが喜びだという。一方で、ターコイズのようなカジュアルな石まで分け隔てなく楽しむのがモットー。ウォークインクローゼット内にあるジュエリーチェストには、ハイジュエリーからキッチュなアイテムまでがずらりと並んでいる。洋服と同じく、その日の気分で選んで、一日の終わりに戻す。そのルーティンがこの上なく愛おしい瞬間だ。

1 肩の力の抜けた装いと優美なジュエリーの絶妙なバランス
2 ダイヤモンドは日常使い。シルバーとゴールドをミックスするとこなれた印象に。薬指のリングは祖父、ダイヤモンドとグリーンガーネットのブレスレットは祖母から譲り受けたもの。事業を立ち上げてからは、年齢的にも価値があるものを身につけるように
3 カラーストーンは、グリーンマーブル、ターコイズなどがぎっしり。夏場は、色の鮮やかな石をシンプルなTシャツに合わせることが楽しみ。収納力抜群の高さ1.3mほどの大きなジュエリーチェストは、青山にあるREAL Styleで購入した

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